金魚屋古書店 13 (IKKI COMIX)

著者 :
  • 小学館
3.64
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本棚登録 : 269
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091885746

作品紹介・あらすじ

まんがばか、書店員修行。

地方から出てきた女の子が、金魚屋とゆかりのある新刊書店で書店員修行。
ある“書店員の漫画”を読んで、あこがれていた彼女だが…
他にも、生きるために必要なことを教わった!?
――とある“考古学者の漫画”など全7編。

菜月さんを気に入った男性が出てきたり(斯波さんピンチ!?)、
岡留とあゆの関係が深まったり…物語がちょっとずつ動き出す13集!!

【編集担当からのおすすめ情報】
86~88話の3話で取り上げた3作品は、
作者の芳崎氏にとっても特に思い入れのある漫画作品だそうです。
描くときも緊張したとか!?

感想・レビュー・書評

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  • 漫画が人と人とをつないでいく、連作短編集。育ててやってくれと預かった店員さんに、ひと棚まかせて、ひとさじアドバイスと気付きを与えて、できあがったのが、書店と本の漫画特集。ひまわり書房が登場する「ひまわりさん」は手にとってみたくなった。「桃色書店へようこそ」「本屋の森のあかり」「本棚の神様」「暴れん坊本屋さん」は既読だった。うまいカクテルをつくるけど、謎めいてるバーテンダーとその客の物語。登場するのは吉野朔実「王様のDINNER」。「吉野朔実が描く人物は、いつも誰かとコミュニケートしようとしていますよね。無器用にでも懸命に、心をこめて。その対話はうまくいく事もいかない事もあって。それでも彼らは、何回も、誰かに何かを伝えようとする事をやめられない。ボクの気持ちをあなたにあげるから、あなたの心を少しだけボクに渡してくれませんかって。人と人とが対話する事って想像以上にこわい事なのに。吉野さんが描く人物はあの華奢な線の下に強靭な想いを込めて、でもそれを、押しつける事なく誠実に望んでいる。」こんなに的確でいて美しい紹介があっただろうか。

  • 心にキートンがいれば人は戦える。説得力がありすぎる話だ。マンガという非現実を通して「現実に向き合う」テーマが反復的に描かれたのはシリアスだけど扱う作品も含めて抽象的で入り込みにくくはあったかも。新キャラのデザインにはいつもと違ったバリエーションがあって新鮮。

  • 最後のページの漫画に出てくるモトちゃんのエッセイ集にぴくりと反応した。『思い出を切りぬくとき 萩尾望都・著』は連載当時の裏話とか思想もわかっておもしろかった。漫画家さんの書いたエッセイの中では良本。

  • 図書館にマンガ、けっこう入ってるみたいですね。

    マンガ、あってもいいけど、なくってもいいかなぁ……。
    どのマンガを購入する買っていう線引きってけっこうできないと思うんですよねぇ。厳選するか、選ばずにドンドン入れるか。で、ドンドン入れると、どうしようもなくなってるのが目に見えてる。

    厳選するとしたら、うーん、「夢の夢」は、入らないかなぁ。
    「トーマの心臓」は、入る。でも、「ポーの一族」は、名作だけれど入らない気がします。
    「空の色ににている」と「草迷宮・草空間」は、入るな。
    白倉 由美は、なんか1冊入れたい。うーん、「贖いの聖者」かな。でも、これを入れると自分の基準がぶれている気もする。

    「金魚屋古書店」のこの巻のお話の中で、「草迷宮・草空間」の本ばかりを集めている人の不思議な話があったけれど、そんな狂気と背中あわせなマンガなら、図書館にあってもいいかも……。

    基準が自分でも良くわからないけれど。健全な基準でないのは、確かですな。

    少年マンガは、入らないかも…。

  • 積読状態だったのを読み終えた。石ころが出て来て、グレープフルーツジュースが出て来た時に「今回はキートンか!」と興奮してしまった。
    今巻でも色んなキャラの絡みがあってまた1巻から読み直したい時期。

  • MASTERキートンは名作である。 漫画が好き。という共通点でつながる常連客。キートンへの熱い思いは人それぞれ。着目点が違うのが面白いな。 あゆと岡留のエピもいい。漫画が好きだから。本が好きだから。セドリ稼業と、個人的な感情でずれる思い。あゆがいてよかったね。

  • にーちゃんでてきた…

  • なんとなくネタ切れ?マンネリ?な感じ。
    「暴れん坊本屋さん」が取り上げられたのはうれしかった。

  • これを読んで自分の本棚にある本が出てくると読み返したくなる。
    持ってない本は読んでみたくなる。
    最初は古いマンガが多かったけど最近は新刊もののネタが増えたよね。

  • おおおお、色々興奮する巻でした〜!
    「暴本」でしょ、「キートン」でしょ、エピソードも本の本、学校図書室等々、気になるものばかり。
    特に「キートン」の回は楽しくて、「風のゆくえ 天のめぐり」のあの2人がゲスト出演している他、小篠兄がまんがを熱く語っていたり、キートン語録が頻出したり。小篠兄がサスサス言うから、自分が間違えてたかと冷やっとしたやんか(笑)。私はこの作品を高校の図書室で読んだので(コンビニで売ってる廉価版をある教員が寄贈したもの)、学校図書室の回と合わせて非常に共感してしまった。「ベルばら」も「アドルフに告ぐ」も図書室で読んだ。今思えば一定の基準で選ばれた蔵書だったんだろうが。
    「本の本」の回も好き。本の中の本の中の本…て入れ子構造、くらくらするほど楽しい。
    まんが女子会も楽しい。こういうのやりたい。大好きな小篠&岡留カップルも出てるし、充実の内容。あと、シバさんのライバル登場…か…?

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著者プロフィール

漫画家。代表作に『金魚屋古書店』、『デカガール』(原作:長崎尚志)、『うさぎ探偵物語』(原作:長崎尚志)、『アブラカダブラ 猟奇犯罪特捜室』(原作:リチャード・ウー)など。『アブラカダブラ 猟奇犯罪特捜室』にて第1回さいとう・たかを賞を受賞。

「2023年 『民俗学者 赤坂弥一郎の事件簿(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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