猫のお寺の知恩さん (4) (ビッグコミックス)

  • 小学館
4.06
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本棚登録 : 223
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091895097

作品紹介・あらすじ

大賞&重版!猫いっぱいのお寺暮らし

ブロスコミックアワード“大賞”作品。
猫いっぱいのお寺で、年上お姉さんと男子高校生のモフモフ&ソワソワの新生活。
地元を離れ、のどかな田舎の高校に進学した源(げん)。
下宿先の、遠い親戚のお寺には、猫たちがたっくさん!
同居することになったダサくて、年上で、働き者の、あっけらかんといい感じな知恩(ちおん)さんと猫たち(+柴犬)と過ごす、四季の彩りにかこまれた縁側暮らし。

お寺は夏本番、昼間たちと一緒に海へ!

【編集担当からのおすすめ情報】
【ブロスコミックアワード大賞】受賞!
既刊ぞくぞく大増刷、第3集も重版出来。
「こんなにも澄み切った世界を描く作品に癒された」と、TV Bros.主催ブロスコミックアワードで最高賞の“大賞”を受賞しました。

猫好きもうなる自然体すぎる猫たちも(ヘタレな犬も!)必見です。
一瞬のきらめきのような思春期を描ききったオジロ先生の新たな世界は、きっと心を癒してくれます。ぜひ!
第1話試し読み→ http://spi-net.jp/weekly/comic067.html

感想・レビュー・書評

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  • 猫いっぱいの田舎のお寺に夏が来た!剣道部で汗を流す源。レギュラー入りする昼間との関係性も深まってきて楽しい。みんなで海水浴もドキドキ!本を開けば、夏の香りがあふれ出してくる。

    知恩さんのお茶目さが今回も炸裂。しっかり者なのに子供心があるところが魅力的。バイクのシーンとか、海水浴での向かい合ったシーンは青春の味わい。砂浜で食べるカップラーメンのおいしそうなこと!貝殻でフタをするのいいよね。あと、おじいちゃんの髪を切ってたから大丈夫って、坊主なんだが!ってなるのシュール。

    「知恩。正直に生きるのはいいよ。でも、バカ正直に生きることはないからね。」
    そんな祖母の一言を屈託なく受ける知恩。二人の間柄が心地いいなあと感じる場面。ぼくは正直に生きるってこと自体が最近までわからなかったから心に響く。自分の心には正直でありたいなと思う。

  • 言葉やセリフが無いコマでも、しっかりとお話しが進むし、キャラが何を考えているのか伝わって来ます。とても達者な絵を描ける作者さんです。

    猫が居なくてもお話しが成り立っていますが、いつの日か猫がお話しに絡む日が、きっと来るのでしょう(^^ゞ

  • ワンダフォー。ビューティフォー。いろいろな心が揺れている様が美しい。とても多層的に物語が紡がれていると思う。

  • 初版 帯

  • あー、もう、顔が熱い。クーラーがバッチリ効いて涼しい部屋で読んでいるってのに、頬が火照ってくる
    最高ですよね、と問うたら、最高です、って答えが返ってくるのは分かり切っているにしろ、さすがに、それだけでレビューにしたら、漫画読みとしての沽券にも関わるし、それ以前に、オジロ先生に申し訳ない
    この(4)を読んで感動し、感想を自分の中の感情を整理しながら書いていて、ふと思ったっつーか、オジロ先生に対して浮かんだ印象は、青春ドラマの名手だよな、だった
    男なら誰もが憧れてしまう、けど、現実にはならない、と受け入れている夢を、オジロ先生は漫画の中だけではあるが叶えてくれている
    青春には、日常にエロが転がっているのが大事なんだけど、そのエロってのはいやらしいものではいけない。あくまで、「ドキッ」とするレベルなのがいいのだ。オジロ先生は、そういう、「やった!」と男の子が無邪気に喜べるセクシーな一瞬を描いてくれる。だから、好きだし、応援したくなる
    その一方で、ストーリーにも、青春っぽさが滲んでおり、読み応えもバッチリ
    青春の味は、甘酸っぱいだけじゃなく、時にほろ苦さも舌を痺れさせる。そういう当たり前の事を、オジロ先生は溢さない
    上手く行きそうで、そう簡単には事は運ばない、だからこそ、青春は面白く、彩り豊かで、楽しい
    源と知恩さん、この二人の男女の仲が、距離が一気に狭まる一方で、トントン拍子に進展しない、もどかしさも実に心へ染み込んでくる
    源は自身の立ち位置を承知した上で、立ちはだかる色々な差を乗り越えようと足掻いている。その一方で、知恩さんは源が自分に近づいた分だけ、下がっている・・・逃げているようにも見受けられる
    源の立場を慮って、大人らしい対応を知恩さんはしているのかも知れんが、純粋なものほど、恋心は押さえられると痛みの電気信号を強く発し出す。果たして、知恩さんはいつまで耐えられるんだろうか
    こういう恋愛のテンポ、それを文字で表現できるようになる、それが私にとっちゃ、今後の課題だな。この『猫のお寺の知恩さん』を筆頭に、キュンと来る恋愛漫画を読んで、地道に地力を育んでいこう
    これは、あくまで個人的な印象なのでスルーしてくれても構わないが、源をソワソワさせる言動の多い、流石先生。一見すると、知恩さんに気があるように見えがちだけど、私は何となく、同性愛者なんじゃないかな、と思っている。根拠がある訳じゃないんだけど、知恩さんに対しては、親愛の念はあるけど、決して、恋心はないように感じる。だからと言って、源狙いかっつーと違う気もする
    この(4)の見所は何と言っても、海水浴で知恩さんが魅せてくれた水着姿だ。しかし、マニアックだな、と言われるのを承知で、自分のフェチをブッ込むのであれば、第29話「カエルと夏と知恩さん」だ。これまで、何度も、源に関しちゃ、嫉妬で血の涙が流れそうになったが、このイベントは羨ましすぎて、「てめぇ、この野郎!?」と掴んだ肩を揺さぶってやりたい。しかし、ベッドの上で悶える源のパッションが可愛らしいので、許してやろう、と思う
    この台詞を引用に選んだのは、素直に感服したので。「ムッ」ってされてしまうかも知れないけど、やっぱ、年の功だな。嘘を吐かない生き方は、美徳だ。しかし、自分のやりたい事を我慢し、しかも、自分を犠牲にするような生き方が美しいか、と言ったら、さすがに違うような気はする。「うん」と、知恩さんは返事をしたけど、はたして、自分に正直になれるのかね、これから

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