プリンセスメゾン (2) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
4.12
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本棚登録 : 656
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091874597

作品紹介・あらすじ

私を満たしてくれる、物件を買いたい。

『このマンガがすごい!2016』(宝島社)オンナ編 第10位!
FRaUマンガ大賞特別賞受賞!
独身女性を中心にネットで大反響の話題作、第2集!

「“運命の物件”はどこ?」

年収250万ちょっと、居酒屋チェーン社員の沼越さんは、
理想の物件を買うため、
オリンピックを控えた東京で
モデルルーム巡りを繰り返す。
寂しい夜を救う、たったひとつの“運命の物件”を見つかるのか?

あなたの心にじんわりと沁みる、
物件をめぐって喜び悲しむ
女たちの群像劇。

感想・レビュー・書評

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  • この巻だったか忘れてしまったけど、主人公がセンスの良い部屋に友人らを招いてパーティをして楽しく過ごした後、夜になって布団に入り「私、いつ死ねるんだろう」って独り言呟く回。

    あれが好きです。


    別に充実した生活が偽りなわけでもなくて、死にたいとか絶望してるとか、そういうわけでもないけれど、ふと、ひとりになるとそう思うことってあるよね、ととてもうなずいてしまった。


    女がひとりで生きていくのは大変だ。
    いや男だってもちろん大変なんだけど、「家を買う」ってところに焦点を当てるとやっぱり女の方が実際何かとハードルが高い。

    でもそういう大変さとか理不尽さとかふと振り返ると忍び寄る孤独とか、そういうもの影を感じさせはするけど決して愚痴愚痴言わないこの作品の空気が好きだ。
    こういうことは、あまり余計に言葉にしないほうがいいのだ。

  • 「人が暮らす場所」としての「家」を取り巻く物語。温かい絵本のような雰囲気の、静かで優しい作品。
    メインの登場人物は沼ちゃんや要さんや伊達さんだけど、オムニバス形式になっている。

    登場人物たちは作中で多くを語らない。でも表情(特に目。目が印象的)やその場所や状況で訴えかけてくる。言葉じゃなく感情が心に刻まれる、そんな素敵な作品だとおもう。

    要さんが沼ちゃんを思って実家のベッドで静かに涙する場面が、本当に美しかった。

    ・・・沼ちゃんと伊達さんはどうなる(どうにかなる)のかしら。要さん目線で気になってしまう。

  • 街の片隅でひっそりけなげに暮らしている女性たち。
    ・・・伊達さんと要さんが好きなので、もっと登場するとうれしいな

  • 沼ちゃんを取り巻く皆が仲良くなり始めとても愛おしい。色んな想いをかかえた女性もたくさん描かれており、面白さに拍車がかかる。

  • 最初はなんとなーく読んでいたけど、だんだんじんわりと良い話だなぁと。
    秋に読むのにぴったりでした。なぜか。

  • とても良いです。
    帯のキャッチコピーはなんかちょっと違う気がするな〜。沼ちゃんはじめとする物語の中の女性たちはひとりの夜から救われたいわけじゃない気がする。

  • 初版 帯 小ヤケ

  • 沼越さんの出ない話もあるけど、やっぱ出てくるほうが好き。

  • 様々な独身女性のお家事情と、人生と、
    沼ちゃんを見守る不動産屋さんに、職場の人々。

    格差社会、親の存在。
    心に滲み入る話ばかり。

  • (寝ながら)私、いつ、死ねるんだろう。
    (煙草を吸いながら)さて、どこで生きようか。

    ひとりで生きることに迷う。しかし自分を見失うことのない人々の群像。

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著者プロフィール

2009年漫画家デビュー。2014年、『どぶがわ』(秋田書店)で第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。2018年、『ねぇ、ママ』(秋田書店)で第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。代表作に『繕い裁つ人』(講談社)、『プリンセスメゾン』(小学館)など。

「2022年 『よそんちの子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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