- Amazon.co.jp ・マンガ (153ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091892768
作品紹介・あらすじ
僕が女装する理由なんて僕にもわからない。
自らがゲイであることを告白したたすくと、
彼の思いを受けとめた「談話室」に集う人々――
そのメンバーの一人の美空秋治は、「談話室」の
中でだけ女装をしている小学生男子。
自分はどうなりたいのか、なぜ女装をしたいのか
…何もわからないという美空を、
年上の友人として導こうと決意したたすくは、
尾道の花火大会へ女装した美空と一緒に行くことを
提案したが……?
尾道を舞台に鎌谷悠希が描く
性と生と青春の物語、第2集。
【編集担当からのおすすめ情報】
第1集では、主人公のたすくがゲイとして
ただ生きていくこと、その困難さを描いて
大きな話題となった鎌谷悠希氏の意欲作、
待望の第2集発売です。
この巻では、「性自認」が不確定な少年・
美空との交流の中で、たすくがまた少し
大人になる姿が描き出されています。
それは決して「優しく、美しい」出来事
ばかりではありませんが、読者の皆さんの
心に深く残っていくことは間違いないと思います。
そして、舞台となっている尾道の花火大会の描写も必見です!
2015年、東京で開催されたレインボープライドに
ブース出展した際も、来場者の皆さんから多くの
賛同と応援の声をいただいた本作品、ぜひご一読ください。
感想・レビュー・書評
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好きな格好をしたらいい。
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林くんから紹介されました。LGBTQのコミックです。
まだ読んでないけど、林くんは見る目があるので、たぶん間違いなく面白いです。
2017/04/04 更新 -
二巻になって更に深いとこ突いてきた感じ。キュンキュンするけど痛い。思春期のキラキラや若さゆえの残酷さ、これは決してBLではない、LGBTという全く違う切り口でリアルを描いた傑作。美空の何者なのか分からないという葛藤とか、その美空の気持ちを誰よりも分かっていたつもりになっていたタスクとの感情のぶつけ合い、心ないストレートな言葉が胸に刺さる。椿にも闇がありそうだし、それでも椿を思うタスクと何とか気持ちが通じ合ってほしいと願わずにはいられない。登場人物皆すべてが愛おしい青春の応援歌。
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読んで辛くなるのは登場人物の苦悩やその感情表現が美しいから、だけでなく、自分が無意識に抱えていた無知・鈍感・偏見を浮き彫りにさせられるからです。
「たすくかわいそう」に終止せず、人一倍痛みをわかっている(と、幻想する)たすくでさえ他人を傷つけてしまうというのが真摯で残酷で、そんな幻想を抱いていたことに恥じいる。 -
LGBT題材の漫画は難しいだろうなぁ.
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思春期の子がLGBTだと余計に辛いんだろうな。大人の方が割り切れる!?美空さんの気持ちが全くわからないんだ。彼はいったい何をどうしたいの?どうしてほしいの?たすくんの気持ち、椿くん気づいてそう。そして椿くんは金魚フェチ、、いやいや大きなカテゴリーで見て生き物フェチなのか?
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男が男を好き、女が女を好き、女装が好きな男子、そんな性的マイノリティが集う「場」を描いた作品の第2巻。この巻では、彼らの葛藤を正面から取り上げていて迫力のある展開になっている。