かけおちはスクーターに乗って (1) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091895943

作品紹介・あらすじ

純朴な警官・ミーツ・10歳年上の美女。

海のきれいな田舎町、平和だけど少し退屈な毎日を過ごすおまわりさんのケンジ(23)は、見慣れない品川ナンバーのスクーターを発見する。
持ち主は、謎の美女・エリナ(33)で・・・

【編集担当からのおすすめ情報】
人はみんな不完全で、理性だけでは生きられない。
純朴な田舎の警官と都会の美女の関係を読み進めるほどに、そんなことを思ってしまいます。

感想・レビュー・書評

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  • なんかすげぇいいぞこれ。
    とりつかれるぞこれは

  • 品川ナンバー33歳の謎の美女…そんな肩書き()の33になってみたかったなー!
    でもですよ、33で美女ならまだしも、謎の美女となるとあれです。問題。問題ある。その歳まで諸々ちゃんと向き合ってこなかった何かしらの何かを抱えてる(酷い文章)。

    そんなエリナさんの人妻的美女の艶っぽさと、そこかしこに垣間見えるちょっと危うい所の描写がそれぞれ秀逸。

    まず尻。尻が良い。すごく良い。あらゆるアングルから描かれる量感たっぷりの尻。やばいよあれは。23歳はイチコロだよ。

    表情も良い。人の印象に残るのに十分過ぎる。物憂げな顔も屈託のない笑顔も、怯え顔も、戦闘力計り知れない。

    そして独白の語尾にちっちゃい「っ」が入るとこが、すごくうまい。ちょっと怖いのである。不安になるのである。
    それは行動にもちらほら表れているんだけど。

    栄吉さんの鼻がやたらとんがってるのも怖い。
    そういう図像的な諸々の特徴がそのキャラの内面とちゃんと繋がってると思わせるのがすごい。
    言葉では説明出来ないその人をその人たらしめている「何か」をそこにちゃんと感じる。

    ケンジくん、これから大変だね。
    エリナさんは、きっと大変だよ。

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著者プロフィール

1975年生まれ、福岡生まれ広島育ち。約6年間、溶接工として働いた後、06年に高知新聞社主催「第18回黒潮マンガ大賞」準大賞受賞、07年「第5回イブニング新人賞」奨励賞受賞後、本作品にてデビュー。現在、「やわらかスピリッツ」にて『うきわ』を連載、『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)にて「そう言やの カナ」を不定期連載中。作品は『カタミグッズ』『ものものじま』な多数。

「2013年 『とろける鉄工所(10) <完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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