月館の殺人 上 IKKI COMICS

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091885814

作品紹介・あらすじ

▼第1話/稚瀬布(ちせっぷ)発20時40分▼第2話/7人の乗客▼第3話/相続の条件▼第4話/踏切▼第5話/幻夜(げんや)に死す▼第6話/密室●主な登場人物/雁ヶ谷空海(かりがや・そらみ。沖縄の女子高生。17歳。唯一の肉親である祖父に会うため〈幻夜〉に乗り込む)、日置健太郎(ひおき・けんたろう。空海が駅に来る途中、偶然知り合った〈幻夜〉の乗客。会社員。26歳。鉄道考古学テツ?)●あらすじ/電車嫌いだった母親の影響で、今まで一度も電車に乗ったことのない女子高生・空海。その母が2か月前に死去し、天涯孤独になった彼女のもとに、ある日、北海道から弁護士の中在家が訪れる。彼は空海に祖父が健在であること、北海道まで会いに来て欲しいことを伝える。手渡された切符は、稚瀬布駅20時40分発の特別急行〈幻夜〉号。そこから翌朝7時着の終着駅・月館へと向かう旅が始まる…(第1話)。●本巻の特徴/まだ見ぬ祖父に会うため〈幻夜〉に乗り込んだ空海。ところが、彼女以外わずか6名の乗客はあまりに奇妙。しかも初めての北海道・雪・列車と、沖縄育ちの空海はただただ混乱するばかりなのだが、そんななか事件が起きて…!!●その他の登場人物/杉津治彦(すいづ・はるひこ。フリーター。30歳。乗りテツ?)、竜ヶ森集(りゅうがもり・しゅう。大学生。23歳。模型テツ?)、今福健至(いまふく・けんじ。獣医。35歳。コレクションテツ?)、沼尻孝一(ぬまじり・こういち。市職員。24歳。時刻表テツ?)、中ノ郷清(なかのごう・きよし。エンジニア。40歳。撮りテツ?)

感想・レビュー・書評

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  • 年初めの図書館は返却される本であふれるようで、普段は見かけないこの本を漫画コーナーで発見!
    綾辻さん×佐々木倫子さん!?こんな本があるの?これは誰かが気付く前に借りねば!急げ〜!と慌てて手に取った。

    鉄道好きでミステリーが好きな方にオススメしたい。「鉄道ファンあるある」がたくさん出てくる。
    私も昔、鉄道ファンの人に修正されたり突っ込まれたり、鉄活を目の当たりにした経験があるので、分かるところもあり一人おかしくなった。
    お話の設定も面白い。舞台となる「稚瀬布発 月館行き 幻夜号」は実は……(内緒)
    私はミステリー要素より、佐々木さんが仕掛けてくる独自のギャグの方が気になってしまい、それを楽しんだ。

    このお話は漫画で良かった。綾辻さんのお話が絵になって楽しめるなんてありがたい。鉄道ファンあるあるも伝わる。

  • 装丁が豪華なので購入。

    主人公 空海(そらみ)の思い込み天然ボケっぷりがたまらなくカワイイ!


    鉄道オタクばかりの夜行列車は最初、不気味な感じさえしたが空海のオトボケさが殺人事件の空気を和らげてくれる。

    鉄オタ知識満載です。

  • 極度の電車嫌いであった母が亡くなり、天涯孤独になった雁ヶ谷空海。しかし母方の祖父を名乗る人が北海道にいると判明、彼と財産相続について話し合うことに。彼に会うため、空海は夜行列車の幻夜号に乗り月館に向かう──。
    「館シリーズの漫画版を佐々木倫子さんで(O◇O)!?」と驚き、読み始めたものの…館関係なかった(笑)空海以外の乗客全て鉄道オタクで基本ギャグタッチ。車内で殺人が起きてもあんまりシリアスにならない(汗)佐々木さんらしさが出ていると感じました。シリアスな表紙とのギャップが激しいので注意!漫画の所々の注意書き凄いな〜と思ってたら、巻末の「『月館の殺人』陰のテツ顧問(テツ編○長?)による愛情たっぷりどっぷり鉄道用語解説集」に噴いた(笑)漫画の補足の域越えとる……っ(+_+)!

