墨戯王べいふつ

著者 :
  • 小学館
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091873217

感想・レビュー・書評

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  • 奇人変人が多い書家の歴史のなかでもすぐに名前の挙げられそうなのが
    宋の三大書家のひとりでもある米芾。
    この人は名家の出身でコネで官僚となり、下級官僚の身に甘んじたまま書画の道を貫いてしまった人らしい。とくに臨模が大得意で、それを駆使してかなりあくどい書画蒐集をしたとかなんとか(笑)
    のちにその腕?と鑑識眼を買われて宮廷書画学博士に抜擢されます。
    そんな危険な人物に素敵な地位を与えたらだめだろう!
    今日伝わる名品のなかには彼の臨模が混ざっているなんて噂もあるそうです。 

    宋の三大家は若干タイムラグはあるけどほぼ同時代の人物で、
    とくに蘇軾は蘇東坡という名のほうが馴染みがあるかもしれない。
    もっとも米芾と違って、ほかの二人はエリート(失脚もするけど)なんだけど。
    どこか憎めないおじさんたちが生き生きと描かれたコミックスです。

    ただひとり、憎いのはほかでもない時の皇帝(徽宗)でしょか・・・。
    モブ顔でどこへでもお忍びしちゃうこのお気楽さ・・・。あんまり楽しそうでむかつく。
    まあ、のちにとんでもない制裁を受ける日がやってくるのですが・・・。
    でも、絵はほんとうに上手。日本にも徽宗皇帝の絵があって、国宝になっています♪
    かつては足利将軍と井上馨が所持していたそうです。

  • 宋の時代の実在の書家らしい

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