早乙女選手、ひたかくす (3) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 137
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091896179

感想・レビュー・書評

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  • なんか、こう、どんどんと、表紙から、ラブコメである事を予想できる要素が削られていくな
    まぁ、ボクシングも軸の一つだから、余分なものは削いでいくってスタンスなのかも知れないぞ
    実際んとこ、この『早乙女選手ひたかくす』は、確実にキテる漫画だ
    7刷目に突入しているのが、良い証拠である。ファンとしちゃ驚く事ではなく、もっと刷られろ、と思ってる
    今年度の『このマンガすごい!』のベスト10入りは固かろう
    面白い点は、もちろん、サトルと八重さんの不器用な恋愛ドラマにあるが、八重さんが恋にも、ボクシングにも、手を抜かないで、全力でぶつかっている点も大きい
    何事も、本気で努力すれば、それに伴う結果が出るんだな、と感じられる、八重さんの練習風景から
    そんな恋人の真剣さに触発され、トレーナーとしての頭角をメキメキと現し始めていたサトルも、選手として自分の殻を破るべく、誰にも秘密で頑張っていた。まぁ、男の子の、そういう努力は大体、バレるのがお約束であり、水口先生、わかってるなぁ
    お姉さんキャラかと思いきや、若乃さんも、何気にサトルの隣を狙っているようで、八重さんとしては気が気じゃない。それでも、サトルは自分を本気で好いてくれているんだ、と小さなきっかけで、一気に元気を取り戻す。女の子の、そういうチョロいとこ、嫌いじゃない。普段、凛としている女子だと尚更
    次巻では、恋愛とボクシング、どちらも大きな見せ場がありそうなので、実に楽しみだ
    八重さんに勝った経験のある女子王者との再戦、サトルが何やら抱えている故郷に対するトラウマ、果たして、二人は己と相手に打ち勝てるんだろうか?
    どの回も胸のトキメキが止まらなくなること確実だが、個人的に一推しなのは、第28話「早乙女選手、出くわす」だ。見た目からは想像できない、けど、好印象を抱けるギャップをヒロインに持たせるのは大事ってのが勉強になった。幽霊を怖がって、彼氏に密着しちゃう八重さん、乙女だな。けど、彼女の腕力に抱きつかれると、自制心の前に骨がギブしそう
    この台詞を引用に選んだのは、八重さんらしいな、と思ったので。やっぱ、感覚でボクシングしているからか、自然と、人に教えるのが下手になるのかね。でも、八重さんはカウンターに必要な唯一のものを持っている。カウンターのコツ、それは体格やテクニックではなく、ハートだ。屈しないハートがあってこそ、カウンターの精度は研ぎ澄まされていくんだろう

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