- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091872470
作品紹介・あらすじ
昭和の終わりの田舎町を、春人少年がゆく
9才の少年・春人は、ボロボロの家で、兄・秋介、母・とし子と3人で暮らす。学校、友達、貧乏、ヤンキーの兄、お誕生日会、ケンカ、優しい近所のおじさん…なんにもないけどなにかが起こる、春人の気の抜けない日々!
【収録エピソード】第7話/日常、第8話/そして日常、第9話/おじちゃん、第10話/誕生日、第11話/将来、第12話/そして将来
【編集担当からのおすすめ情報】
第2集では、家族、友達、隣人など少年・春人を取り巻く人々や環境がさらに明らかになっていきます。それはバカバカしいほど笑えることもあれば、引くぐらいシリアスなこともあります。なんにもないけどなにかが起こる「地元」という名の世界を、ぜひ春人少年と一緒に生きてください。
感想・レビュー・書評
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秋介に蝕まれる春人ととし子……
家族をほんとうに蝕んでいるのは社会の無理解や支援の手薄さかもしれない。
ということは置いておこう。
ページをめくるたびにドキッとしている。
つっぱる春人が秋介と同じ目をするたびにドキドキしている。
秋介が癇癪を起こすたびに春人と一緒にドキッとしている。
誕生日会も、ページをめくった瞬間うわあこれはしんどい、辛いとしばらく固まってしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第2巻にも登場する春人の友達の川上宇弘君も、現実で作者本人と同姓同名の人が対談していて、子供のころからつきあいだと言及されていることから、実在の人物だった模様。やっぱり第3巻の予告にある「ほぼほぼ実話」は本当の模様。本巻では母親の闇が明るみに出てきてて、そこが怖かった。
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ああ、このにぶい痛みに似たものを知っている。
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苦しい。家族みんなちゃんと愛し合ってるはずなのに言葉が届かずすれ違って、どんどん溝が大きくなる。9歳の春人の言葉が本当に刺さる。30歳まで生きられないと言われて「あと、21年か…… 長いな……」だなんて。つらいよ……