- Amazon.co.jp ・マンガ (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091875921
感想・レビュー・書評
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山手テレビの地下映写室、通称テレキネシスを根城にする社員・崋山。彼は悩んでいる人たちに映画を薦めてその背中を押していた。しかし、当の崋山もまた自身の過去のために山手テレビを離れられないようで──。
事故死した父・檜山監督の遺作『国民の手品師』。テレビの特番で発表されるはずが、そのフィルムは行方不明に。同映画のプロデューサーだった山根は、常務となってテレビ局に残っている。「映画なんて大嫌いだ。好きなのはテレビだ。」という崋山の言葉から取り組んだと思われる遺作。それを目にしたいと探す崋山だったが、局内は静かに不穏さを増していく。
権力闘争や社内での人間関係もヒリつくドラマがあって、会社員をテーマにしたドラマとしても面白い!局長と山根のやり合いはアツかったし、あのオチも痛快!崋山が映画にどっぷりハマることになったきっかけの話、崋山の恋物語なども味わい深い。実在の映画のストーリーやその歴史的背景まで丁寧に取り込んで活かしているのがすごい。
今回特に見たくなった映画は『紳士同盟』『オーシャンと11人の仲間』『ミスタア・ロバーツ』。
最後に好きなセリフを引用して終わります。
p.71,72
「恋は本性を隠して、お互いの幻想をお互いの中に見つけ合う行為………愛は、お互いの弱さやみじめさを曝し合い、それでも互いを嫌にならず受け止められるかを試す行為……」
p.131
「部下役にも才能は要るんです。その才能は、絶対に辞めないこと!オレ、会社は嫌いだけど仕事は好きです。だからどんな部署に行っても、絶対好きなことを見つけ出してみせます。」
p.162
「大人になるとどうなるんです?」
「人生が理不尽だと理解できる。希望をかなえるためには、失敗や恥をたくさん経験しなくちゃならないことがわかる。だから理不尽な人生を許せるし…他人を許せるようになる!」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
☆☆☆★
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久々に読み直したかったので手にとって見た。
映画好きなら、漫画好きなら、きっと読んだほうがいい。
この本を読み終わったら、きっと紹介された映画を見たくなること請け合い! -
ぼくの映画の知識は、すべてこれから教わった。下手な専門書より何倍も良い。
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ミスタア・ロバーツ
帯表
『ミスタア・ロバーツ』、『紳士同盟』、『ピクニック』、『めぐり逢い』・・・
その男は映画を使って、傷ついた人にエールをおくっている-
帯裏
「仕事か、恋か・・・」
「上司におもねるべきか・・・?」
「自分には才能があるのか・・・!?」
新入社員・マキノは、崋山の薦める映画で人々が幸せになっていくさまを目撃する・・・!!
「組織」と「創作」に関わる総ての人への応援コミック!!
読めば語れる映画コラムも収録!! -
・ジャッカルの日
・ジュニア・ボナー
・ピクニック
・紳士同盟
・ミスタア・ロバーツ
・男の出発
・めぐり逢い
・デュエリスト/決闘者 -
TV会社の深夜映画番組の担当者が主人公で、仕事や人間関係にいきづまった人が、主人公が勧める映画を観て元気を取り戻すというストーリーです。
毎回、違う映画が紹介されますが、そのどれもがオールドムービーなので、かろうじて名前だけ知っているけれど、観たことはないという作品ばかり。
古い名作映画は、NHKなどで、時々放映されるのを、親と一緒に観たりしますが、子供の頃に観てピンとこないものが多かったし、今の撮影技術に優れた映画に見慣れていると、遠近感がなく、背景が浅く感じられるため、自分から進んで観ようという気にはあまりなりませんでした。(3へ) -
主人公?崋山の周りの人間関係がどろどろな感じになる。けど、話そのものは映画がメインなので、あまり変化無し。今回はあまり聞いたことない映画ばかりだったなぁ。。。とか思いつつ、取り上げられた映画をレンタルしてきて見たりしちゃいました。
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一話ごとに一つの映画作品が話に組み込まれている。なにかの映画を見たい時、読んでみるといいかも
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映画が観たくなります。
観たらもっと楽しく読めます。