土星マンション 1 (IKKI COMIX)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 102
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091883391

感想・レビュー・書評

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  • たまたま見つけて、SF好きなのでまとめて購入しました。
    設定はどれもこれもとても素敵。わくわくします。
    こういうの、未来にありそう!とか思わせてくれます。
    SF初心者には本当におすすめじゃないかな。
    こういうタッチの絵ってどっちかというと苦手な部類なんですが、むしろこの絵がいいんだ!って思わせてくれます、読み進めていくうちに。
    ほのぼの~を勝手に予想していたので、それだけじゃなくてびっくり。ちゃんと現実(未来のだけど)を描いています。
    そして。
    個人的に、タヌキさんエピソードで泣いてしまいました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「まとめて購入しました。」
      私も、そうしようかなぁ~読みたいと思いつつ、図書館に無いので未読。。。
      「まとめて購入しました。」
      私も、そうしようかなぁ~読みたいと思いつつ、図書館に無いので未読。。。
      2014/03/04
  • 地球が全て保護区とされ、上空35000mの上空にまるで土星のリングの様に浮いているリングシステムのマンション建造物の中で人類は暮らしている、と言う設定。居住区の窓拭きを依頼されて窓を拭く組合員のお話。上層・中層・下層と言う生活水準が分けられた世界。
    主人公ミツは、中学卒業と同時に父親と同じ窓を拭く仕事に就く。いい子なんだけど父親の失踪?死?が引っ掛かってて妙に大人びて冷めてるミツ…地球に降りられなくなって、地球の周りにあるリングの中で生活する彼ら。下層部の窓は磨かれない、いつも曇っている。中学卒業と同時に窓拭きの仕事をする少年…父の事故死?に疑惑が拭えなかったせいで、出来すぎなくらい聞き分けのいい子なんだけど、そこだけが引っ掛かって父親に対して内心では冷めた感覚を持っているんだけど、それが1話で払しょくされる瞬間のミツの姿勢がぁ…いじらしすぎる。
    父親亡き後、周囲の好意と親切でたった一人で生きているミツ。父親と同じ仕事をしている頑固職人タイプの仁さん、ミツの隣に住んでいて食事の面倒をみていた影山夫婦、ミツを慈しむ人間の中に羨んで意地悪する真のような存在も描かれている。ほのぼのとした、と言う印象の強い絵柄だが、当たり障りのいい「良い話」だけしか描かれていない訳ではない。父の事故の真相が解るまで、ミツは父のミスを責め、父に対して猜疑心を持っていた。表向きは人当たりの良い物分りの良い子供だが、その部分には誰にも立ち入らせない意固地さも持っている。ほのぼのとした人情もの・ハートフルな雰囲気の中に突然非日常的に突飛な悪意、と言うのを描かれると「気持ち悪さ」が先に来るんだが、土星マンションの真がミツに向ける悪意には説得力がちゃんとあるので、これからミツがどう向き合っていくのかが興味深い。
    ガチSFではないが、こういう未来に人々が地道に生活して仕事して生きている、と言う感覚は物凄く好きだ!!
    地上に行ってみたいと父アキが言っていたことで、父の事故を単なる事故ではなく、自分や仲間を捨ててまでも地上に降りた(正確には落ちた)のでは、と言う疑惑を抱き続ける為に父の不在を消化できないまま、父と同じ窓拭きになったミツ。冷めてるようで、それでも父の本心に近づきたい気持ちが切ない。

  • 土星の話なのに格差社会、という未来と過去が混ざったような世界。
    働くひとの悲哀、もういない人を思う心の揺れ動き、永遠に追いつけない悔しさ・・・そんな中での、喜びや楽しみ。繊細な感情がやわらかい絵で表現されていてとても愛おしい。
    最後の巻までマンネリもなく展開されて、飽きることなくいい読後感だった。

  • 良い意味で、小学校高学年らへんの国語の教科書に載っていそうな話だった。安定したハートフルなSFだと思う。
    雰囲気に浸れる。
    絵かわいいし。

  • 地球を見下ろす場所で父の姿を探しながら働き、周りの大人たちに支えられ成長していく少年の話。

  • 柔らかいタッチで描かれるソフトなSF漫画。
    地球とは35000m離れた人口リングの中に住む人類。
    主人公はそのリング状の窓拭きを仕事としている少年ミツ。
    人との関わり合い等、日々日常に起こる事に焦点を当てながらも、
    地球降下という大きなテーマが作品の中で進んでいく。
    地球から離れたところを描く事によって、地球の良さっていうのは描けるのだと思う。

  • 顔がにへーっとしていて、読んでるこっちもにへーっとなる。
    「お仕事」について考えたりも。
    Tさんにあげた。

  • 地球全体が自然保護区域となった時代、
    人々は土星の輪のように地球を囲むリングシステムに住んでいる。
    その外壁の窓を拭く仕事に就いたミツ。
    自分の存在と仕事の意味を探す、ミツの成長物語。

    仁さんの奥さんが出てくる話の最後が特に好き。
    この世界の宇宙葬は、地球が見えるという点で特別なんだろな。
    ミツはいつか地球に行くんだろう。その時ミツが何を感じるかが楽しみ。

    先輩からのお勧めだったかな、確か。
    岩岡ヒサエさんの初めて読んだ漫画。

  • この作品と出会ったのはBSのとある番組。それからずっと気になっていて、京都・恵文社の本屋さんにて発見→即購入。ストーリーも、絵もとっても素敵。作者さんの世界にどんどん引き込まれます。2巻がそろそろ出るらしい。これは買わにゃー。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      最近知って読みたいと思っている。
      「星が原あおまんじゅうの森」も素敵な表紙なので読むつもり、、、
      最近知って読みたいと思っている。
      「星が原あおまんじゅうの森」も素敵な表紙なので読むつもり、、、
      2013/03/02
  • 最近読んだ漫画では一番のヒット。暖かい人間模様と対極的に描かれる無機質なSF的風景。ストーリーの主軸となるのは「ぼくたちは何のために仕事をするんだろう?」という疑問。一見するとその設定は変化球に見えるけど、実は王道な成長モノものというのは面白い。今後が本当に楽しみ。

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