- Amazon.co.jp ・マンガ (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091875914
感想・レビュー・書評
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風と共に去りぬ
帯表
極上の映画。
究極の漫画。
超実力派コンビがお届けする、本格ムービー・コミック!!!!!
帯裏
『風と共に去りぬ』、『オール・ザ・キングスメン』、『愛と青春の旅立ち』、『アスファルト・ジャングル』・・・
山手テレビの超問題社員・東崋山。
彼が薦める映画と出会った人々は、“映画の不思議なチカラ”で少しだけハッピーに・・・
読めば語れる、映画コラムも収録!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんか面白い漫画ないかなぁと思い、探したタイトル。業界もののお仕事マンガではなく、名画と言われる映画タイトル、内容にかけ、お話が展開。でも、映画の内容というよりが、メインの話が秀逸です。この作品はだいぶ前に私のblogでも紹介しているので、今更のUPですみません・・・・。
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テレビ局の試写室「山手(やまのて)テレビキネマ室(通称テレキネシス)」の主である崋山。彼はそこを訪れる悩みを抱えた人たちに、映画を通してエールを送っていた。実在の映画を取り上げながら、一話完結でドラマが描かれていく作品。
今回は『風と共に去りぬ』など、古典の名作映画が紹介されている。映画が好きな方にはもちろん、見たい映画を探している方にもお薦め!ぼくは『スミス都へ行く』を見て、マンガで語られている通りのアツい作品で心が震えた。白黒映画はなんとなく敬遠していたから、この漫画にきっかけをもらえたのはうれしかった。
映画を通してのメッセージはもちろん、この漫画の登場人物たちの間でもたくさんのメッセージが語られている。仕事で悩んだり、疲れている社会人の方にもぜひ読んでもらいたいシリーズ。読んでいる内に自然と勇気づけられる、そんな一冊だと感じた。
そして、最後の話から物語が大きく動き始めていく。明かされていく崋山の話とともに、新入社員・マキノの成長も今後の見どころ。全4巻で綺麗にまとまっているので、気になった方はぜひ続きも読んでみてほしい。
最後に好きなセリフを引用して終わります。当時ぶりの再読だけど、いい言葉が多すぎる!
p.35
「じゃ、才能ってなんですか?」
「自分が何を持っているかじゃなく、何を持っていないかがわかることだ。」
p.43
「でもな、才能がなくても、いいものを作るぞって心に念じてみろ。そうすりゃ、何百人の心も動かすことができるぜ。」
p.55
「上司って、別に能力も実績もないけど、なんか偉くなっちゃった人がほとんどだから。あんたほんとは能力がない。ゆえに言うこと聞く必要はな~し!な~んて部下が宣言したらどうしようって、毎日暮らしてるの。能力あるリーダーは不良を飼う余裕がある。部下に疑心暗鬼ならない!部下がやなこと言っても耳を傾ける!」
p.89
「息子さん、心が老化して人間に最後に残るものってなんだと思います?プライドですよ。どんなお年寄りも、誇りを傷つけられることだけは我慢ならないんです。」
p.151
「どうして名の通った人って、いい人じゃないんですか。」
「いっぱいいっぱいだからだよ。」
「いっぱいいっぱい?」
「企画出すのに必死で、周りが見えない。嫌われても、他人にどう思われても気にしない。後輩の面倒を見る余裕もない。ゆえにいい人じゃない!」
p.154
「感動ってのはな、感動しようと努力する奴にしか降ってこない。」
p.175
「仕事はなあ…たった一人、自分自身の責任においてやるものだ。孤独を背負えない奴は、絶対仕事ができない!」 -
☆☆☆★
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全4巻の第1巻。
非常におもしろかった。
1話完結型の物語で、色々な悩みを持った人が、映画を通じていい方向へ進んでいく。そのドラマがなかなかいい。
しかし特筆すべきは映画のラインナップおよびその解説!
いわゆる古典映画なのだが、本当に名作を、しっかりと紹介している。また解説もしっかりとしてるし、ネタバレギリギリに抑えてるところがまたニクい。
このマンガのおかげで古典映画への意識がかなり変わった。
社会に疲れてきてる方、映画好きな方、最近の映画が飽きてきた方にオススメです! -
・風と共に去りぬ
・オール・ザ・キングスメン
・エルマー・ガントリー
・サンセット大通り
・愛と青春の旅立ち
・大いなる勇者
・アスファルト・ジャングル -
映画について語ります。
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ビッグコミックスピリッツで、少年漫画を読み慣れていない私は「読めるかなあ」と多少不安でしたが、読み始めてみると、少女マンガの絵のように繊細で、抵抗はありませんでした。
作画者の芳崎せいむは、女性だそうです。納得ー。
第1巻で採り上げられている作品は『風と共に去りぬ』『オール・ザ・キングスメン』『エルマー・ガントリー』『サンセット大通り』『愛と青春の旅立ち』『大いなる勇者』『アスファルト・ジャングル』ですが、私が観たことがあるものは『風と共に去りぬ』と『愛と青春の旅立ち』だけです。
でも、この漫画を通じてその映画の名作たるゆえんや、見どころなどを知ると、観た作品は味わい深く思い起こせるし、観ていない作品は観たくなってきます。
採り上げられる映画を知っていたら、更に読み応えを感じるんだろうなと思うので、私よりも父母の方がこの漫画を楽しめそうです。(2へ) -
金魚屋と違い、こちらは「映画」を巡る人々の話し。
金魚屋と比べて、人の醜さというか黒さが
やや強く描かれています。 -
同作者による「金魚屋古書店」の映画版といった風合い。
人生の転機にいる人が、各話タイトルに示される映画を観ることにより、何かしらの『気付き』を促されていく。
映画選びの書としても良いと思う。