- Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091886866
感想・レビュー・書評
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要石だった芳が赤目の手の者にやられてしまう。重しがなくなった壱師の崩壊。
鬼の弁蔵。
感情の強さが行動に直結してしまう、情の深さ。もともとの身体の強さがたたって、暴力になってしまい、周囲から恐れられてしまう。
仏の宗次。
理性が優先して行動する冷徹な性格だけど、弁蔵と対比されるゆれ、その冷静さが親しみを呼ぶ。
鬼と仏の評価は、ふたがしらそれぞれの本質とは逆。それに苦悶していく弁蔵と宗次。二人が、その評価を受け入れていくことを決めるのは、赤目の親分の遺言。
タイミングはこれ以上なく間違っている。聞いたところで後戻りできるわけでもなく、やり直せるわけでもない。
それでも、進むことをきめたのは「でっかいこと」をやるといって、赤目を飛び出た自分達への意地。と憧れの人だった辰五郎への後悔と謝罪。
間違えてきてしまった人生を、やり続けなければならないふたがしら。どこでこうなったのか?それも遺言をきいたことで、知ってしまうという苦しみ。
苦しいなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いつの間にかギクシャクし始めた弁蔵と宗次。
それでも芳を間になんとか
壱師のふたがしらとしてやってきた。
芳に最後まで見届けてやると言われた矢先、
壱師と手を切り赤目に付こうこうとした叶屋の計略に嵌り
芳は命を落としてしまう。
そしてその叶屋も赤目に連れて行かれる…
赤目の所に乗り込んだ宗次は………。
ここが仏の宗次、鬼の弁蔵の始まり。
オノナツメさんの時代物って面白い!(b^ー°)