Golondrina-ゴロンドリーナ 2 (IKKI COMIX)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784091886064

感想・レビュー・書評

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  • 表紙のチカがイケメンすぎて、
    1巻にも増して読む前からドキドキが止まらなかった。

    読んでみて、ますます。

    1巻では、正直「変な度胸だけはあるただの病んだ少女」な空気が満載だったチカが
    こんなに凛々しい目をできるなんて。

    「行く」と決めて、
    そして与えてもらった「ゴロンドリーナ」(燕)という呼び名。
    黒く、空を裂いて
    あたたかい場所へと向かって行く鳥。
    小さいけれど、強い鳥だ。
    素晴しい名前じゃないか、と思わずにいられない。

    ゲイの友人セチュは相変わらず心からイイヤツで、
    どうなの? と思っていたヴィセンテは
    すごく真っすぐで、キュートでクールな青年だった。

    登場人物がみんな魅力的。
    「覚醒」したチカが、これからどこまでカッコよくなってしまうのか
    楽しみで仕方がない。


    今回
    「シリーズものは2巻以降は登録しないし感想も書かない」
    という基本を破ってしまった。
    破らざるを得なかった。これは本当に続きの楽しみな作品だ。

  • 闘牛士を目指す少女の話第2巻。今回もまたもや号泣。大事なものって、与えられるのではなく、自分で見つけるものなんだな、と改めて。

  • 主人公チカはようやく目覚め、闘牛士への道が始まる。スペインを舞台にしたこの作品は、乾いた土と汗の匂いがする。

  • チカの闇。求めていたこと、与えられなかったモノ。縛られていた思い。それらと向き合う巻。
    この先ゴロンドリーナは何にも縛られず高く飛ぶことはできるのだろうか。

  • チカと牛の対話という記憶と回想シーンが印象的だけど、牛との対話という展開が唐突に感じられた。
    闘牛士一家3代目であり見習い闘牛士ヴィンセンテは、ナンパで軽そうに見えて実は熱意を秘めているようで見方が変わったかも。
    確かに闘牛士にとって神聖なる場所で「死ぬ」と口にするチカに怒りを露にするのは当然か。
    そして闘牛士に必要な勇気は人それぞれ。
    タイトルの意味が最後に明らかに。チカにぴったり。

  • チカの過去がだんだん明らかになってきました。一般誌だし女性主人公だからBLには絶対ならないけど、だからって百合とは(笑)。

  • 2巻読了。
    女子闘牛漫画…と皮相のジャンル分けをしたくない作品。
    諸事あって闘牛士を目指す女子。その葛藤の理由が明らかに。
    そして初めての闘牛との対決。
    闘牛の残酷性の裏側に秘められた、牛と闘牛士との対話が心を打つ。

  • 正直キツい…牛は「闘牛」と言うものを行っていると言う自覚を持ってるかどうか確かめられないから辛い。食用の牛や豚が、屠殺場で自分の死の恐怖に気が狂って泣く、と言う事を聞いてから、こう言うのは本当に駄目なんだ…。死の恐怖を動物は持ってないと思い込むもうとする人間の幻想だよなぁ…。人間世界の伝統や形式美に、なんであれ、生き物の命を左右してもいいのか、って思う。

  • 新書購入


     現代。スペイン。闘牛にまつわる物語。

     絵がそんなに好みではなく、BLの人というイメージもあったので手を出していなかったのだが。
     これ、好きだなー。

     ちゃんと闘牛士もの、です。

     孤独な感じのあるチカ。
     彼女はたぶん、受動的な感じがあるので、同性愛者ではない気がする。
     マリアという恋人に裏切られて、彼女は死のうとするが、助けられる。
     何かの素質を見た、助けた男は彼女を闘牛士に育てようとする。

     裏切られて、傷ついたが。
     気になるのはマリアだ。
     恋人のチカを裏切って妊娠したのだが、困り果ててチカに相談し、チカは傷つき、もうメールにも出ていない。
     ・・・身持ちの悪い、浅はかな少女ではあるのだが、そんな大きな悩みを抱えて、親にも、たぶんその男にも相談できなくて、チカに相談したのに。
     もう彼女が出てくることはないだろうが、思ってしまう。
     身を売って堕胎を選択するほかなさそうだ。だって、チカにはゲイだが親身になってくれる男友達が居るが、マリアには親身になりそうなのはチカしかいないから。
     出ない裏側が、無夜にはとても気になる。

     終わりは・・・娼婦になり、病気になってマリアが死に、それを聞いた女闘牛士として名声を得たチカが病院に駆けつけて・・・母親から必要ないもののように扱われて無表情なマリアの娘(名前がチカとかついてそう)と出くわし、引き取り育てる・・・みたいな。
     そんなエンディング展開になりそうな気も。。

     うぁ。一本同人書けてしまうわ(笑

  • パワーがある漫画
    作者そのものに現在、勢いがあるって意味でもあるが、絵と内容、また、キャラにもそれが言える
    何と言っていいのか、この先生が描くキャラには生命力がある
    他の漫画を酷く言うつもりは微塵もないが、薄っぺらい感じがまるでない
    曽田正人先生が造る漫画のキャラと同じく、自分の命を燃やすようにして日々を生きている、そう思わせるのだ。ただ、曽田先生のキャラから発散されているそれは激しく赤い感じがするが、えすとえむ先生のそれは静かだが重みのある淡い青、そんな感じがした
    読み手の心に、それこそ牛のように真正面からぶつかってくる所もあるので、ある意味、好き嫌いが分かれるかも・・・

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著者プロフィール

2006年「ショーが跳ねたら逢いましょう」(東京漫画社刊)でデビュー。フィール・ヤング(祥伝社)にて連載の「うどんの女」が「このマンガすごい! 2012」のオンナ編第3位にランクイン。2011年からは月刊IKKI(小学館)にて闘牛をテーマにした「Golondrina ゴロンドリーナ」を、2012年からはジャンプ改(集英社)にて若き靴職人を描く「IPPO」を連載。BL誌、女性誌のみならず、青年誌にまで活躍の幅を広げている。

「2021年 『CITY HUNTER外伝 伊集院隼人氏の平穏ならぬ日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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