- Amazon.co.jp ・マンガ (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091877789
感想・レビュー・書評
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ほとばしる熱さ。今回も、期待を裏切らない面白さでした。
中田伯君のストーリーがメインの8巻、「ピーヴ遷移」のコミックスを売るための奮闘は勿論読みごたえがあったが、今回印象に残ったのは「親子」関係だ。一筋縄ではいかない中田の母子関係のシビアな心理描写は、本来の松田さんらしい。ストレートな熱さが印象に残る「重版出来!」だけど、私は時々見え隠れするリアルなほろ苦さに痺れるのだ。
一方、心の両親にはほのぼのさせられたな~。お父さんの写真の下手さとか(笑)すくすくと成長してきた心のまっすぐさが改めて、眩しいわ。
そして、ドラマを振り返るおまけまんが。ほんっとうに、ドラマ、面白かったわ~。原作が好きすぎる作品の映像化に対してはどうしても厳しい目で見てしまうが、今回ばかりは相乗効果で、ドラマのオリジナルシーンまでも「いい演出…」と思えるほどのめり込んで見てました。俳優さん達もことごとくハマっていたから、多少キャラの絵がひっぱられてもいいんじゃないか!(ただ…1話分、何故か小泉君がぶれすぎて、一瞬誰だかわからなかったのが残念。)
「ピーヴ」を売るにあたり、知恵を絞る販売部のつぶやきが、今回は心に残った。ネット書店、リアル書店、それぞれのよさがある。確かに、今は小売りの過渡期。「時代は変わってゆく。読者の要求も様々な条件も。共存する方法はないか。お互いの利点でうるおい楽しんでもらう方法はないのか。」
出版不況の折、まだまだ模索状態が続くだろうが、どんな形であれ「面白い作品」を届けるために日夜奮戦している人々の努力を忘れてはいけないと思うのだ。それを感じて鳥肌が立った8巻のラスト。続きが楽しみだ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ドラマ版で観たシーンがあって、「この辺のお話も入ってたのか!」と
改めてドラマ版の構成の妙も感じた第8巻。
黒沢のひとり暮らしも始まり、『ピーヴ遷移』の新刊も発売へ…。
黒沢と中田くん、それぞれに大きな動きが起こってきそう。
早く次の巻出ないかな〜。ドラマ版のBlu-ray発売日も早く来ないかな! -
興都館内で一瞬交錯するアユと伯。
あ、フラグ立ったなと思った瞬間です。
実際、アユの目が伯の作品に・・・。
アユは編集に興味を持ったよう・・・。
この二人の今後がどうなっていきのか、楽しみです。
一人暮らしを始めた心、伯の家族環境が判明と、
新たな動き満載ですが、
圧巻は初のコミック完成までの道のり。
発売前重版決定の瞬間は鳥肌が立ち、
思わず涙してしまいました。凄かったなー(*^_^*)
次巻は“世間”の風が吹き荒れそうな予感。
でも・・・“友達”の言葉で顔を赤らめる伯。
人としての歩みも成長してきていますね。 -
単行本発売までの業界の苦労がよく分かる。前半はドラマ化のためか妙に上滑った画のように感じたが、それを補って余りある内容だ。中田伯の幼少期は思ったとおり酷い親子関係。本名で作品を世に出す危なっかしさを思わずにはいられなかった。「ピーヴ遷移」が発売前重版となったが、これが中田を苦しめることになられければ良いと願う。
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どうしようもない事情で、育ちの過程で精神への極度の影響を受けた人のその後は、どうしたらうまく立て直すことができるのだろう。また、今の日本は、立て直すことが可能な社会であるだろうか。
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出版業界や本屋さんの事情など、よく取材されていて
グっと人の心をつかんでくるキャラたちによって、まんが業界の本気さ伝わってくる -
火、って突然着くよね。
物にも、そして人の心にも。 -
読了。おもしろかった。ドラマも見たくなった。