- Amazon.co.jp ・マンガ (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091885517
作品紹介・あらすじ
▼第1話/009(ジョー)の時代▼第2話/あの川べりで▼第3話/たいせつなこと▼第4話/共通言語▼第5話/「セドリ屋」さん▼第6話/さらば火星よ▼第7話/父の背中▼特別読み切り/古漫館物語▼巻末オマケ漫画/金魚屋日記〈本棚の巻〉●主な登場人物/鏑木菜月(漫画専門の古本屋「金魚屋古書店」の店長代理。祖父・清太郎に代わって店を切り盛りする)、斯波尚顕(「金魚屋古書店」の店員かつ居候。漫画の悪口にナーバス)●あらすじ/死んだ父が遺したマンガ本『サイボーグ009』を読んで、その主人公・島村ジョーを好きになってしまった中学生・江梨奈。「あと30年早く生まれて来ればよかった」と嘆く彼女がバスに乗っていると、偶然009のアニメ主題歌「誰がために」の着メロが流れてきた。その持ち主を追っていくと、見知らぬ古本のマンガ屋があって…(第1話)。●本巻の特徴/あなたのお探しの漫画、ここにあります! 本巻の主なお取り扱い作品は、「主人公は死ぬ? 死なない?…名作カッパ漫画。友達は信じてくれない…オールカラーの少女漫画誌。幻の名作はどこ?…60年前のSFファンタジー漫画。大人が読むモノ?…超A級スナイパーの漫画。
感想・レビュー・書評
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この本で初めてセドリという職業を知った。
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ここで見つからないマンガは無いとさえ言われる、マンガ専門の古書店「金魚屋古書店」。伝説の店長が入院中のため、現在は店長の孫娘と目利き店員が店を切り盛りしている。
少年/少女時代の思い出の一冊を求めて、または偶然からこの古書店に足を踏み入れた人々を描く。
最近、私の周囲では「読書オススメ山手線ゲーム」とでも言うべきか、何かを読んだ人に次にまた別の本を薦めるという行為が流行っていて、私の「読む本リスト」は減るどころか増加の一途を辿っている。
このマンガもビブリア古書堂シリーズを読み始めたと知ったマンガ好きの友人から薦められた一冊。
残念ながら私はマンガにそれほど思い入れのある人間ではないので、この作品に出てくる漫画作品の数々はほとんど知らないのだが、繊細で綺麗な絵と心に沁みるストーリーを堪能した。
特に、水木しげるのマンガ作品に絡ませて、死期の迫る叔父とそれを支えようとする高校生の姪っ子を描いたエピソードには、心を撃ち抜かれたような気すらした。なんという切なさ。他のエピソードが概ねハッピーエンドなだけに、このエピソードの哀しみが突き抜けている。
作中でも言われていた通り、マンガにしても映画にしても本にしても、そして何より人についても、この世の中にはまだ出会ったことがない(そしてそのまま出会うこともないのかもしれない)素敵な存在が沢山いて、自分が知ることのできる範囲の狭さ、分からないことの多さに途方に暮れてしまう。だからこそ、そんな中で偶然素晴らしいものを見つけ出したときの喜びは計り知れない。 -
マンガ紹介してくれるので、面白い!
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とある漫画古本屋を中心に繰り広げられる、人と人とのストーリー。
最近「ビブリア古書堂の事件手帖」を読んでこのコミックスを思い出し、蔵書から引っ張ってきて読んでみた。
本当に面白い。
上巻は完全に「漫画」を持っている人が中心のストーリー。
主人公といえるのは多分その古本屋。その「場所」および「漫画」が主役。だけどそこで織り成す人物模様がすごく面白い。
もちろん漫画(基本は古典)に対する造詣も深く、こういう世界があることを知らない人間にも伝えてくれる。
このあたりは作者の愛の賜だろうと思う。
個人的には第7話の「父の背中」が一番好き。
小さい息子を持つ自分としては、この上なく響いてしまう。
ぜひ万人に読んで欲しい一冊。 -
本編もいいが、こちらの別冊もよい。ゴルゴ13の話が特によかった。
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有名な漫画なんだけど、実際は読んだことのない漫画がねたになっている。が、知らなくても十分に楽しめるかなー。
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知らない漫画が一杯ですねぇ。
読みたい本が一杯出来ました、はい。