not simple (IKKIコミックス)

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  • 小学館 (2006年10月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091883445

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not simple (IKKIコミックス)の感想・レビュー・書評

  • 読んだあと
    これほど放心し
    心揺さぶられた作品は
    久しくなかったように思います。

    しかも読み終わった後すぐさま
    また読みたくなる、
    なんとも言えない
    深い余韻と吸引力がハンパないし(汗)

    どこか外国の作家が描いたような、
    誰にも真似のできない
    スタイリッシュで個性的な絵柄。

    時間軸をずらし
    緻密に作られたストーリー。

    まるで映画を観ているかのような
    お洒落で含蓄のある
    セリフ。

    ただ、説明的ではないし、
    読む人それぞれの感性に委ねる部分が大きい漫画なので、
    そこが評価の分かれ目かな。


    ラストシーンから始まる構成で、
    読者は初めに
    結末を見せられるだけに、
    なんともやりきれなく物悲しい気分を背負いながら
    その先を読み進めることになります。


    その複雑な生い立ちから
    家族に愛されなかった主人公のイアンは、
    幼少の頃に
    生き別れになった姉を捜して放浪する。

    その中で出会う
    様々な人々との交流。

    しかし運にもツキにも
    とことん見放されていたイアンは、

    思いとは裏腹に
    不幸のスパイラルから
    なかなか抜け出すことができない。


    イアンが望んだものは、
    身近な人から
    愛して愛される関係性と、

    家族や好きな人の
    手のひらが傍にある
    当たり前の生活。


    ただそれだけなのに、
    悪い偶然が次から次へと重なり
    イアンがたどる悲劇的な人生と、

    あまりにも理不尽な最期が
    どうにもやりきれなくて
    激しく胸を打ちます(≧∇≦)


    そして物語はさかのぼり、
    読者はイアンが信じて追いかけ続けていた『希望』が
    何であったのを知ることになるのです。


    悲劇的な結末で終わったイアンの人生だったけど、
    それは果たして
    本当に悲しい人生だったのかな?

    当たり前のシンプルな幸せこそが
    本当は最も
    手にすることが難しい。

    けれども
    イアンが特別に不幸の星の下に生まれたわけではなく、

    誰の人生も実は
    not simpleであり、

    不幸だと思う人生の中にも
    気付かないところで
    誰かの幸せが隠れている。


    最後まで希望を持って
    生き抜いたイアンは、
    例え結末がどうであれ
    それは悔いのない人生だったと
    自分は思いたいです。

    救いのないストーリーなのに
    どこかあたたかな光を感じられるのも、
    オノ・ナツメさんだからこその
    得難い魅力だと思う。

  • まっっったく救われない話。悲しすぎるし、切なすぎるけど、それがいい。B級映画みたいな、ロードムービーな感じ。悲痛な人生。

  • 悲しいなあ、イアン…。

    イアンの過去の幸せが、現実の不幸なイアンを暖かく照らすから、
    それがかえって悲しい。

    ああ、つまり良い思い出っていうのは、星のようなものなんだ!
    届く光はすでに過去のものだけど、確かに現在の自分を照らしていて、
    慰めになったり道しるべになったりする。

    おお…発見だ。

    人だって星のようなものだ。
    人は星のようなものであり、星をまき散らすものでもある。

    そしてイアンは、ただただ歩く。

    最近「好き」とか「悲しい」とか「寂しい」という言葉を
    直接的に使うようになってきたなぁ。いかんなぁ。

  • 暗い話だけど悪いことばっかりではないんだよね?と思う本。
    読みながらこうならない道はないのか考えるけど、本を閉じてみればこれでいいんだと納得のような諦めのような。

  • ミニシアター系の映画のような作品。

    救われない物語で、展開が見えてくるにつれ、切なさというか、悲しさというか…やり切れなさのようなものが深まっていく。
    それでも、最後の場面で読後感が和らいでいると感じる。

  • 友達から借りた本。

    最初の1話は話がよくわからなくって混乱した。でも次から次へと紐解かれていってあっと言わせる。これはすごい。
    一回読んでまた頭から読み直して。

    どろどろした話なのに絵のおかげでそこまで重く感じさせない。他の漫画家さんが同じテーマ、ストーリーで描いたらまた趣異なるなぁ。
    でもこの作品はこのタッチがいい。

    イアンを愛した人、憎んだ人、見守った人、無関心な人、巻き込んだ人
    いろんな人が複雑に絡み合う。

  • 映画を観ているような感覚に囚われる。救いのないストーリーだけど、唯一幸せだった瞬間をラストに持ってくる事によって、哀しさが中和される。simpleをただ願った、not simpleな男の物語。