  • 親の遺言レベルで鉄道を使用したことがないぼんやり屋の空海(そらみ)の初めての列車旅行はオリエント急行の車両をD51が牽引する豪華特急「幻夜」号だったがどうやら富豪らしい祖父の貸し切りで招待された六人の「テツ」が巻き起こす大騒ぎが続き疲労が蓄積していくギャグの中で殺人事件が発生したものの連中のギャグは果てなく続く。

    【乗客】雁ヶ谷空海(かりがや・そらみ)高校三年生十八歳。日置健太郎(ひおき・けんたろう)探偵で二十六歳。今福健至(いまふく・けんじ)獣医で三十五歳の盗りテツ?。中ノ郷清(なかのごう・きよし)エンジニアで四十歳の撮りテツ。杉津治彦(すいづ・はるひこ)フリーターで三十歳。沼尻孝一(ぬまじり・こういち)市職員で二十四歳の時刻表テツ。竜ヶ森集(りゅうがもり・しゅう)大学生で二十三歳。

    【乗員】川俣孝夫(車掌)。宮田一郎(機関士)。添田二郎(機関助士)。三国信一(サービスマン)。唐津勘助(バーテンダー)。倉吉修(ピアニスト兼料理人)空海はどこか見覚えがある。

  • 下巻でまとめて

  • 読み方が「つきだて」なので館シリーズではない。漫画だけどちゃんと綾辻行人!上巻だけで大満足できるが、下巻へ。

  • 佐々木倫子が描く殺人事件
    とても新鮮
    しかも原作は綾辻行人!

    鉄道ミステリーに佐々木倫子らしい癖のあるキャラクターたちがうまく融合して面白い

  • ボケる美人って、最高に面白いですよね。

  • 学生時代にどハマりした綾辻さんの館シリーズを学生時代からなんとなくハマっている佐々木倫子さんが漫画化しているなんて、読まずにはいられまいよ、と図書館で見つけて即借り(笑)

    上巻は佐々木節多めなイメージ、てか、綾辻さんの雰囲気を佐々木節で表現するのって難易度高いんじゃ……と思ったけど、事件が起きたあたりからは気にならなくなった。

    ただ、キャラは濃い(笑)すごく濃い(笑)佐々木さんが描くキャラーって感じ(笑)

    下巻でどうなるのか楽しみ。

  •  正直…鉄道にまったく興味がないので、キャラの行動がまったく理解できなかった。
     非常識すぎてしんどい。
     空海さんのお母さんも……大人として、母親として、あれでいいの?

  • どうきがない

  • 笑えるところがないのはつらい

  • 2015.12.5市立図書館(長女)
    本格ミステリの綾辻行人が原作、動物のお医者さんの佐々木倫子が作画、の鉄道ミステリ。
    どうやってこのマンガを発掘して借りる気になったのかわからないけど、主人公の女子高生のちょっと天然な感じのみかけと言動が長女によく似ている気がする…
    それはともかく、ノンストップの特別豪華列車にいろんなテツが乗りあわせていて、しかも自らをテツとは認めないというカオスのなかで殺人が起きて、後半がすごく気になる幕切れ…

  • 2012.10.23

  • 2015年3月5日読了。沖縄で天涯孤独に暮らす女子高生・空海は、会ったことのない祖父に呼び寄せられ、北海道の地で寝台特急「幻夜」に乗り込むが…。綾辻行人原作・佐々木倫子作画のミステリ漫画。綾辻行人の殺伐としたストーリーを佐々木倫子の絵・感覚が和らげているととるか、アンマッチととるか…。「テツ」鉄道マニアたちが乗り込むマニア垂涎の寝台特急、という設定は小説にしたならそれはそれで薀蓄満載の面白いものにはなりそうだが、雪の中に佇むSLなどの「絵」の魅力は漫画ならではのものか。

  • ミスマッチ。
    空海のモデルは仲間由紀恵かなー?

  • 主人公は母と二人で沖縄に住む、ごく普通の女子高生、空海(そらみ)。
    母の病死で一人ぼっちになった彼女は、生まれて初めて自分に富豪の祖父が北海道にいたことを知る。
    祖父は空海に特別仕様の豪華夜行列車に乗ることを条件として、屋敷を訪問するよう弁護士をよこしたのだった。
    そして、その列車の旅には5人の鉄道オタクの男性たちも招待されていた。
    こうして空海と彼ら5人を乗せた列車は貸切状態で祖父のいる月館の地へ向かって出発する。

    上巻3分の2あたりで第一の殺人が起こる。
    それまでは列車の同乗者の男性たちの鉄道オタクぶりに唖然とさせられたり、ひけらかされる鉄道豆知識にちょっぴり感心させられたり、この作品がミステリーであることを忘れさせる佐々木倫子先生独特のまったりした可笑しさに満ちた漫画ワールドが繰り広げられる。

