- Amazon.co.jp ・マンガ (181ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091884749
感想・レビュー・書評
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1巻では、しきりに部室がくさいくさいと嫌がっていた琳ですが、もうそのにおいに慣れたと言っています。
ライドバックは、カクテルという名のアルコール燃料を動力源としているとのことなので、ガソリンのにおいとはまた違うものなんでしょう。
名前だけ聞いている分には、そう変なにおいにも思えないのですが。
琳がいつも白いワンピース姿なのが、なんだか気になってきました。
バレリーナっぽさを出しているのでしょうか。
珠代先輩は常にセクシーなボンデージ系。議員の娘らしくありません。
新しいキャラが登場しました。デモを率いるライドバック少女として、琳の代役に決まったすずりです。
メガネっ子萌えじゃない、と作者は書いていますが、別に違和感はない、ナチュラルな感じのキャラクター。
彼女を連れてきたのは、冒険部。
キラキラしたイケメンばかりの部活ですが、やけに胡散臭さが漂っています。
裏でどこと繋がっているのでしょう。
すずりの健闘むなしく、琳の代役はとてもこなせず、すぐにやられてしまいます。
本当に一瞬で殺されてしまったよう。
残酷な描写ではないので、視覚的な衝撃はさほどありませんが、瞬殺の恐ろしさがじわじわと伝わってきます。
彼女の性格設定がていねいに描きこまれていたので、これから活躍する重要キャラになるかと思いきや、あっさりと終わってしまったのがショッキングでした。
群衆の中かから自分の代役を見守り、彼女が殺されたことで、怒りのあまりに実際にライドバック少女として登場した琳。
今度はヘルメットもなしに飛び乗ったため、顔がさらされましたが、そんなことはお構いなしです。
内気で引っ込み思案な性格と、こうした人前で堂々と活躍する性格、両極端を併せ持つタイプなので、周りは意外性を感じているでしょう。
そこから長い長い戦闘シーンが展開されます。
セリフも、モノローグでさえ一切無い戦闘シーンが、かなりのページを割いて展開されています。
戦いながら、自分が追い越せないままに死んでしまった眩しい存在である母親のことを思い出し、自問自答の末に、自分自身の輝き方を会得する琳。
震災で母親を無くしたという設定は、今読むと相当リアルで胸にこたえます。
しかし、人の命が簡単に失われていく抗争の中で、戦いの渦の中に身を投じた琳はどうなっていくのでしょうか。
読んでいる側も、正義がなんなのか、作中の人は何を目指し、どこに向かっているのか、わからなくなってきました。 -
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