  • 普通じゃない人ほど

    自分の事を普通と思っているものですよね

    自分の中で当たり前なだけで

    そう タイトルが示す彼のように



    友人が言ってた


    映画のような漫画


    興味を惹く言葉だ



    人からすすめられるもの

    自分でたまたま興味を持って見たり聞いたりするよりもちゃんと租借しようとする傾向あり



    この漫画のような話しの展開・構成をとると何処が話しの終わりか分からないですね

    読者に漫画の終わりを委ねる漫画

    そんな印象を持ちました


    話しの内容もなかなかでした

    ・・・上から目線ですみません



    彼にとって美しい時間で漫画を終わりにさせた所に著者の人間性を勝手に感じ取ります




    ネットサーフィンでこの漫画について


    悲しくて、切ないけれど、暖かいお話


    って感想をブログで書いている人がいた

    あなたが誰だか僕は見当もつかないけれど

    僕が思うにあなたがそう思うのは

    あなたが人のために悲しくなれたり切なくなれる暖かい人だからなんですよ


    普段だったら気にも止めない他人の感想をこんな風に思えるのは

    物語がそうさせたのかもしれない

  • 神様に見放された主人公イアンの悲劇の物語。

    外国の無声映画を見ているようなカラッとした漫画でした。
    内容はドロッとしてるんだけど。

    全ての登場人物が、誰かを想うが故に誰かを傷付けて、すれ違う。
    話自体は多分好きな方なんだけど、
    このパワーパフガールズ的な絵がどうもしっくりこないかなぁ。

    自分勝手な発言をお許し頂けるのなら、
    松本大洋に描いてほしい感じ。

  • 切ない。
    その一言。

    青年イアンと
    彼を見守る人たちのお話。

    どうして、どうして。と言いたくなりますが
    これが彼の現実なのです。

    これを悲劇と呼ばずして何と言おう。
    そうはっきりと言えるのに、
    絶望で終わらないのは
    イアンの底抜けの明るさと純粋さのせいだと思います。

  • リスパラは読んでいたものの、五葉からオノ先生にはまった身としては、表紙だけ見てどうなの?と思っていた一作。
    しかし、これは1、2を争うお気に入り作品。
    作中作のような形になっており、アメリカのロードムービーを彷彿させる。
    シンプルではない人生を登場人物たちは必死に走っている。
    その切なさと、悲しい結末まても温かく包み込む作者の優しさ。
    もっとたくさんの人に読んで欲しい作品。

  • イアンの人生はまさに「not simple」。
    だけど彼が望んでいたのは本当に「simple」なことだったんだよなあ…。

    読み終わった今もイアンの笑顔が頭から離れない。

  • 読んでいて胸が痛かったけど、
    でも読んでよかったと思える漫画でした。

    主人公の人生が波乱万丈すぎる・・・。
    でもさすがオノ先生、登場人物の一言一言に
    重みがあって、名言続出だなあと。

    読み終わって、友人が安易に手を触れなかった理由がきちんと
    わかってなんだか納得しまくりでした。
    最後のあの黒髪の後ろ姿はやっぱり彼なのでしょうか??

  • オノナツメさん最近はまりました。
    ハイテンポでストーリーが進んでいくので楽です。

    どうしようもなく不幸な話。
    でもエピローグが最高に幸せです。
    「人は概ね自分で思っているほど幸福でも不幸でもない」ってほんとにね。

    同じくオノナツメさんの『GENTE』で、ジジがトリノに行く話
    あれと雰囲気が同じかなあ。

  • すごく純粋な人のすごく救われないお話。

  • 読み終わった後のやるせなさといったらない。
    冒頭でイアンの未来は見えているけど、
    どうしてもイアンの幸せを願わずにはいられなかった。

  • じわじわきます。蹲って泣きたくなる話というか。

  • 1本の映画を見た様な気分になる作品。

    【所有】

  • 絵柄はかわいいのにひたすら救いのないおはなし。
    松子とはまた違った救いのなさ。

    彼の生涯は初めから最期まで悲しすぎました。

  • 私は最近の漫画でこんな映画みたいなものに出会ったことがありませんでした。

    すごくすごく哀しくて、
    すごくすごく愛しくて、

    あぁ美しい。

    ほんとうに一生とっておきたい漫画です。

  • かわいらしい絵柄ですが、
    内容は切なすぎる。

  • このタッチだから余計に悲しいの?
    どうしても辛いことで、どこかで修正を効かせてあげたくなるお話だった。
    ちょっとこれはつらいな。
    自分の幸せを再認識できたかな、これはそれなりのダメイジを与えてくれる漫画だと思う。
    そうやって気持ちが揺れることって少ないじゃないですか、だからよい作品だと思う。切ない。
    家族も好きな人も居て、そばで一緒に居られて、満たされてる自分は幸せだなーって。

  • サインをもらいに大阪まで行きました
    リストランテ・・のアニメ化に複雑な心境

  • オノナツメのなかではいちばんいいと
    思う

  • ティモが初めて読んだオノ・ナツメさんの本Vv(つってもマンガですがw
    少しややこしいかもしれませんがなかなか深いお話です
    少し難しいかもしれませんがとても面白いのでぜひぜひ読んでいただきたい感じですVv

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