辺獄のシュヴェスタ (6) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
4.20
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本棚登録 : 124
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091896995

作品紹介・あらすじ

不屈の少女の修道院暗黒活劇、堂々完結!

エーデルガルド総長率いるクラウストルム修道院が
疫病をばらまいてパニックを引き起こす計画--
総長が民心を掌握するための卑劣なる実験の準備が整う。

一方、修道女となる誓願式で、総長と対峙することを得たエラ。
修道院での宿願の3年間、復讐の幕がついに上がる!
「魔女の子」の一人でしかなかったエラがその身を賭した
闘いの行方は……!?


この最終巻はフルボリューム、272Pです!!


【編集担当からのおすすめ情報】
仲間が笑うこと、家族が穏やかに暮らすこと。
16世紀を生きるエラと仲間の少女達が、現代の私達にも人生の意味を教えてくれます。
ちっぽけな少女達が必死に掴もうとした“未来”・・・・・・・
最終巻、エラ達の闘いを見届けてほしいです。

感想・レビュー・書評

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  • 全6巻読了。
    エラたちの戦いの決着はすごい熱量。
    ヒルデは脱獄、カーヤも去ってしまいテアとふたりきりになってしまったときはどうなるかと思ったけれど、離れていてもみんなの気持ちは同じでよかった。
    戦う女たちがひたすらかっこいい漫画だった。
    次回作もあれば楽しみ。

  • 中世の修道院を舞台に神の支配と理不尽に抗う少女たちの物語。
    残酷な試練と絶望を何度も乗り越え、少女たちは成長していく。
    主人公エラだけでなく、仲間の少女たちの活躍が良い。
    少し残念なのは敵役のエーデルガルトの生い立ちがあまり語られなかったこと。
    極端な思想を持つに至った理由を知りたかったな。
    そうすればもっと物語に深みが出たかも。

  • ジャンルとしては復讐劇。
    そのシチュエーションが閉ざされたカルト修道院で少数の仲間達と周囲を欺きながら遂行するというもので
    最後まで夢中になって読める漫画だった。

    特に魅力的だったのは主人公エラの意志の強さと高潔さ。
    エラの復讐を絶対に遂行させるという強い意志はあらゆる行動から示される。
    修道院の出す薬入りの食事をこっそり吐いて、隠れて狩猟生活を始めるあたりとか最高でした。
    しかし目的のためには時に良心に反する行動もとらなくてはならない状況に何度も遭遇し、
    その都度マシな状況になるように知恵を絞り、それでも回避できなかった行為への言い訳はしない。
    復讐を成し遂げたあとの彼女が最後にあの選択をしたのは納得のいくものだった。

    不満点は悪役の掘り下げが放り投げられてしまっていたこと。
    ラスボスのエーデルガルトが得体のしれない存在で終わってしまったのが残念。
    この手のキャラを下手に掘り下げると大物感がなくなる危険性はあるが、それでも掘り下げて欲しかったのが正直なところ。

    分かりやすい不満点もあったので星は4にしましたが気持ち的には5です。

  • 完結。手放しで喜べる結末ではない。これからが大切なんだろうな。

  • 不屈の少女の修道院暗黒活劇、堂々完結!
    エーデルガルド総長率いるクラウストルム修道院が、疫病をばらまいてパニックを引き起こす計画――総長が民心を掌握するための卑劣なる実験の準備が整う。
    一方、修道女となる誓願式で、総長と対峙することを得たエラ。
    修道院での宿願の3年間、復讐の幕がついに上がる!
    「魔女の子」の一人でしかなかったエラがその身を賭した闘いの行方は……!?

    前回のヒルデの脱出から、どうやってこの巻で終わるのかと楽しみにしていた。なのに開幕からヒルデが悲惨な死を迎えたと来てお先真っ暗。カーヤもクリームに一矢報いたと思ったらそのまま修道院の工作犯として外部に。隻眼になったエラとテア二人だけになっちゃって、これで一体どうするのかとヒヤヒヤさせらえた。
    希望が無い感じだっただけに、後半のヒルデ登場からすごい盛り上がって、カーヤが捕まったりテアに共犯容疑かかったり、もうページめくる度にヒヤヒヤしっぱなし。
    総長が痛覚ないとは驚きだった。頭凹んでも立ち上がった時はさすがにゾンビかと。何とか四人存命のまま決着が付いて本当に良かったよ。
    最後のオチはちょっと、え?って感じだったけど。とても読み応えのある作品でした。

  • テンポが早くていいっす。最後は賛否分かれるかもです。

  • 魔女狩りと称して身内を殺された「魔女の子」が送られてくる修道院での復讐譚。エマは自分を育ててくれた今で言う所の薬剤師の様な博識な「お母さん」を殺され、収容された修道院で「復讐」と言う怒りを熾火に、頭脳を駆使し、生き残ると同時に復習計画を進めて行く。気が遠くなるくらいに辛抱強く。脱獄を望む信頼できる仲間を見つけ、虎視眈々と復讐の期限を「3年目」と決め、自分の「命」を復讐を果たすまで繋げるように振る舞う。その様は、まるで小さい頃に読んだ「巌窟王」や「ガリバー旅行記」「十五少年漂流記」「ロビンソン・クルーソー」を読んでいる気分になった。

  • 大団円、といえば大団円。目的を果たせるか危ういところもありながら。そして、エラの中での、目的を果たすために、他の命を断つことと、それをどう引き受けて行くかの葛藤が、単純な勧善懲悪ではなく、印象に残る。

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