健康で文化的な最低限度の生活 3 (ビッグコミックス)

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著者 : 柏木ハルコ
  • 小学館 (2016年1月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (70ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091874351

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健康で文化的な最低限度の生活 3 (ビッグコミックス)の感想・レビュー・書評

  • 生活保護マンガの第三弾。不正受給(になってしまう)実態のパートから、今度は扶養義務者問題に移る。今回も、新しいパートに移る時に、一話完結の週があった。優秀で堅物のえみるの同期、栗橋千奈が主人公になっている。これがなかなか、秀逸だった。

    栗橋にとっては、主人公えみるは「社会人になっても遅刻」「机の上ごちゃごちゃ」「ぬるま湯につかったようなフワフワした脳みそ」に見えて許せない。しかし、そのえみるが何度聞いても病院を受診しない理由をいわないで保護打ち切り一歩手前の受給者をたまたま応対して、その真の理由を世間話で聞いてしまう。たぶん受給者にとっては、こっぱ恥ずかしい自分の事情を「怖い」栗橋にはどうしても話せなかったのだろうし、えみるは話しやすかったのだろう。こういうのは、福祉の現場ではよくあることだと思う。ミスばかりしている職員なのに、なぜか利用者の受けがいいのである。

    生活保護は、たとえどんな生活破綻者でも「健康で文化的な最低限度の生活」をする権利があることをうたった憲法により保障されている制度である。それはえみるのような役割の人物が社会に必要だから存在する制度なのではないかと私は思う。きちんとした生活をする人間しか生きていけない、存在を許されない社会だったのだとしたら、やがては社会が摩耗し壊れてしまう。というようなことに納得がいかない人は、いつまでたっても生活保護費をパチンコに使って最後の一週間は水ばかり飲んでいるような受給者を一人たりとも許さないだろうし、生活保護パッシングを続けるのだろうな。

    ところで、栗橋の最後の怖いほどの怒り顔。たぶん自分に対しての怒りだと私は思う。

  • 扶養照会をおこなう必要があるのは分かるが、
    本当に意味があるのか?
    第一、ここまで生活保護に対して国民感情が厳しいこの国で家族が扶養しようと思うのではないだろうか…
    文中にも費用対効果が少ないともあったし。

    まぁ、補足率が8割を超えるようであれば扶養照会をおこなう意味も出てくると思うのだが。

  • ■書名

    書名:健康で文化的な最低限度の生活 3
    著者:柏木 ハルコ

    ■概要

    新人ケースワーカーが生活保護に向き合う!

    福祉事務所に配属された新人公務員・義経えみるは、
    ケースワーカーという、【生活保護】に関わる仕事に就くことに。

    そこでえみるは、生活に困窮している人々を支援することの難しさ
    に直面。
    悩みながらも、「ちゃんと人の相談に乗れる人間になりたい」と感じ、
    日々奮闘している。

    そんな中、日下部さんという4人世帯の担当となったえみるだっだ
    が、なんとそこで、高校生の欣也君が母に内緒でアルバイトをして
    いることが発覚。
    アルバイトの収入申告がなされていなかったため、生活保護の「不
    正受給」となり、欣也君のアルバイト代を役所に返さなければなら
    ないことになり!?

    果たして、緊迫の【不正受給編】の行方は!?
    (From amazon)

    ■感想

    生活保護漫画の第3巻です。

    本巻では、2つの事項(不正受給、扶養照会)について描いています。

    不正受給の方は前からの続きですが、結局そこに落とすのか・・・と
    いう感じでしたね。
    この結末なら描かなくても良かったのでは?
    ぐだぐだこねくり回しているけど、結局、

    「法律を知らない受給者が悪い、サインをする受給者が悪い」

    という結論ですからね。

    この結論自体至極正論だと思いますし、人の金で生活しようとし
    ている以上、生活保護を受けていない人以上に努力して勉強しろよ
    と思う部分はあります。
    ですが、それは誰しもが思っている正論であってそれを結論とする
    ぐらいなら漫画で表現する必要は無かったと思います。

    扶養紹介については、勉強になりました。
    決まり事の境界については物凄くふわってしていますが、一般的に
    生活している場合、扶養の義務は無い感じですね。
    (色々細かい決まりがあるのかもしれませんが、余裕がある/ない
    はこちらで言えるみたいですね。)

