最果てにサーカス 1 (ビッグコミックススペシャル)

著者 :
  • 小学館
3.49
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本棚登録 : 215
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091873194

作品紹介・あらすじ

中也と秀雄…文壇青春愛憎劇、堂々開幕!

大正十四年(一九二五年)、桜舞う春に作家を志す
23歳の文学青年・小林秀雄は上京してきたばかりの
まだ18歳の詩人・中原中也と運命的に出会う。

自意識の殻に閉じこもり、創作の迷路に入っていた
秀雄に衝撃を与えて、彼の生きざまを根っこから変えていく中也…
そして中也には同棲する一人の女・長谷川泰子がいた--

事実を基にフィクションを交えて描き出す、
文学に人生すべてをかける中也と秀雄…

『彼女とカメラと彼女の季節』月子が描き出す!
まだ無名だった二人の切なく物狂おしい物語が
今、ここに始まる…!!


【編集担当からのおすすめ情報】
第1話ネームを拝見した時、これまで見たことのなかった中也の愛らしさに、この作品は素晴らしい!と心底、思いました。実在の人物を題をとってフィクションを交えて描き出すという本作ですが、中也や秀雄は実際こうだったのではないかという生き生きとした青春が月子さんの手によって描き出されています。文学好きでなくとも、夢を持って志高く生きる彼らの真摯な姿は誰もの心の琴線に触れること間違いありません。ぜひご一読してください!!

感想・レビュー・書評

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  • 中原中也と小林秀雄の話

    言葉とは神だ、
    僕たち文士はそれを代弁するだけの道化にすぎない
    そして文学は宇宙だよ、
    無限なんだよ。、永遠に摑めっこない。

  • 以前読んだものを登録。

    中原中也の魅力を存分に描いている。

  • <Impressive Sentences>
    「「言葉とは、神だ。
    僕たち文士はそれを代弁するだけの道化(ピエロ)にすぎない。
    そして文学は宇宙だよ。
    無限なんだよ。
    永遠に掴めっこないんだ。」」

  • 2巻まで読了.

  • 小林秀雄と同じ心境。最後数ページの心への刺さり方半端ない。ダメージ大(笑)改めて中原中也の才を思い知った気分。♦泰子ちゃんにシベリア買っていってあげる中也可愛い。パン屋に走っていく姿はまさに子ども。可愛い。でも詩を書く時にはとても18歳には見えなくて。こういうところが最果て中也の魅力。

  • 長谷川泰子……って、骨太で顎太な印象があったけど、漫画では嘘もつかず美的印象を損なわず、いい漫画化かもしれない。
    ただし泰子は史実としては、ただ中也の自尊心や幻想を仮託する容器としての、ただの女、だったのではと考えている。
    そこにどれだけ沿ってくれるのか、そこをどれだけ逸脱してくれてるのか、期待。
    中也と秀雄、ランボーとヴェルレーヌ、啄木と金田一。
    この組み合わせは、言ってみれば間違いない。

  • 文学ぜんぜんわかんないのに買ってしまった。ごめんなさい、にあほもっぽいなというだけで買った。から、あんまりまともな感想は書けない。
    そうかあ、とは思ったけどガツンと衝撃のくる感じはなかった。かな。

  • 月子先生は様々なジャンルの漫画を描いていますが、どこを目指しているのだろう...と思ってしまいます。しかし、どの漫画も1巻目は非常に面白いです。ですが、最終巻のオチの付け方がどの作品も上手くないのでこの作品はしっかりと着地して欲しいなと思います。

  • 小林秀雄と中原中也の物語。物語るのは小林秀雄。ランボーの詩集を訳し、数多の書物を読み、文学の本質へと鋭く迫るが、己の筆の生み出すもの、小説はつまらぬ、と喝破する。一方、天才詩人としての煌めきと才能を見せる中也。新しい文学を目指す同士と懐いては来るが、彼我の力量の差を自覚し愕然とする小林秀雄。中原の情人の長谷川泰子との関係も徐々に縮まり、と。とりあえず、小林秀雄訳のランボー詩集、中原中也の詩集、評伝あたりを読んで見たくなる。

  • 月子さんの描く、小林秀雄と中原中也の話。
    変な特殊能力で戦ったりはしない。

    言葉を繰れる人はただ尊敬するしか無く、でも僕は全く言葉について鈍感だ。はたしてそんな人間が、そんなものを繰れる人間を尊敬出来るのだろうか。

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著者プロフィール

5月14日生まれ。岩手県出身。
2000年に「別冊ヤングマガジン」にてデビュー。その後「モーニング・ツー」にて『彼女とカメラと彼女の季節』を連載。現在「ハツキス」にて『バツコイ』、「月刊!スピリッツ」(小学館)にて『最果てにサーカス』連載中。

「2015年 『つるつるとザラザラの間(4)<完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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