- Amazon.co.jp ・マンガ (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091885685
作品紹介・あらすじ
長い旅路に男が二人、こいつら一体何者だ?
時は江戸時代。盗みを生業とする赤目一味の頭目・辰五郎の死に際に立ち会った弁蔵と宗次。
辰五郎はふたりの手を取り「一味のこと、まかせた」とだけ言い残し、息を引き取った。
しかし、ふたり以外に証人のいないこの遺言、結局跡目に据えられたのは頭目の弟分・甚三郎だった。
姐さんによるこの采配に納得いかないふたりは、一味を去ることに。
どこまでも向こう見ずな男・弁蔵と、冷たい眼差しの中に何かを秘めている宗次。
あての無い旅ふたり旅、でっかいことをなしとげに出立したはいいが、行く先々で騒動が…!?
『さらい屋五葉』のオノ・ナツメが描く、新感覚江戸活劇!
【編集担当からのおすすめ情報】
前作『さらい屋五葉』がノイタミナ他でTVアニメ化されるなど大きな話題を読んだオノ・ナツメ氏、待望の新作登場です! 本作の舞台も江戸時代…とはいえ、その趣は『五葉』とひと味もふた味も違う、ケレン味あふれる江戸活劇。後先考えない弁蔵と、冷静な宗次のふたり…友人とも相棒とも仲間とも異なるその関係、老若男女問わず胸熱くなること間違い無しです!
感想・レビュー・書評
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表紙の宗次さんに釘付け…!
なんて艶っぽい表情なのだろう。
さらい屋五葉の時より格段に良くなってる。
オノ・ナツメさんの絵は、版画のような潔さがある。
直線的でモノトーン。どこか荒削りなようでいて、計算しつくされた構図は見事というほかない。
赤目一味を抜ける時の、二人の立ち姿(とコマ割り)がカッコ良すぎる!
「さらい屋五葉」で、五葉の後見人的役割をしていた仏の宗次の若かりし頃が舞台。
イケメンなのに悪党だなんて、なんだかズルい!
でもオノさんの絵には、そういうのがとても似合う。
あの人もいい顔してるよなぁ…と思ったら、やっぱりそうなのね!?
(気になる方はぜひ、ご一読を♪)
赤目一味を抜け旅立つ二人が、これからいったいどういう風に名のある盗賊としてお頭になっていくのか、楽しみだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
和田竜のカバー装丁で知ったオノ・ナツメの作品。
のぼうの城、文庫版の下巻、三成様とかもだけど
この人の絵、本当に雰囲気あって好きです。
お話自体も面白い、
江戸を舞台に、弁蔵と宗次のふたりが、二人は泥棒というか掏摸というか、いってみれば組を抜けた相棒で、でっかいこと、を成し遂げるために旅をする、、という話なのですが
あまり書くとネタバレになるので笑
二人の掛け合い、キャラと、絵の雰囲気がぴったりで、独特の世界に入り込みます。
抜け出したくなくなっちゃう。。
…どうでもいいが、小学館が出してるんだこれ笑
と思って和田竜のも見てみたら、小学館のだけだ装丁オノ・ナツメなの
と今更ながらに気がついた。 -
好き系だー。
「さらい屋五葉」の仏の宗次と鬼蜘蛛の弁蔵の若い頃の話。
まだ一巻だから今後どうなるかは分からないけど、このままスッキリ系で進んでいくといいなー。
宗次、こんなにかっこいいキャラだったのか、と思う。 -
オノナツメの新刊。
五葉のあやしい雰囲気を受け継いでいる作品。
まだまだ序章。続きに期待。
この人の描き方が単純に好み。 -
オノナツメ先生の新作はまたしても江戸時代もの!
オノナツメプレゼンツ江戸版「相棒」といったところだろうか?…でもふたりは岡っ引きではなく泥棒だけれど。(だからルパンみたい)
読み味は「さらい屋五葉」とそんなに変わらないのだけど、今回のほうがエンタメ的。(あとちょっと色っぽい)
旅の道程、立ち寄る町で出会った厄介ごとを
ふたがしらが夜陰に紛れて解決。
(するような、しないような…)
先生の気が済むまでとにかく思う存分江戸を描いてほしいと思います! -
やっぱり異国ではなく日本を描いても素晴らしい。
タッチやトーン?も和を意識してるあたりがまた良いです。絵を眺めてるだけでも良いです。
続きが楽しみ -
さらいや五葉の過去の話。シリーズものは基本的にスキ。
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時代ものもすっかり板についてきた感じ。なかなか期待できる出だし。
同じ時代ものの「つらつらわらじ」が三頭身なのに対して、こちらは八頭身。
確かにそれぞれこの頭身がベストと思えて、頭身のつかいわけも本当に上手。 -
悪くて色気のある男のコンビの珍道中。古くはルパンと次元が思い出されるこの設定と、合間合間の男子ならではの会話に、中学生の頃の感性が刺激される。
しかしこの人は、なんでこんなに男の群像を描くのがうまいのか。