土星マンション 7 (IKKI COMIX)

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著者 : 岩岡ヒサエ
  • 小学館 (2011年8月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091885562

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岩岡 ヒサエ
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土星マンション 7 (IKKI COMIX)の感想・レビュー・書評

  • 第55話の扉絵で、一人だけ上を見上げているミツ。多分、お父さんのアツの居るところを見ているんだろう。タマチも、ミツとは違う方向だけど上を見ている。アツさんがいるのかな、と思って見上げているんだろうか。
    研究者肌なだけに、どこかで浮世離れしてて、純粋に人を信じやすいソウタよ…よくやった!!!
    ミツが影山に言った「ボク自身を知って、色んなことに気づけたんだ。それで…自分をちょっとずつ直したんだ…けど……」この言葉、誰もが意識せずにやっている事。報われないかもしれないし気付かれないかもしれないけどやってる事だよなぁ。
    父親を事故で亡くし、中学卒業と同時に父親と同じ「窓拭き」と言う職業に就いた少年の成長物語である。ハートフルSF物語、と一言で言ってしまうには余りあるものが詰め込まれている。かと言って誰かを諭そうとか人間はこうあるべきだと言う押しつけがましさは一切なく、環境破壊により保護区になった地球に住めなくなった人類が、土星の輪の様に地球の周りに建造したリングシステム構造のマンションの中に暮らす生活を写し取った物語だ。ミツと言う一人の少年を主軸に、そこに生きている人の姿がそのまま写し取られている。読み終えてすぐにまた1巻から読み直したくなる、そう言う作品だった。小難しい言い回しは止めると、ほのぼの系の絵が好きな人(言葉見つからないから安易な単語を使うが)、SF的な設定ではあるが人間が描かれている系のSFが好きな人、少年の成長物語が好きな人は読んで欲しいなぁ。作者の絵は癖になる。
    土星マンション、2回目読了~。初めて読んだ時には気付いてなかったことがいっぱいあった。この作品中で、哀しいが振り切れて怖い考えに取りつかれる人間の恐ろしいとこを一手に引き受けていたニシマルの最期はそうだったんだ…と二度目で気づく、と…。少年は成長する、作者が離れがたいほどに…

  • 一人ひとりにとっては前向きな思いなのに、でもそれらが行き着く先がたった一つの狂気という、あまりにしんどい展開にどんよりした終盤ではあったが。たった一つの狂気は、結局たった一つの善意に覆されたわけで。実に綿密に作られたプロットで、ただただ賞賛するしかなかったです。

    人が「生きている」ということを誠実に描いていた漫画だった。それは時にミツのような生真面目なまでの前向きさも生むし、真のような鬱屈した思いも生むし、タマチのように前へ進めなくなってしまうこともある。「下層」というフィールドだけでもこれだけ様々な人たちがいるというのに、上層対下層などという安易な二項対立ですべてを集約できるはずはなくて。「本質はきっと変わらない。下層も上層も結局人間が生きているんだね」。うん、その通りだと思う。

    このシンプルな絵柄なのに、力強く表情を描くから憎いよなぁ。「お前しか、いないんだ」のとこの真とかイケメンすぎてあかんわ。しかし最終的に真はギャグ要員のようになってしまったな。最初はあんなツンツンしてたというのに。。。

  • 窓拭きが拭いた後のリングみたいに、キラキラしていた。
    この絵柄でこのお話が読めて、よかった!

