機械仕掛けの愛 (4) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
4.33
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本棚登録 : 66
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091877246

作品紹介・あらすじ

手塚治虫文化賞&メディア芸術祭、W受賞!


第17回手塚治虫文化賞 短編賞に続き、
第19回文化庁メディア芸術祭にて優秀賞を受賞!
幸せあふれる結婚披露宴。花嫁の父親は、ロボットだった。
「この日を妻にも見せたかった」……彼の記憶にある妻の姿は?
フワフワの着ぐるみ、クラスの転校生、未来を予言する者、
そして誰もが待ち望んだ、聡明で清廉で公正な大統領。
ロボットの彼らが、ヒトの世界を変えていく。
だが、技術が進歩しても、キカイを操っても、ヒトを殺すのはヒトである。
現代社会が注目する「人間とAI」にまつわる物語を、
丹念に貪欲に描いていく寓話的オムニバス、8編を収録。


【編集担当からのおすすめ情報】

たった24ページの短編で
何度も予測を覆される構成と、
最後のコマまで気を抜けない奥深さ。
マンガを志す人はもちろん、
夏休みの学生にもおすすめしたい短編集です。

感想・レビュー・書評

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  • ロボットに育てられた花嫁。花婿の父が、25年間本当にご苦労様とねぎらうシーンにぐっと来た。未来計算機ロボット、あなた方は96%の確率で離婚します、といっても、ほとんどの人が残りの4%にかけてしまうんですよと困ったように独白するシーン。正確な判断ゆえ大統領に推されたロボットが、核のボタンを押す寸前に、同類で殺しあうのは間違っているから、と取った措置は..。国家の未来は計算が決する、と量子コンピュータによる未来予測センターが、未来の犯罪者をも捕まえていくが、まさか主人公が逮捕される羽目になるとは...しかし、そこから抜け出すために...と。意地悪く考えると、人間が予想外のはずのことも予測してこその機械ではないかと思ってしまうけれども。ディストピアの一形態には違いない。

  • 機械に映るヒューマニズムを見せられた。

  • 掘削現場で働くロボットたち。ロボットに「消費権限」が与えられ、電子マネーが配られる。245号は「買いたいもの」「買えるもの」をネット検索する内に、人間が売られている人身売買のサイトに辿り着き、電子マネーの前借を現場マネージャーに頼む。ある日、現場にコンテナが舞い降りてくる。中には3人の人間の家族がいる。245号の電子マネーでは到底人間は買えない。そこで働くロボット全部のお金を合わせて買えたのが人間3人の命。マネージャーは「ここからは人間の仕事だ。」と言い放ち、通報する。政治が少し動きだす。

    着ぐるみの中に戦闘型ロボットが隠れているソフトイ。

  • AIが、ロボットが、世の中を変えると騒がれている時代だからこそ今読むべき本だと思う。考えるべきこと、ヒントになることがたくさん詰まっている。

  • 3.4巻をイッキ読み。
    心があったまる物も、逆に薄ら寒くなる物も、どっちも好き。

    一番好きなのは「花嫁の父」。
    ロボットだろうと人間だろうと関係ない。
    人を一人一人前に育て上げる苦労と喜びは同じ、って。
    思った!

  • 201607/本作に限らず、ゴーダ作品の根底にある愛、にやられる。機械と人間。人間と機械。そんな機械を作ったのも人間、だけど…。

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