フリージア 12 (IKKI COMIX)

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著者 : 松本次郎
  • 小学館 (2009年11月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091884862

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フリージア 12 (IKKI COMIX)の感想・レビュー・書評

  • 期待をせずに読み始めたのに、見事に予想を裏切られた。
    ラストまで一気に読んでしまった。変化していく叶に震えながら、どんどん加速するように面白くなるから。
    言葉と絵でここまで語ってみせる漫画ってすごいなあと久しぶりに思った、素晴らしい読後感でした。
    つまらなくてくだらない本物と、心地よく快適な贋物。
    どうして本物を選びたいんだろう。

  • 全12巻。

    すごい。登場人物皆が皆、どこか病んで狂っている。
    幻覚と現実と妄想と狂気を混ぜ合わせたような世界。
    ちょっとでもバランスを崩せば、話自体が崩壊しそうなのに、ぎりぎりの線で保っている。
    この世界観を生み出した松本さんに脱帽です。

    敵討法が出来た近未来の日本が舞台。
    フィクションといえ、現代の世情を映しているなと思います。
    歪んでいるんですが、苦しみ抜いた最後に希望というか救いというか確固たる答えを提示してくれる。
    まさかそう来るかといういい意味で裏切られた結末でした。


    好き嫌いの評価は真っ二つに分かれそうな作品。
    自分は文句なく大好きです。
    主人公の叶は魅力的なキャラクターだと思う。ケイコの件は泣きそうでした…。
    そして「仕事?仕事って何だ?」は名言だと思うんだ!(笑)
    何とも深い作品。
    フリージア完結、おめでとうございました。

  • 主人公のヒロシが酷く不器用に人間らしくなってく過程がよかったけど、脇役の糞真面目な山田くんがどんどん業界に染まってく過程もかなりよかった。でもヒロシの電波発言がいちばんだな。

  • 最後の3頁が大好き。とても大事なことが言われていると思う。
    生きることは「何か」を探すこと。それは現実の世界と関わるということ。君と話をするということ。
    叶ヒロシはとても魅力的な主人公です。極端に変だし地味だし…最後は格好良すぎ。

  • 「実現する事が重要じゃないんだ。実現するための行動そのものが『生きる』という定義なんだ。」…不器用にそれを行っていただけの自分の命の在りようを、叶が理解していた訳ではないが、そこにある事象として知っており、忠実に近づこうとした事実は残る。

  • ひたすら乾いている世界観
    そして良い具合に登場人物がみな狂っているので意外とバランスが良い

  • 雑誌連載で読んでました。
    このイカレ漫画は何だ? 何なんだ⁇ とその時はわけがわからないままでした。
    でもコミックス全巻を再読したら、凄く面白かった。
    他の松本次郎作品を読んで、馴染んだせいもあるかも。
    狂っていても仕方が無いのだ。
    だって世界が狂っているのだから。
    この世界で生き延びるため、狂気に適応するーーというような狂気の投げっぱなしとガンアクション。
    これを快感に思う自分は正気なのかと少し不安になります。

  • 松本次郎氏の集大成のような作品です。

    狂人の世界、独特な「擬態」能力を使った今まで見たことない戦闘、パラレルワールドの日本。

    エンターテイメントとしても楽しめるSF漫画です。

    ですが、作品として強い愛着を私はこのフリージアから感じています。

    このフリージア以外でも、松本氏は少し「狂っている」キャラクターを作品に出します。

    では正常な人間とは。狂人から見た、世界とは。
    何のために自分たちが存在して、どこに行くのか。

    エログロや飛ばした松本氏独特のギャグ?がちりばめてあり、
    マスキングされていますが、氏の世界観や宗教観がすべて出ている作品
    だと感じています。

    一見狂人で、支離滅裂な発言ばかりしている主人公叶ヒロシ。

    苦悩し、他の人からは見えない「友達」と話すことで世界とのつながりを求める、人一倍人間同士のネットワークに飢えた存在。

    まさに現代人だけでなく、人間不信に落ちた、人と人の繋がりの希薄さの薄ら怖さに気がついた人達は、叶ヒロシに共感できる部分もあるのではないでしょうか。

    その彼が出した答えは、感動的だと思います。

    すべてのシーンに謎があると思いますが、謎はすべて解決できず、割り切れないもので…言葉で説明できることなんて、あまり意味がないことなのかもしれませんね。

    素敵な作品です。

  • 圧巻。ヒグチさんの話し方、好きだ。地獄のアリスの主人公に少し不気味さを加えた感じ。
    つまり擬態をマスターしたってことでいいのかな。

  • 生きてんのが嫌んなる。

  • 展開は読めたが、納得はしなかった。

  • IKKIらしい前衛的な作品、と感じた。
    ストーリーは好き!

    だけど、最後はまとまってるのか??

    「擬態」って能力がわかりづらい。
    でもアクションものでもないからね~

    オススメはしづらい作品です

  • 作者としては一番の長編ですね。
    受け付けない人にはまったくもって受け付けない絵柄だと思います。

    SFというよりは近未来の日本という設定です。

    くらーい、くらーい、どんよりとした気持ちに絶対なれます。
    最終話がやや少年紙よりの結末かなとは思いますが、それはそれで
    良いのかも。

  • 12巻一気読み!!
    フリージア・・・・将来への展望
    全編全人格 幻聴・幻覚のオンパレード 裏A Beautiful Mind!?
    たまに出てくる肩の力の抜けた台詞や人物がリアリティを増大させる
    でも一気に読むと疲れたので4点

  • 終わった。
    なんだかんだ最後まで読まされた。
    そういう風情みたいな歪みみたいなものがあった。


    細かいところではツッコミがいっぱいだし、
    最後の風呂敷のたたみ方、フリージアの由来
    最後のエピソードもなんかあれだけど
    もっとすぱっと終わればよかったと思うけど、
    おつかれさまというかんじ。

    評価されて満足しちゃったのかな。

    ゆがんでるよね。いいかんじに。

  • メタフィクション的な終わり方でした。
    松本さんは真に迫った悲しみや苦悩を書ける作家です。
    そういったリアリティのある障害をなんとか乗り越えさせて
    希望の残された結末に到達させる手腕には
    毎度毎度すげーなって思います。

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