  • どうなるかと思ったミツのミッション、仕組まれて殺されるのかとドキドキしてましたが、そうたの最後の踏ん張りに拍手です。みんなそれぞれの幸せを手に入れての大団円、本当に良かったです!最後のあたりの数ページの地上の描写がとても美しかった。

  • 一時はどうなることかと思ったけれど、このラストで良かったと胸をなで下ろした。ほどほどに厳しい世の中を生きている上に、物語の中でまで辛い思いはしたくないからね…。

  • 途中恐ろしかったんですが、軌道修正されて最後綺麗におさまっていくのがよかった。
    皆が必死で生きているなあというのが胸に沁みる。

  • 読書後、本当にいい作品に出合えたな、と思える。
    読み終えるのがもったいなく思えるほど、しみじみと、味わい深い。

  • 土星マンション読破。

    うーん。ほわほわ系の優しい絵と、中身の社会派かげんのギャップにびっくりしつつ。
    それぞれの悩み、迷い、夢。家族、同僚、仲間。普遍的に用いられる素材ではあるけれど、リングシステムという特殊な舞台が、素材を活かしているのだろう。
    何度も読み返したい漫画です。

  • 文化庁メディア芸術祭大賞。まいどまいどメディア芸術祭はいい作品を選ぶ。

    少年の成長、市井に生きる人々の人情、未来の科学技術。
    そしてSFがSFたるゆえんの社会や制度の矛盾への視線。これがあるからこそ、SFは前衛芸術として成立したのだった。

    こういう要素が地味ながら全てが調和してる。
    じっくり読みたい作品。

  • 7巻で完結!
    最初は地球の周りを回る「リング」の窓拭き清掃の話だったのに、気づくと話は恐ろしい方向へと向いていました。下層民による上層民攻撃!そんな中でも、ミツくんが関わってきた人達は、みんながみんな下層の人たちを心配するなんて、なかなかに素敵!
    ふわふわにやにやしながら、楽しめました!もうハッピーエンドで本当によかった!

  • 地球環境保護のためオービタルリングを建設し、人類が底に住むようになった頃。
    ミツの父はリングの外窓を拭く仕事で事故にあい、還らなかった。ミツは父を追うように同じ仕事につき、人との関わりで父のこともこれまでと違った理解ができ、職人として成長もしていく。

    1巻から7巻まで
    なかなか面白かった。
    どのような場所でも人はその場所にあった営みをするもので、環境が変わって成立する仕事が、現実感を持って書かれている。
    仕事に真剣に向き合って、客や同僚と関わって、それまで出来なかったことができるようになって、成長していく。そういう変化をじっくり書いていて、読者が生活する今とは違う世界であってもキャラクターたちの暮らす現実としての存在感が強まっていく。
    そして、徐々にふくらませていって、最後に吹き上がるリング世界の歪み。
    上層と下層の格差への不満。どうしても不自由なリングから地上への憧れ。ミツの仲間への思い、父への思い。7巻かけてじっくり高めてきたうねりを一点に集めて、ミツを乗せた降下機は地球に降りる。

    現代とは変わってしまった環境でも続く人々の営みと、そこに生きる思いをじっくり書いているから、動き出したときにちゃんと重みがある。これもまた宇宙好きには良いお話でした。

  • ついに完結。久々にいいものをみました。大団円だし。
    SFだけど三丁目の夕日テイスト(舞台が下町)な物語。

    父の背中を感じつつ、その死を乗り越える物語と、階級社会の歪みを写した陰謀劇にも巻き込まれながらも、解決されないまでも、希望を示唆して終わる。
    そんな物語の要素だけ書くとくらそうだけど、この作者の持ち味のゆったりしたユーモアが三丁目の夕日テイストに柔らかくしてます。
    いろんな要素を含んだ物語で、満足度は高いです。

  • 完結。最初は、ほのぼのと始まったかに思われた物語だったのに 最後には随分と重くなってしまった。 でも、美しく終われてよかった。突然表れたカラーページは感動的だった。

  • 完結。
    発電所火災、下層の混乱、その中での地上降下作戦の決行。
    ミツの行方は。その先にあるものとは。
    ラストのミツの笑顔、痺れた。感動した。
    ここに至るまでのミツの成長、そしてミツを支えてきた仲間たち。
    暗い設定の中での明るく強く優しいヒューマンドラマの数々。
    全てが凝縮された最高の1ページだ。
    さっぱりスッキリ堂々完結!
    素晴らしい作品に出会えた。また読み返したい。