    今後どのような人生が待っているか分かりませんが、自分に扶養
    照会が来たらどうどうと断ろうと思います。
    (相手にもよりますけどね。)

    この話、恐らく児童虐待系にいきつくのかな?
    ここまでいい人そうな父親描いて、最後までいい人でした。は無い
    と思うので。
    まあ、どんな理由にせよ医者(高額所得者)の息子で生活保護を受け
    ているというのは絶対にありえないでしょうから、生活保護は受け
    ないという結論になるのだろうな~

    3巻目にして、もうネタが尽きてきた感じがします。
    題材は面白いのだから、頑張ってほしいです。

  • 前巻で心痛めた欣也くん編、一部免除とはいかないけれどもなんとか前向きに進めたようで安心。
    そして次のケースは親子の関係をメインに描かれているようで、びりびりに破かれた扶養届出書が返送されてきたシーンはとても印象的で悲しかった。
    最後の島岡さん編も、気にしていないような態度の父親に対し、逃げてしまう島岡さんの心理が気になるし心苦しくなる。

  • バイト代返金の終わりが、モヤモヤというのがリアルでした。
    親が医師の人は、アレを予感させる終わり方でした。
    総合病院としていましたが、大学病院の方がとおりがいいような。
    一般常識で判断してはいけないというのが、えみるには苦痛なのかも。

  • この漫画、ほんとにすごい!
    たくさん取材してるのがすごくわかる。
    丁寧な仕事ぶりが読んでいて伝わってくる。
    申請者の部屋に初めて入る時の違和感とか、衝撃はワーカー本人さんなんじゃないかと思う臨場感。
    三巻は、不正受給についてかかれていて、世間の現実とイメージとのギャップ問題を提起していると思う。高校生がしらなくてバイトしちゃってと話ってあるんだね。これって制度的に欠陥と考えられないかなぁ。

  • あ!
    報連相がちゃんと描かれてる。
    とこういう仕事での重要性を思った。

  • 第3巻まで読了しました。早速レビューします。
    欣也くんのアルバイト問題、間に栗橋回が入って、後半は「扶養照会編」に突入です。

    栗ちゃん、頭でっかちだからなぁ。真面目人間で、尚且つ勉強が出来る天才肌なのかもしれませんけれど、そこまで受給者に頭ごなしに対応してるとヒステリックになってメンタルの方も持ちませんよ〜。「こぶとりじいさん」の話に釈然としないものを感じる気持ちは私も分かりますが、「やわらかい対応」というのも大事なスキルだと思いますよ。

    扶養照会はなぁ……。
    「そもそも、親族を頼れるんならとっくに頼っとるわい! 頼れるモンが誰もおらんからこちとら困ってオタクに来とるんじゃ!」というのが生活保護を申請する人の本音ですからねぇ。
    かと言って、「親(or子)と仲が悪いぃ? 知るか! 俺らの税金で養ってもらおうって人間が、仲が悪いくらいで頼れるモン頼んないのは甘えだ! 筋が通らん!」という税金を払う側の感情も確かにあって、それ自体分からないでもない。難しいですね。

    しっかし、それにつけても思うのは、ケースワーカーの仕事て、やたら多過ぎな上に、やたら重過ぎないですかねぇ。
    「親子間にあるのが一時的な「感情のもつれ」であれば、それを解きほぐすのもケースワーカーである君の役目だ」って、ねぇ。。。
    「親子の仲直り・復縁」サポートもケースワーカーの仕事ですか……なんだろうなぁ……まるで神様仏様にでもなれみたいな、そんな要求が飛び交う現場なんですかねぇ……。いくらなんでもヘビー過ぎないか? 「関わってみましたが、結局親子の絆は取り戻せませんでした」ってなったらどうなるの? それを仕事における失敗だとか、ケースワーカーの努力不足だとか、そういう責任追及までされちゃうわけですか? そこがすごく疑問というか、引っかかりましたですよね。
    ケースワーカーにはこういう役目がある、こういう仕事をしなければならないんだ云々以前に、「親子の仲直り・復縁」サポートまでケースワーカーにやらせてしまう社会のあり方そのものが、問い直されなければいけない気がします。

