あげくの果てのカノン (3) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
3.70
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本棚登録 : 354
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091894298

作品紹介・あらすじ

超話題作!世界の終わりも、あなたが好き。

超話題作! 1集、発売直後に緊急重版、4刷りめ! 異色のSF・ラブスト-リー!


日常は崩れゆく。
世界は悪化の一途。
恋心はまっすぐに、狂ったまま、重さを増していく。


この世界を救うヒーロー境と、彼に8年間片想いをよせる高月(こうづき)。
ふたりはこの“不道徳な恋”を誰も知ることのない北海道へとエスケープするが…
不倫地獄のループを断ち切るため、妻は…!?

世界の緊迫と、個人の切実さがはじけ飛ぶ
大注目、不倫SF、第三集!

【編集担当からのおすすめ情報】
「週刊文春」「ダ・ヴィンチ」「女性セブン」etc.…各書評絶賛!
「このマンガがすごい!」「俺マンガ大賞」「漫画HONZ大賞」
…各賞ランクインの注目作です。

境、高月、境の妻・初穂、高月の弟・ひろ…
益々苛烈に個人の感情がぶつかり合う、
必読巻です。

感想・レビュー・書評

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  • 幸せだと思い込もうとしているだけで誰も幸せじゃない感じ。

  • かのんがハッピーになって、再び現実に戻って、という振れ幅が徐々に大きくなる。不倫の裏打ちと、不倫の代償をSF設定で払わせる、というのも新しいのだが、かのん自身があまりに純真で罪悪感がほとんどないというあたりもなんというか、その危うさが魅力になるマンガだなぁと。あと、境婦人はとっつきにくい人かと思ってて実際そうでもあるんだけど、弟くんとの会話のくだりはなんだか好感が持てました。

  • 3巻は何を考えてるんだか得体が知れなかった宗介側の気持ちが描かれていて、どいつもこいつも屈折していて、このマンガほんとに最高。カノンの気持ち悪さもとどまるところを知らないし、お互いを罵りあってから、「やっぱり先輩最高!好き!」に持っていく流れは秀逸。本音を言い合って離れるような月並みな性格(常識人とも言う)だったら、そもそもこうなってない。弟くんはひたすら可哀想だけど、このマンガの行く末がホントに気になる。

  • 先輩が人間くさくなると一気に普通の不倫ものになってしまうな、そうなると先輩を嫌いになってしまう。弟も告白して、奥さんも動き、分かりやすい行動を。曖昧な世界が具体的になっていく。かのんちゃんはよく分からないけど惹かれる感じが薄れてく…モヤモヤするような魅力が。SF装置を借りた少女漫画だからなあ

  • ・12話
    やっと宗介目線の話が見れた!

    宗介を想って朝な夕な研究に力を注いでた初穂を思うと、宗介も宗介だよって思っちゃう。
    ただ「心変わり」というものがある以上まだ何とも言えない。どこまでが変わってない宗介の部分なのかは、きっと本人も分かってないのだろうし。
    そしてどこまでが変わった部分なのかを、初穂もまた分かりきってはいない。

    だから変わらないかのんが、羨ましくもあり妬ましくもあり、惹かれるし拒絶したくもなって、そばにいたいし離れたくもあるのかな。

    ・13話
    研究が成功して、どうなるのだろう。境先輩はどうなったんだろう。
    心変わりを止める事が出来ても、前の状態に戻す事は出来ないでしょう?

    「姉ちゃんの人生から出てけよ」いいな。
    ヒロの感情ぶちまけ回。目の前から消えてくれるだけじゃ駄目だよね。人生から消えてほしいですよね。

    ・14話
    可愛いところも、愛されたいところも、宗介を好きなところも、かのんを許せないところも、醜く恐ろしい部分も、初穂さんなんですよね。
    心まで完璧な人間なんてそうそういませんから。

    連れ戻すんじゃなくて、自分がその上をいく努力をするでもなくて、ただ自分の意志で戻ってきてほしいですよね。

    ・15話
    初穂さんが勝手に呼び出しただけだけど、それでも本音をぶちまけられる相手が出来て良かったよ。

    守るものが無くて、顧みるものも無くて、だから自分の中には彼しかいない。

    この人となら、地獄の道も歩んでいける。

    ・16話
    ゼリーも、SLCも、正しさも、全て覆い尽くす真っ白な世界。
    私たちは真っ白な世界に行きたい。

    いいなあ北海道。私も行きたいです。

    ・17話
    私と先輩にだって生活がある。

    恋は世界も、今まで当たり前だったものも全て壊すだけのパワーがあるものなんです。

  • 日常は崩れゆく。世界は悪化の一途。恋心はまっすぐに、狂ったまま、重さを増していく。
    この世界を救うヒーロー境と、彼に8年間片想いをよせる高月。ふたりはこの“不道徳な恋”を誰も知ることのない北海道へとエスケープするが…不倫地獄のループを断ち切るため、妻は…!?
    世界の緊迫と、個人の切実さがはじけ飛ぶ大注目、不倫SF、第三集!(Amazon紹介より)

  • 不倫をしたことでの周囲への影響の規模が規格外。
    かのんの弟と境嫁の会話で一旦和んで、海面に浮上して呼吸させて、また暗い海に潜っていくイメージをこの巻で感じました。
    見開きのページで描いたシーンが重い。でも目が離せません。

  • やっぱりきもちわるいな・・・誰も彼もが、もう、どうしようもない・・・もしこの先かのんが恋を諦めて、真っ当に変わろうって思って先輩から離れたとしても、多分彼女を軽蔑する気持ちはなくならない・・・嫌悪感を抱いてしまってだめだ・・・自分が立派な人間だなんて思ってないし、こういう本人にもどうしようもない類の人間はいるってわかってるけど、それでも、許しちゃいけないと思ってしまう・・・純粋とか、真っ直ぐとか、そんなのは物の言い様で、なんかこう、人として歪んでるし欠けてるでしょ、あの子は・・・おぞましい子だな・・・ただ恋をしただけ、好きな人を好きなだけって言えば綺麗だけど、その恋の在り様がきもちわるいよ・・・

  • 今巻では、先輩の故郷へ不倫旅行が敢行される。
    旅先で、先輩の記憶がすり替わっていることを再確認するシーンは、設定や台詞も上手いけれど、それ以上に情景描写が巧み。視点を切り替えて描いた同じ場面を、ふたつの見開きとして連続させているページにはある種の緊張感がある。

    巻の終わりでは先輩の妻が、エイリアン「ゼリー」を東京へ解き放つ。物語は着実に進んでいるように思われ、果てにどこへ着地するか分からないけれど、続きが気になる。

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