ホムンクルス (1) (BIG SPIRITS COMICS)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 1194
感想 : 122
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091870711

作品紹介・あらすじ

▼第1話/新宿▼第2話/依頼▼第3話/金欠▼第4話/素性▼第5話/オペ▼第6話/活性化▼第7話/実験▼第8話/左側▼第9話/左目▼第10話/カマ●主な登場人物/名越(新宿西口のカーホームレス。34歳。詳細な身元は不明)、伊藤(22歳の医大生。名越にトレパネーション手術を持ちかける)●あらすじ/新宿西口で車上生活をしている主人公・名越は、持ち前の虚言癖のためか、他のホームレスの中にとけ込めない日々を送っていた。そんな彼の唯一の楽しみは、車で気ままに走るドライブ。だがついにガス欠となり、お金も底をついてしまう。そんなある日、名越の前に不気味な男が現れて、彼に声をかけてくる(第1話)。●本巻の特徴/伊藤という医大生から、「70万円で頭蓋骨に穴を開ける人体実験をさせてほしい」と持ちかけられた名越。“トレパネーション”と呼ばれるその手術を受けると、第六感が芽生えるというのだ。最初は全く相手にしなかった名越だったが…?

感想・レビュー・書評

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  • ちょっとよくわからない

  • ホムンクルス(1)(BIG SPIRITS COMICS)
    著作者:山本英夫
    発行者:小学館
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    その世界をホムンクルスと名付ける。名越は様々な心の闇を抱える。

  • マンガZEROで出会い、どんどん先へ先へ読み進めたくなる独特の雰囲気に虜になりました。それは絵の雰囲気というよりも、知りたい、どうなるのかわからなくて怖い といった好奇心のくすぐり方がうまくて。
    一見ファンタジーに見えても心理や合理から設定づけがしてあって読んでいて学びがあります。

  • 伊藤という医大生から、「70万円で頭蓋骨に穴を開ける人体実験をさせてほしい」と持ちかけられた名越。“トレパネーション”と呼ばれるその手術を受けると、第六感が芽生えるというのだ。最初は全く相手にしなかった名越だったが…?(Amazon紹介より)

  • オススメの漫画聞かれたら ホムンクルスと答えてます。人間の深層心理系が好きで、ホムンクルスは、かなり深層心理を描いてる。しかも かなりアートに近い感覚で、感情を 怪物に落とし込んだり、ほんとに面白い。

  • ホームレスの主人公が奇抜な男と出会い、不思議なモノが見える様になってしまった。
    みたいな話だったけど、若干ホラー感が目が離せなく続きが気になって仕方がない。

  • 頭蓋骨にに穴開けたら(トレパネーション)人の心の「ゆがみ=ホムンクルス」が実体化して見えるようになったホームレス(元大手銀行保険トレーダー)の話

    ココロの歪みが具現化した「ホムンクルス」。絵柄による不気味でいびつな、それでいてリアルなイメージ喚起力は素晴らしく、これは「寄生獣」とか「ヒミズ」並の名作じゃねーの?と思ってワクワク読み進むが、ストーリー的には「記号の女子高生」編の4巻辺りからホムンクルス謎解き心理描写に時間かけすぎで急激に失速する。
    15巻あって謎解きが「ロボット組長」「記号女子高生」「オカマグッピー」「鏡の玉子」「のっぺらぼう」の5つしかないのでストーリー的失速はしゃあない。

    これだけだったら☆2付けて終わりなのだが、ラストが引っかかったので考察。

    最終的には「深淵を見る者もまた深淵に覗かれているのだ」的な話に回帰する。

    主人公は外面の嘘(カオ、カネ、モノ)の実体のなさにうんざりして内面(こころ)に救いを求めるわけだが、それにも絶望してあのラストとなる。

    人は自分の感覚=脳(=脳の小人ホムンクルス)を通してしか世界を感じることができない。
    だから他人の内面を見ようとしても、それは結局自分の脳が感じた感覚の投影であって、本当に他人の内面(こころ)とつながることなどできない。

    だから終盤で、主人公が心を通じさせたと思った女性は自分の顔になり、自分で自分とセックスをすることになる。
    世界とは「自分自身の脳が生み出した感覚=幻影の集合体」に過ぎないという真実。だから町に出てもみんなが自分だ。みんなが自分なら、外見の嘘(カオ、カネ、モノ)に惑わされることはない。でも、みんなが自分なら、他人はいない。他人がいないから、誰も自分を外側から見てくれない。もちろん内面(こころ)なんて見てくれるわけもない。

    ――ここは天国か? 地獄か?

    主人公は前半で自分が他人にしたように、他人に内面(こころ)を見てほしかった。そうすることで、自分が一体なんなのか? その謎を解き明かし、価値や意味を与えてほしかったのだ。そうして他人とつながりを持つ(自分の脳の幻影とは別の世界に位置づけられる)ことで人間は世界に存在している(孤独でない)と認識することができる。

    ――嘘(カラダ)も本当(ココロ)も見てもらえなかったら、ななこは、これからどうやってこの世に存在していけばいいんだよ?

    ――1人で死ぬのは寂しいだろう……

    だから人間は、「自分自身の脳が生み出した感覚の集合体」に過ぎない……つまり自分は自分の脳の生んだ幻影の中を、他人は他人の脳の生んだ幻影の中を、まったく分断されて生きているという真実を知っていても「ただ、ほんのちょっと自分に嘘を」ついて、他人が自分の本当を「見てくれる」と信じなければ生きていけないのだ。

    ラストの内容的には多分ななこの頭に穴開けたものの後処置が悪くて死に、警察に追われる身になって逮捕されたのだろう。

    ――やあっ。おまえらかっ!

    結局、主人公を「見てくれる」人は誰もいなかった。主人公は誰も見てくれる人のいない、自分しかいない1人ぼっちの世界に戻っていく。そして、多分その中で生きることに、彼は耐えられないだろう。

    補足
    天国か?地獄か?の中には「自分の顔」に見えない(=ホムンクルスを持たない)人間も描写されていたが、それはつまり主人公が自己投影できない=つながりを持つことのできない人間であるので、結局無意味なのだろう

  • なんか、読む前は、インベーダーものだと思っていましたが、もうちょっと深いお話のようです。

    心のゆがみみたいなお話です。
    けっこう、すぐに続きが読みたいです。

  • 異常

  • 脳実験した男が見る世界が何とも不気味。人の心を具象化することで吐き気を催す。次の巻の展開が気になります。

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