- Amazon.co.jp ・マンガ (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091886309
作品紹介・あらすじ
「この世界はマンガ、僕が主人公なんだ」
中学二年生の津乃峰アリスは、クラスメイトの星野宇宙から「自分達がいる世界はマンガで、僕が主人公である」と告白された。そう言われてみると、確かに見える「フキダシ」。常に“何者か”に“読まれている”状態での学校生活…アリスのプライベートも、心の中も、すべて丸見えに? そしてその先にある「真相」とは? IKKI新人賞・イキマン出身の実力派新人作家、超待望の初単行本!
【編集担当からのおすすめ情報】
『鮫島さん』でIKKI新人賞・イキマンを受賞した野田彩子氏。熱烈な再登場希望の声にこたえて『わたしの宇宙』が連載開始となるやいなや、瞬く間にTwitterを中心に話題となりました。そして、この度、待望の単行本第1集が発売です! 野田氏の持ち味は、荒いタッチでありながら緻密かつ繊細に紡がれていく物語と、斬新かつ大胆なアイデア、そして魅力的なキャラクター達。ヒロインのアリスの可愛さはもちろん、双子の兄弟である宇宙くんと真理くんの個性の違いにも注目です。「実力派作家」の実力、どうぞご覧ください!
感想・レビュー・書評
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自分の生きている世界が「マンガの中」なのだと
気づいてしまった登場人物たちの物語。…斬新!(@@)
フキダシが見える。誰かに見られている感じがする。
好きな人を好きになるために自分が作られたという喜び。
お風呂シーンは「必要ならば」ある。
最終回を迎えたら自分たちは…!?
コメディといえばコメディではあるけれど、
「自分たちの人生」は確かにあって、その時間を
しっかりと生きていこうとするキャラクターたち。
奇妙な設定の中に、「生きること」を感じる作品です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
漫画の世界で生きていることを自覚するという設定が不思議。
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ここが漫画の世界である、と気づいてしまったキャラクターたちの動きが面白い・・ 漫画には終わりがある、そうしたら僕達は・・・?いい漫画見つけた~
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2巻完結作品です。読了しました。
この画力、構成力で新進の作家だというから驚きです。人によっては絵の癖が強すぎると感じることもありそうですが(私も読み始めは少なからずそう感じました)、非常に絵が上手い作家さんであることに間違いありません。
さて、この作品についてですが、極めて新奇な傑作に仕上がっていると思います。漫画の登場人物たちが、「自分たちは漫画の中の存在であると気づいてしまう」というお話です。話の筋だけでいうと、これまでにも無くはないストーリーかなとも思いますが、その表現方法や登場人物たちの立ち回りにはドキドキワクワクさせられるものがあります!
衝撃の1巻を読んでから指折り2巻の発売を待ったものですが、個人的には終盤で失速したように感じたのが唯一残念な点です。
現在、新作も発表されていて、そちらも面白い作品なので、ぜひ今後も楽しみに見ていきたいと思います! -
渋谷の漫画サロントリガーにての読了。メタフィクションギャグのような設定でありながらも、登場人物達がこの世界は漫画だということを知ってしまいそれに関する葛藤であったりがとても面白く、特にシャワーシーンのカットを阻止するために重要な話を差し込もうとする所など本当に面白いなと感じました。
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「この世界は、漫画なんだ」
「漫画」として自分や友人のプライバシーを切り取られる気持ち悪さ、「漫画」としてのこの世界の行方の不安、そして、誰かに見られているという気味の悪さ。
登場人物がとても魅力的。
特に才見ちゃんの一途さと明るさには救われる。
雑誌掲載当時のアオリをそのまま残した扉や、表紙、表紙裏など、凝ってて見ていて飽きない。