忘却のサチコ (3) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 299
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091871756

感想・レビュー・書評

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  • 無料公開の時に読みました!
    やっぱり、この漫画好きなやつだ!無心に食べる姿も良いし、本気で幸子がやっぱり真面目。変わらない彼女が、本当にツボw
    個人的には、1番は彼女の外国の友達と飛騨高山に行った話が好きです。いやー、外国の方だけど…ちょっと幸子に似てる気がする。お辞儀が綺麗な所とか…妙に日本人みたいでした。幸子は練りに練って友達に最高のおもてなしを考えて実行するけど、友達には「予定通り」と言われてしまって…ショックを受ける姿。私は、少し共感しちゃいました。どうやったら喜ばせてあげられるんだろうと悩む姿、あのハンバーガーを食べている場面とか…こっちまで一緒に一喜一憂出来ちゃいます!お腹空く漫画でもあるんだなと自覚しましたw

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  • 読んでいるとお酒を呑みたくなる漫画が、『ワカコ酒』(新久千映)ならば(最近、後藤羽矢子先生の『うわばみ彼女』が追い上げてきた感もある)、各地に美味しい物を衝動に任せて食べに行きたくなるのが、この『忘却のサチコ』じゃないだろうか
    一つの土地で多くの名店を巡り、舌鼓を打つ、そんなスタイルの食漫画も、それはそれで面白いが、知らない土地に行けば、未体験の味を知る事が出来る
    文芸誌編集部の社員として励んでいるサチコが、出張で行った先で美味しい物を食べ、幸せな気分に浸っているからこそ、読み手の共感は強まるんじゃないだろか
    表紙を一瞥しただけでも判るだろうが、やっぱ、サチコと、この作品の魅力はサチコ本人の食べっぷりだろう。美味しそうに食べる人、特に綺麗な女性を見ると、幸せな気分になれるのは私だけじゃないはずだ
    また、サチコが立ち直ったかに見せかけて、未だに、理由も判らず、結婚式から逃亡してしまった俊吾への未練を断てていない点も、読み手のハートを掴み続けているんだろう。人間、そう簡単に、本気の恋と、それが破れた時のダメージを忘れる事なんてできはしない。忘却、それは心の傷を癒す手段の一つではあるが、いつまでも忘れる事が出来ないのも人間らしさだ
    あと、食系なので、食べ物描写に力が入っていて、美味しそうに見える点も魅力の一つだが、背景が細かく書き込まれ、綿密な取材の努力が伝わってくる点も、読み手には嬉しいが、今後、漫画描きを目指す人にとっても勉強になるだろう
    誰かと一緒に食べれば、美味しいモノはもっと美味しい。でも、大人には、たまに、一人で「美味しい」を堪能したい時があるんだ。一人飯に挑む度胸が出そうで出ない大人の背中を押してくれる点も、私が『忘却のサチコ』をここでお勧めする理由の一つだ
    個人的にお勧めの話は、第27・28歩「ウェルカム!おもてなし大作戦」だ。私自身が今、かなり気になっていて、行ってみたい飛騨高山を話の舞台にしてくれているトコが嬉しい。また、サチコの“予想通り”の努力にも笑顔になれる。肩に力が入っちゃってる内は、相手の予想を上回る事なんてできませんって・・・・・・えぇ、そうですよ、サチコに負けない美人もとい巨乳のジョゼさんのインパクトにKOされたんです!!
    この台詞を引用に選んだのは、どことなく、本の虫として勇気を貰えたから。そうですよね、家の中だけじゃなくても、読書は出来ます。ある意味、世界を円滑に回すコツは、周りに迷惑をかけない程度で、自分が好きな事をのびのびとやる事かも?

  •  美味しいものを求めて東西南北を行く編集部員サチコさんの日常物語第三弾である。相変わらず安定した面白さで、彼女のキャラが滋味としてよく出ている。
     この作品は実録作品としてのニュアンスもあって、作者(と編集者)が自ら赴いた場所の美食が描かれている。京都のすき焼きに、動物園のあげパン、寝台列車「北斗星」、広島安芸の牡蠣、飛騨高山での諸々などが収録されていて、非常にバラエティに富んでいる。
     物語としては、少しタイトルであるところの「忘却」から少し離れているところがあって、この点では気にならないでもない。しかし、物語としてはきちんと体裁が整っているのだから、文句を付けるほどのものでもないかもしれない。

     個人的には、こうした作品に「美味しそうに見える」と感じることはあっても、食欲を感じることはなかったのだけど、今回の広島安芸の牡蠣は本当に食べてみたくなった。物語展開で引っ張られただけに、この美食は魅力的である。
     そうした点も加味して、今回は星五つと評価したい。次は11月末の発売とのこと。沖縄が舞台だそうだが、楽しみにしたいところだ。

  • 広島でカキたべたい!

著者プロフィール

1972年2月6日生まれ。静岡県出身。漫画家。
代表作として、『忘却のサチコ』など。

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