  • あざした!としか言いようがない。
    ふわふわしているようでしなやかに強く、優しい話のようで実はとてもリアル。

    で、やっぱり最後はあれでよいと思う。

    楽しかった。

  • 全7巻


    本屋で手に取って、「分厚っ!なんだよ完結でもしたのか!」と思ったらほんとに完結してた(帯見てしんなりしながらレジに…)

    ミツは最初から基本的には何も変わってないのに、成長してるのがとてもわかるのが、すごい。
    よかった、ハッピーエンドでほんとよかった…。
    ソウタ良い働き…!
    終盤の巻とかほんとずっとハラハラしていたので…。
    ニシマルさんもいろいろあるし憎みきれないけど、でもやりきれねーわ。
    森下くんすきだったなあ。
    何にせよミツが幸せそうでよかったです。5年後かっこいいじゃないかー!

    というか、もう、同封のペーパーの豪華さに目が飛び出るんですけど…!

  • もう少し続いて欲しかった、と思う。
    ミツはもちろん、マコトやタマチ、フジキさん、依頼主それぞれの成長や幸福なその後が描かれていて、これで本当に終わってしまうんだなと少し寂しくなった。
    それでもこんな温かい作品に出会えてよかった。そして成長したフユちゃんめちゃくちゃかわいいです。

  •  いやぁ最後どうなるかとおもいましたが、いいハッピーエンドでした。後半ソウタくんのほうが主人公っぽい動きでしたけど、ミツもミツでミツらしい行動だったので満足です。
     エピローグもいい雰囲気で楽しかったです。

  • ついに完結。
    見開きカラーページと表紙でもう何も言うことはないです。
    本編最後のセリフも素晴らしかった…!
    勿論後日談も良く、じんわりきました。
    ハッピーエンドでめでたしめでたし。

  • ポストバブル世代に捧ぐる書(マンガだけど。)。

    何故働くべきか分からないままこれから働こうとしている人や今働いている人にお勧め。
    それから、結婚しようとしている人にもお勧め。

    このマンガで考えさせられたこと:
    ・働くということ。
    ・生きるということ。
    ・探すということ。
    ・築くということ。
    ・助けるということ。
    ・共に生きるということ。

  • 完結かー。
    ずっとニシマルさんが怖くてビクビクしてたけど、目的を見失っちゃうコトってよくあるよね。って思ったら少し緩和した。
    佐知が一歩踏み出せてよかった。

  • 2011 学生の頃から読んでた漫画もとうとう最終巻。地上カラーページを見てぐっと息を飲みました。なんだろう、言葉を選べないくらい私はこの作品が好きです。
    過去が哀れ過ぎたニシマルさんのことがどうしても嫌悪できなかっただけに最後の最後までハラハラでしたが収束にはホッと胸をなでおろしました。最後のみんな勢揃いのイラストに救われました。
    連載が終わってしまうのは寂しいけれども、円満に終了ということで良かったです!また岩岡ヒサエ先生の漫画のコマにさりげなーく登場してくれるといいなぁなんて考えてしまいます。また人工衛星の話題が出たり社会でいやになった時に読み返したりすると思います。

    きっとこれからも、私の理想はタマチさんです。

  • じーんわり、完結。

    人間が宇宙に行ってもみんながみんな ジャン=リュック=ピカード艦長@スタートレック みたいなドラマに満ちた毎日を送るわけではないし、普通の生活もあるだろう。
    とゆうことをコツコツ丁寧に読ませてもらった気がする。

    ミツはいいやつだ。

  • 最終巻読み終わってしまった。ミツはすごいなぁ。当たり前のことを素直に言葉にするだけでこんなにも惹かれてしまうんだなぁ。
    「リングが綺麗なのは、窓拭きが窓を拭いているからなんですよ。ボク、窓拭きなんです。」
    とてもいいまとめだった。やっぱり窓拭きマンガなんだなってまとめだった。

    欲を言えばもっとみんなのその後がみたかった。今巻はコメディ要素が少なかったから。というか、もっと続いて欲しかった。

  • 完結☆
    地上のカラーページは鳥肌がたちました。

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