    なによりも空海の天然ボケともいえる性格がいい味をだしている。
    鉄道嫌いだった母のせいで、鉄道については無知の塊の彼女と、強烈すぎる個性の鉄道オタクたちのやりとりのちぐはぐさが、とにかく可笑しい。
    そして、殺人が起こった後も、この登場人物たちは、相変わらずマイペースの行動をとり続けるのだが(笑)、さすがに徐々に物語はミステリー色を濃くしていく。

    上巻のラストで空海が思わず驚愕する場面が用意されているのだが、彼女目線で読んでいた読者なら、きっと一緒にスゴクびっくりしただろう(私はした!)。
    早く続きが読みたい!!と思わせるラストであった。

  • 上下巻 完結

  • 館シリーズと銘打たれた佐々木倫子の漫画。原作はもちろん綾辻行人。母を亡くした空海は、天涯孤独の身となった直後、弁護士から祖父がいることを聞かされる。空海は祖父に会うため寝台特急「幻夜」に乗り込むが、人が死んでギャーッ!という内容。

    上下巻で意外な驚きもあり、展開は飽きない。でも綾辻行人と佐々木倫子はミスマッチではなかろうか……。佐々木倫子のお笑い要素が殺人事件をめちゃ軽くしてます。真相もイマイチですが、これは佐々木倫子のせいではなく、綾辻もっと仕事しろよって思った。

    ミステリコミックとして突き出たものがないのが残念だが、こういうタイアップは好き。

  • 2009年読了。

  • 初めに買ったものだし大きい版が好きである。

  • 佐々木倫子×綾辻行人の鉄道ミステリーです。
    テツ(鉄道マニア)×電車無知のヒロイン女子高生・空海。

    雪の北海道を走る豪華列車「幻夜」号の中で起こった密室殺人。

    シリアスなんだかコミカルなんだか。
    空海の妄想壁と天然っぷりもカワイイ。

    祖父江 慎の手がけた装丁も凝ってます。
    …下巻に続く。

  • 不祥事の続くJR北海道が話題の今こそ読み返すべき作品。

  • 本の整理をしていたら出てきて思わず読み始める。
    テツにもいろいろ種類があるんだということがわかった上巻。

  • 沖縄の女子高校生、空海。
    母親が亡くなり、天涯孤独になったと思われた彼女のもとに、母方の祖父の代理という弁護士が現れ、財産相続の事で祖父が会いたがっているという事を告げる。
    北海道に住む祖父に会うため、弁護士と共に生まれて初めて汽車に乗る事となった空海。
    所が駅へ向かう道中、車が雪でスリップしてしまい、通りかかった若い男性と一緒に行く事となる。
    稚瀬布発。月館行「幻夜」号。
    そこには奇妙な男たちが集まっていた。
    その男たちの共通点は皆「テツ」=鉄道オタクということ。
    祖父に招待されたというテツたち。
    もしや、この中に空海の婚約者がいるのか!?
    混乱する空海。
    そして事件は起こった-。

    鉄道ミステリーとなっていますが、最初から佐々木倫子さん風でギャグ連発です。
    と言っても原作者が違うせいか、やはりいつもの佐々木倫子さんのマンガとは一風違う雰囲気。
    「テツ」たちのマニアぶりが笑えます。

  • 綾辻氏のトリックと佐々木倫子氏のギャグが巧く融合しています。結構陰惨な事件ですが、空海の天然っぷりが物語を明るくしています。
    上巻は期待を持たせるラストで、かなり面白かったです。
    下巻はやや物足りなかったものの、シンプルで意外な真相は好感が持てました。
    綾辻、佐々木ファンは勿論、普段ミステリーを読まない人にもおススメしたい作品です。

  • 綾辻さんはこの人が描くと怖くなくなることを知ってて頼んだんだよなー?と思いながら読みました。抑揚なく、殺人を沢山詰め込める所が佐々木ワールドで凄いと思った。

  • 2013年1月4日読了
    2013年4月17日再読

  • 動物のお医者さんとおたんこナースが好きで
    佐々木さんのマンガを他にも読もうとおもって読んでみた。

    まさかのミステリー。
    サクッと読めたし、
    なによりミステリーなのにクスッっとしてしまうところが
    佐々木さんっぽくて好き。

    でもなんでテツのミステリーにしたんだろう。

  • ほぼ日で紹介されていて、綾辻さんとのコラボが面白そう、と思って読んでみました。
    バタバタと死体が出てくるところはゾッとしてしまいました。

    でも結局私はあまり佐々木倫子さんが好きになれないなあと思いました・・

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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