Golondrina-ゴロンドリーナ- 5 (IKKI COMIX)

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著者 : えすとえむ
  • 小学館 (2014年12月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091886736

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Golondrina-ゴロンドリーナ- 5 (IKKI COMIX)の感想・レビュー・書評

  • チカの「言ってはいけないことを言う」才能に惚れ惚れする巻。彼女は言葉でものを考えてなくて、ずーっとぐじゃぐじゃしてるくせに、追い詰められたら、そのときその場で、叫ぶように零れるように「本当のこと」を言ってしまうのだ。
    口を開くより先に理解したり、後から適切な言葉を見つけようと思う人は、まさにそのときに臨んで、大事なことを何も言えずに終わってしまうことがある。

  • 物語の殆どで、チカの目は死んだようになっている。
    ヴィセンテの“事故”を受け、闘牛が思い通りにならないもの、死よりも怪我により目的を見失って生きる可能性があることに恐怖するチカ。
    反闘牛活動家シンガー・ジョラとの関係は、マリアのそれと似て、まるで物語の始まる前に回帰、或いはそれよりも悪化した「死」に近い状態だった。

    スペインにおける闘牛批判にも踏み込んだ巻。
    それに対するチカ(えすとえむ氏)の闘牛観は彼女だからこそ言える、自分の存在を叫ぶものだった。
    生と死の遊戯、牛を殺す事だけが目的ではない闘牛。
    闘牛の本質に切り込み、肯定も否定も踏まえた上での達観に感嘆した。

  • 久しぶりに面白かった漫画
    死のうとしていた少女が死のうと思った原因をつくった人の記憶に残る死のために闘牛士を目指すという話。

  • 伝わるか、伝えられるか、今イチ自信がないのだが、素直に書いてみよう、自分の気持ちに
    この『Golondrina-ゴロンドリーナ-』(5)を読み終わって感じたのは、突き抜けた、ってコト
    自分の中の漫画に対する評価の尺度である、「面白い」や「好き」を突き抜けたって意味も含んでいるんだが、何と言うのか、えすとえむ先生自身が、漫画家としての殻、一人の人間としての限界を越えた、そんな風に感じられる内容だった
    1巻から4巻まで読んで、何度も心が打たれてきたが、「ぶわっ」、そんな男が聞こえたと錯覚するほど、一気にコミックスを持つ手から腕が粟立ったのは、この漫画では初めてだし、芸術そのもの、それに関わる人間の生き様をテーマに据えた作品じゃ、曽田正人先生の『昴』以来だ
    的外れだ、そう、他の読み手に笑われるかもしれないが、裏表紙のあらすじがあったからこそ、本編の感動が強まり、なおかつ、チカの人間らしい変化が衝撃的に感じられた、と思う。もし、このあらすじがなければ、感情が極まっただけで、レビューをここに書こう、って気にもならなかった気がする
    改めて、闘牛の本質を問う内容だった、としか、まだまだ、文章を構築する能力が拙い私では言えない
    この『Golondrina-ゴロンドリーナ-』の印象や好感度だけでなく、命に対する考え方、食に対する意識が人それぞれで異なるだろうから、押しつけがましい事は言えないし、書きたくもないが、私は闘牛を残酷だとは思えない。もちろん、生で、目の前で見た事がなく、本当の闘牛を見ていないからこそ、そう思うかも知れない。ただ、牛想いの人々の意見にも屈さず、未だに闘牛が現実的に、至高の芸術の一つとして、今日も人気なのは、闘牛士が本物が判る観客に、「牛の命を奪う」行為で、確かな感動を与えているからだろう。単純に残酷なだけであれば、世論を跳ね返せず、既に廃れきっている筈だ
    どんな時代になろうが、どうしたって、人は戦いと血、そして、死に酔いやすいのだろう
    こんな自分の、今の考えが正しいのか、それとも、呆気なく壊れるようなモノなのか、それを確かめる為に、一度、闘牛をこの眼で視たいものだ
    この台詞を引用に選んだのは、今、自分はこんな事を言われたら、真っ新な自分のままで最も怖く、憧れ、愛しいモノの前に立てるかどうか、不安だから。苦労をして積み上げてきたモノが崩れるのは一瞬だ。人間の真価が問われるのは、努力が水の泡になった時、今までの自分のやり方をリセットして、生まれ変わった自分にピッタリの方法を見つけようとする、そんな足掻き様なんだろうな、きっと

  • ヴィンセントの事故でショックが大きかったチカが出会ったのは、闘牛反対運動と、その運動の先頭に立つ歌手ジョラ。反対運動のパフォーマンスは、言葉が出なかった。
    チカが彼女と親しくなって闘牛に対する姿勢が変わってしまって残念。しかもそれでセチュが離れていくなんて。でもそれ相応のことだとも思う。
    ただ、ヴィンセントが再び牛の前に立ち、語ったことが印象に残る。だからチカに向けた言葉が衝撃的だった。
    演説で「正しくなんてなくていい」と口にしたチカはやっと闘牛士の一歩を踏み出した。
    次巻で完結とのこと。まだこれからじゃない?

  • 闘牛に反対する団体とかあるんですね…まあ確かに動物愛護団体からは良く思われるわけないよなあ。迷走するチカからセチュが離れていく理由が切ない。

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Golondrina-ゴロンドリーナ- 5 (IKKI COMIX)の作品紹介

闘牛士への道から外れてゆくチカ…

友人・ヴィセンテの事故に大きなショックを受けて、
自分の闘牛に集中出来なくなったチカ。
混迷の中、闘牛反対集会の先頭に立つ歌手・ジョラに出会う。
誘われるままに、ジョラと親密な関係になったチカはその後、
生活は荒れ、闘牛に対しても「殺すのが仕事だから」と嘯くように。
そんなチカの前に突如姿を見せたのは…?

生と死の境界線に立つ本格闘牛コミック、待望の第5集!

【編集担当からのおすすめ情報】
闘牛士としての「不幸な未来」を垣間見てしまったチカ。
この第5集では、彼女の長い混迷を丁寧に描き出しています。
華やかな衣装に身を包み行われる闘牛という競技ですが、
一歩間違えばすぐ側には「死」が存在します。
さらには闘牛という競技自体、スペイン国内でもすべての
国民が支持しているというものではありません。
そんな「華やかさの裏に潜む真実」を、ぜひ目撃してください!

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