ホムンクルス (3) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
3.44
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本棚登録 : 553
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091870735

作品紹介・あらすじ

▼第21話/ホムンクルス▼第22話/成仏▼第23話/鏡▼第24話/スーパーマン▼第25話/生セラ▼第26話/1775▼第27話/新世代▼第28話/マニュアル▼第29話/反抗▼第30話/パターン介入●主な登場人物/名越進(新宿西口でカーホームレスをして暮らす34歳。人体実験のため頭蓋骨に穴を開ける手術を受け、第六感が発現!?)、伊藤学(22歳の医大生。名越にトレパネーション手術を施す)●あらすじ/人体実験3日目。名越の元に現れた伊藤は、化け物の正体は“ホムンクルス”(=人の心の歪みが形になったモノ)であると告げる。例えば首がないように見えた中年女性は、彼女が無意識に首を守っていることの証し。それは伊藤が女性から確認した、男に首を絞められた経験があるという証言からも説明がつき…(第21話)。●本巻の特徴/「なぜ化け物に見える人間と、見えない人間がいるんだ…?」 伊藤から“ホムンクルス”の説明を受けても、ぬぐえないこの疑問。その時なんと、名越自身の左腕がロボットに見えだして…!?

感想・レビュー・書評

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  • 18年ぶり再読

  • 地味に面白い。対象年齢高め。

  • 「なぜ化け物に見える人間と、見えない人間がいるんだ…?」 伊藤から“ホムンクルス”の説明を受けても、ぬぐえないこの疑問。その時なんと、名越自身の左腕がロボットに見えだして…!?(Amazon紹介より)

  • 片目をつぶると異形に見えるというのは、無意識に沈んでいる実態が表現されているとか理屈っぽい話になる。紙みたいな人は薄っぺらな人生をおくっていると自覚している人というようなこと。砂女子高生がなかなか不気味。

  • 砂の女子高生ということです。とんでもないバケモノが潜んでいたりして・・・。

  • R本英夫

  • 名越の見えるホムンクルスとは何なのか。その意味の一端がわかる。砂に見える女子高生が次のターゲット。

  • (2004.11.13読了)
    医学生の伊藤学によると、ホムンクルスという言葉は、「脳の中の小人」という意味で使われている、という。
    氷水の入っているコップに触ると冷たいと感じる、指先で感じているようで、実は脳で感じている。(養老孟司さんの「唯脳論」になってしまうけど。)
    人間の五感で経験して、脳に蓄積された記憶の地図の立体が「ホムンクルス」となる。人びとの心の深層に沈んだ歪みが、いろいろな化け物「ホムンクルス」として見える。名越さんには、人の心の歪みが見えているんです、と伊藤君は言う。
    人間というのは「身体」からいろいろな情報を、異常な緻密さで、とらえることができるようになっています。名越さんは、読み取った膨大な情報を今までの経験と知識でうまく処理して、「ホムンクルス」としてデフォルメ処理して見える。
    心の歪みを直してあげるには、無意識の奥底に沈んでいる感情を意識の上まで引っ張り出して感じさせてやればいい。精神療法ということになる。自分ではなかなか見つけられない。ところが、名越には簡単に見えてしまう。
    伊藤君に言わせると、ホムンクルスは、自分自身でもあるという。だから見ている相手の歪みは自分自身の歪みでもあるという。人間の眼というのは、目の前の世界を映すだけのものではなく、目の前の世界に、自分を映し出すものでもあります。
    名越の左腕が、組長のロボの腕に見えるようになってしまった。
    伊藤君の知り合いの精神科医のところに出かけ、マジックミラー越しに何人かの患者を見せてもらったが、ホムンクルスは見えなかった。精神科医は、犬に見えた。
    ここの患者は、心の歪みがないのか、名越と共通する歪みがないのか。
    次に、女子高生をマジックミラー越しに鑑賞する新種の店へ出かけた。
    1775番は、砂の化け物に見えるホムンクルスだ。指名して、三つの姿勢をとってもらった。いろんな形に変形する砂の化け物だ。伊藤君に言わせると、ターミネーター2だという。
    伊藤君が本人に接触して歪みの原因を探ってみることにする。
    (2004.11.14・記)

  • ◎ダ・ヴィンチ2004年10月号
    「今月のプラチナ本」。

  • 面白いなぁと思いながらも、2年ほど放置状態になっていたのは、「のぞき屋」のときにも感じた若干の生理的なイヤな感じが原因だろうなぁと思います。

    多分、山本 英夫とは、気が合わないと思わす何かがあります。

    でも、「のぞき屋」を読んだことで(まだ1巻だけだけど)、この人が、何にこだわっているのかということはとっても良く理解できた。

    この2つの話って、アプローチの仕方は違うけれど、同じお話だという気がします。

    と書いて、今、「のぞき屋」1巻の感想を見てきたら、ほぼまったく同じことが書いてあった。
    ダメだオレ……。

    名越の方ではなくて、伊藤という人間をかいていくようです。
    でも、こうやって、周りをかいていくことによって、名越という人間が浮き上がってくるとすれば、それは、すごい力量だと重います。

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