わたしの宇宙 (2) (IKKI COMIX)

著者 :
  • 小学館
3.72
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本棚登録 : 134
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091886613

作品紹介・あらすじ

マンガの世界に作者登場、そして物語は…?

「この世界はマンガ、ぼくは主人公ーー」。
自分が「マンガとして読まれているキャラクター」だからこそ、
周りの登場人物にも迷惑が及ぶと考え、姿を消した「主人公」の星野宇宙。
彼が辿り着いたのは、なぜか徳島県だった。そして宇宙に対して、ヒロイン・
津乃峰アリスに酷似した黒髪の少女が自ら「作者」であると名乗り…。
一方、アリス達は少しずつ「宇宙」という少年の存在を忘れつつあった。
それに強い危機感を抱いた宇宙の双子の兄弟・真理だが…?
新鋭による驚異の“メタ・コミック”、衝撃の結末!


【編集担当からのおすすめ情報】
第1集刊行後またたくまに話題となり、朝日新聞・読売新聞・まんたんウェブ・
週刊文春のコミック評において高い評価を得た衝撃作、ついに完結です。
「マンガの中の登場人物が、自分達の生きる世界はマンガだと気付いている」
というメタ設定の本作ですが、新人離れした「実力派作家」である野田氏が
導いた結末とは…? 次から次へと繰り出されるオドロキの展開に、どうか
振り落とされませんようご注意くださいませ!

感想・レビュー・書評

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  • 最高や
    舞台で見たい センスしかない

  • 完結。ストーリーの本筋から姿を消し、
    ヒロインからも忘れられかける主人公の前に、
    まさかの「作者」登場! えええ?(@@;
    2巻の冒頭、「マンガの中の世界である」ことを
    存分に遊んだ第9話の作りがとても面白かった。
    「ずっと9話みたいにしようかな」とうそぶく
    作者?キャラクターのたたずまいも。
    でもマンガのキャラクターである以上は
    「作者」といえども万能ではなく、物語の流れを左右する
    力を持ったキャラクターというとてもややこしい存在に…。
    見たこともない場面が随所に登場する怪作でありました。

  • 渋谷の漫画サロントリガーにての読了。第8話のキャッチボールのくだりなどメタフィクションらしい感じの話も面白かったですし、作者本人が物語に登場し重要な役割を与えたり、登場人物の名前が徳島の地名に由来してることから作者を徳島まで探しに行く所などメタフィクションとして本当に面白いなと感じました。

  • 作者を名乗る少女がキャラクターとなってしまうのが面白かった。
    いくら作中で「作者」を名乗ろうと、それがマンガとして紙の上に表現された時点で作者とイコールで結ぶことはできなくなってしまう。

    私も、宇宙君真理君アリス才見ちゃんいや君が生きているのを見つけてしまったひとりなのか!
    なんかちょっと嬉しい。

    鮫島先生の後任(?)の先生のビジュアルがかおちゃんだー

  • 2巻完結。自分のいる世界はマンガであり、自分がそのマンガの主人公だと気付いてしまった少年たち。世界は平面であり、言葉は吹き出しとして存在し、そして常に誰かに見られている。その事実に気がついた時、マンガの人物たちはどうすることができるのか。作者の創造物である彼らに自らの意思で行動することはできるのか。マンガが終わるとき、彼らはどうなるのか。
    ばりばりにメタな内容をテンション途切れさせることなくやりきった。荒削りではあるけど、これだけのものをデビュー作でやったことはすごい。

  • 黒アリスこと「作者」が最後まで謎めいていたな~。鮫島も。
    3巻位の長さだったらもっとよかったかも。
    みんなキャラの掘り下げ甲斐がありそうだから。
    あとがきの言葉がジンと来た。

  • マンガの登場人物が、マンガの登場人物であることに気付く、と言うマンガ。の、完結編。
    夢を汲み取ろうとした、夏目漱石の夢十夜とか、そういうのに似ているのかな。
    私が創った世界だけど私はいられないって言うのは、

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