  • いいですねえ、こういうマンガ。
    生活保護を申請してからの扶養照会は、こんな感じでやるのかと、勉強になります。
    「健康で文化的な最低限度の生活」を送る権利は誰でも持っている。
    なのに、社会保障費は削られる一方。
    介護保険も払うばかりで、年々利用制限をかけられている。
    時々マスコミが生保受給者へのバッシングを目的とした煽り記事なんかを出すのも、絶対何かしらの意図がありそうな。
    本当に必要な人が、必要以上の辱めを受けずに速やかに生活保護を受けられて、人間らしく暮らせる世の中になるといいな、と。
    本来はそうあるべきなのに、今の政府は真逆ですね。

  • 今回もまた色々と取材をされて描かれたそうで、内容的にも十全に面白い上に生活保護について勉強になりますねぇ…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    僕もアレですねぇ…将来的にはお世話になるのかな? とか色々考えますけれども、その時に親兄弟と険悪になっていたりすると嫌かもですねぇ…なんでも親兄弟に連絡をとって扶養できそうかどうか? などと聞くんだそうです…職員が…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    んー…まあ、それはそれとして今回もまた楽しめましたねぇ…いや、この漫画家さんのファンですので、どの作品もそれなりのクオリティに仕上げてきてくれるんじゃないか…みたいな期待は常に持ってますよねぇ…さようなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 高校生の欣也君の収入申告問題(バイト代の徴収)は解決。
    保護開始に先立って行なわれる,親族へ扶養の意思を確認する「扶養照会」がテーマのエピソードが開始。「絶対に親に知られたくない」確かにいろんな事情があるんだろうけど…。

  • マンガでわかりやすく教えてくれて、勉強になる。

  • 今のところの最新刊。

  • 福祉事務所の新人ケースワーカーの話なのですが、「相談」にどうこたえるかが話の中心に変わってきました。

    生活保護を受ける人にはそれぞれ異なる事情があります。
    その一方で法律も様々なことを考慮して作られています。
    その個々の事情と法律の双方をいい感じにマッチングさせて血税をこのケースで使うべきかの判断をする。

    不公平がないように、各案件の事情に寄り添うように、しかも、情に流されすぎないように。
    主人公の"えみる"がどういうケースワーカーに成長するのか楽しみです。

  • 相変わらず重いなぁ…な、3巻。生活保護のケースワーカーのお話。こういう事もあるのかなあ、と読むのが今の私の精一杯です。

  • 生活保護の漫画。

    結構リアルに描かれてます。

    生活保護の実際のところを一般の人にもっと知ってほしい。

    刑事ドラマに負けない人間ドラマがあります。

    今後に期待。

  • いまんとこまともな人ばっかり

  • 前巻から随分と間を置いての第3巻。第2巻から続きの不正受給についての件で話は進む。今回からは扶養義務についての話が続く。現場でも実感する話が多い。うまくいかない家族関係が多く、型どおりにはいかない話。シビアな話で次回へ続きとなる。毎回、あるあると思いながら、つい一気読み。次回が秋出版らしいので、間が開くのが辛いところ。次回作にも期待したい。

  • 福祉業界で働く者としては親近感を持って読める。社会福祉士資格取得を目指す方には、生活保護制度を勉強するきっかけになるのでは。ケースワーカーさんを応援したくなる。

  • めずらしくないケースなんだろうなあ・・・

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健康で文化的な最低限度の生活 3 (ビッグコミックス)の作品紹介

新人ケースワーカーが生活保護に向き合う!

福祉事務所に配属された新人公務員・義経えみるは、
ケースワーカーという、【生活保護】に関わる仕事に就くことに。

そこでえみるは、生活に困窮している人々を支援することの難しさに直面。
悩みながらも、「ちゃんと人の相談に乗れる人間になりたい」と感じ、日々奮闘している。

そんな中、日下部さんという4人世帯の担当となったえみるだっだが、なんとそこで、高校生の欣也君が母に内緒でアルバイトをしていることが発覚。
アルバイトの収入申告がなされていなかったため、生活保護の「不正受給」となり、欣也君のアルバイト代を役所に返さなければならないことになり!?

果たして、緊迫の【不正受給編】の行方は!?



【編集担当からのおすすめ情報】
各メディアから絶賛の声ゾクゾク!
さらに現役のケースワーカーも感嘆の、「新人ケースワーカー奮闘劇」、待望の最新刊です!

3集では、「不正受給」のほかに、「扶養照会」が描かれます。
ぜひ、お手に取ってみてください!

健康で文化的な最低限度の生活 3 (ビッグコミックス)のKindle版

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