必要とされなかった話 (IKKI COMIX)

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著者 : 三友恒平
  • 小学館 (2010年4月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091885142

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必要とされなかった話 (IKKI COMIX)の感想・レビュー・書評

  • 書評で見かけて気になっていたこの作品。題名といい、陰鬱な感じの表紙絵といい、読むのに勇気がいるなぁと思いつつ、読み始めたのですが、意外や意外、全然爽やかないい話でした( 感想には個人差があります^^;) 陰惨な嫌な気分になる話が読みたい方にはオススメしません(笑)

    ※ややネタバレあり※

    「必要とされなかった話」という題名は比喩でも何でもなく、ほんとにストレートに内容を表しておりまして、とある村で口減らしを行う必要があり、村の誰からも自分にとって一番大事な人間として選んでもらえなかった人が追放されることになるんですね。ただ、その選択のために村人全員に投げかけられる質問はちょっと卑怯だし、必要かどうかと大事であるかはまた違う話だと思うけど。
    まぁ、ともあれ、それでふるいにかけられ残ってしまったのは6人。年齢性別境遇もまちまちなその中の1人が主人公である少年。そして、選ばれた中で唯一、選んだ側も選ばれた側も衝撃を受け、抵抗したのは少年の家だけだった。彼の身内は姉だけだったのだ。幼くして両親を無くし、支え合って何とか生き抜いてきた2人にとって、お互いはかけがえのない存在だった。しかし、姉は婚礼が決まったばかりで、一番大事な人といわれては夫になる人を選ばないわけにはいかなかったのだ。
    それでも選ばれなかった少年は深く傷つき、その上、追放は中止されることもなかった。訪れる冬を目前に6人は村の外の森へと追いやられた。
    ……ということで、森の中で生きる少年の姿を軸に、それぞれに物語のある他の「 不要な人 」たちの話が展開されていくわけですが、そこに思いがけない要素も絡んできて……という展開。
    そして、予想外な前向きなラスト。
    本編の絵は表紙絵のように陰惨な感じではなく、鉛筆画のようなタッチが特徴的な素朴な感じの絵です。

  • 何気ない会話で人を測る大人な長老によるリアル口減しがタイトルになっている。
    絶望の中で生き抜く少年と獣とは対比に同じように村を追い出された連中の心の闇の深さは現代人に通ずるのではなかろうか。安易な展開にならないところが好きです。

  • 読んでいそうで読んだことのない作品 ページ数と内容量も満足 獣との描写に救われた感が大きい

  • 現在1巻(続くのか不明)。
    村の因習で追放された少年。精神的なダメージは計り知れない。しかし生きる力を持てたのは、若かったからと、仲間を得たからだろう。
    悩む人間に対して、動物は死ぬ瞬間まで生きることしか考えていないから気高い。

  • 短編だけど一気に読めた。不思議な空気感を持つ漫画。

    作者を応援したいと思いました。

  • 村長のアイデアが実行されたら自分は捨てられるほうに選ばれるだろうなぁ、と思える人は都会に住んでる人に結構多いと思うがいかがか

  • 誰にも一番必要だとされなかった者たちが村から捨てられる。さまざまな感情が交錯するのが魅力の一つかと。生きようとする者、破滅願望を持っている者、復讐心を持つ者、それぞれの思い。捨てられた主人公の少年と村に残った姉の葛藤。
    結末は思いのほか明るいなと思った。ただ、無理に終わらせたような感じがする。あのまま続きがあってもおかしくないような終わり方だった。

  • <あらすじ>
    時代設定は恐らく江戸時代くらい。舞台は貧しい農村と、その農村近くにある森(灰積み森)
    この貧しい農村にのある家には両親を失った姉弟が住んでいた。(姉:糸乃、弟:織春)
    両親を失ってからは、彼らはお互いを支え合い、お互いの生を自分の生きる理由として、生き(合っ)てきた。

    ある日、この貧しい農村の食糧庫が家事になり村の蓄えの食糧がほとんど焼けてしまう。
    この事件を受けて村の長老が「焼け残りの食糧在庫では村人全員が生きていくことは難しい。口減らしが必要だ」と判断する。
    ここで村長は次のような行動をとる。「村人全員が致命的な病気にかかったが、お前はその病気に効く薬を一つだけ持っている
    それを誰にあげるか?」と村人全員に質問してまわり、誰からも名前を言ってもらえなかった人を
    「誰からも必要とされない人物」と判断し、口減らしのために村から灰積み森へ追放する。というもの。

    織春は長老からこの質問を受けた時「姉にあげる」と答えたが、その姉は「荘一郎(婚約相手)にあげる」と答える。
    最終的に、織春は誰からも名前を言ってもらえず、その他6人と一緒に灰積み森へ追放されてしまう。

    追放先の灰積み森で織春は、姉から名前を言ってくれなかったことにショックを受けて何度も自殺を図ろうとするが死に切れず
    そのあと、自身を必要としてくれる3本足の狼とともに支え合って、あたかも以前姉の糸乃との生活と同様に
    お互いの生を自分の生の理由として生きていく。

    が、最終的には生きる理由を自分以外の誰かに預けること、つまり「お互いの生を自分の生の理由とする」ことでは
    真に生きていくことはできないと悟り、狼と織春は離ればなれになって生きていくことになった。


    <感想>
    書店でブラブラしてる時に衝撃的なタイトルと陰鬱な表紙が目に入り、衝動買いしてしまいましたw
    古谷実チックなのかなと思いながら読み進めたわけですが、その予想は外れました。
    弟・織春の成長物語です。(古谷実の漫画は成長物語ではないと思います。)

    「必要としない」=「死ね」ではなく
    「必要としない」=「誰かに生きる理由を預けることから脱却し、真に生きてほしい」
    「必要とする」というのは「自分の生の理由を、相手に預ける」ということになり、
    これでは自分が自分として生きることにならない。
    大事な人には一人でも生きていてほしいから、大事な人には自分の生の理由を誰かに預けてもらいたくない。
    一人でも生きるために。「必要としない」ことが必要である。
    というのがこの漫画のスタンス。

    そう判断した結果、終盤では糸乃も3本足の狼も織春のことを大事な人だと判断し「生きてほしい」と願った結果
    別れることにしました。
    多くの漫画では「仲間と支え合い生きていく」という展開があるかと思いますが、この漫画はそれとは違う方向に行ってます。

    終わり方がなーんか急だなと感じたのは気のせいではなく、どうやらこの漫画連載打ち切りになってたようですね。
    もうちょっと続きを読みたかったのが不満ですが話は面白かったので星4つで!

  • IKKI臭ぱねぇw
    必要としないのに生きていて欲しいという矛盾を抱えた姉の心境がグッと伝わってきました。

  • 映画「ヴィレッジ」を思う出させるストーリーだった。

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