阿・吽 (7) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 小学館 (2018年1月12日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091897787
作品紹介・あらすじ
夢枕獏、絶賛!唐に渡った空海と最澄は!?
弘法大師の名で日本人誰もが知る男、空海。
比叡山延暦寺の開祖、最澄。
遣唐使として唐に渡った二人の人生は、岐路を迎える!
遣唐使の任を終えて、帰国した最澄を待っていたのは…
策略入り乱れる朝廷!
一方、長安に残り、密教の深奥部へ突き進む空海もまた
巨大な存在にぶち当たる…
激動の展開を見せる“刮目の第7集”登場!!
【編集担当からのおすすめ情報】
「この物語の空海と最澄から立ち昇る強い個性の香りは圧倒的でおもしろい」--夢枕 獏
製作費150億、2018年2月公開映画『空海-KU-KAI-』原作者である夢枕氏も絶賛!
ふたりの天才の生きざまと人生を、おかざき氏にしか描けない筆致で描く
本作は、遠い平安の時代を目前に見るような感覚を味わえます。また、空海が恵果大和尚と対峙し、真理に到達するシーンには、肌が粟立つ衝撃を感じるはず。是非ご一読ください!!
人間ドラマです。
本集では、遂に唐へと渡った空海と最澄の、それぞれの修行の日々が描かれます。経典に没頭する最澄、様々な人々と出会う空海。対照的な二人の修行の先に行き着く場所は!?
是非、ご一読を!! 。
感想・レビュー・書評
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仏教も密教もよく解ってない私なのだが『阿・吽』読んでると脳の中のどこかが研ぎ澄まされる感じがする。帰国して、意に添わぬことをしなければならなかった最澄が勤操和尚の肩でやっと泣けるところ、世の会社人と言われる人にも通じる場面だなぁ、って。切ないよなぁ、って。空海の「知」への欲求って、ある種の中毒者に見える。恵果大和尚の頭に食らいつく比喩描写のあの場面見てると、無欲の探究者の底知れなさがぐわっと迫って来て「怖い」って感覚になるの当然だろうなぁ、と。恵果って「果(実)」を「恵(む)」と言う意味があるのかな…
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空海も最澄も、唐と日本に離れはしましたが繋がっているのか…。
朝廷も桓武天皇に乗ってる死霊生霊恐い…生霊は安殿のだから取るの難しそうだし。勤操和尚は良い人だなぁ。。
空海に呑まれた恵果大和尚がつるっとなってニコニコ出てきたの本当に嬉しそうで和む。
空海の周りはなんだかんだで仲良い人たちがいるけど、最澄は一人だから辛いな。。 -
本巻を読んで、空海の入唐求法の中身はめっちゃ難解なんだろうな、とつくづく思った。
本作は仏法の難解な教義をビジュアルで描く手法をずっと取っている。それはそれでとても味があって面白いんだが、特に本巻を読むと、もう少し知りたいと思ってしまう。
それが本巻の「物足りなさ」の原因であろう。
おいおい、空海の評伝でも買おうと思う。 -
書のシーン、好きやわあ。
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桓武帝まわりが怖い……(ホラー的な意味で)
最澄パートの重苦しさとやるせなさ(「運がない」)が切ない。変な人多過ぎ。
空海パートというか逸勢たちに癒されている。
日本帰るの!? -
川崎DICE
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面白かった〜。
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悟りや真理をファンタジックに表現してあって美しい。
勤操和尚が素敵。
それにしてもほおっておけない気にさせる天才達だなー -
キナ臭い政情に巻き込まれる最澄、恵果から灌頂を受ける空海、並行して起こるドラマはどちらもワクワクします。のちの政変を見据えた伊予親王や神野親王の描写は巧み。空海の思念風景も見事。天才の脳内を描くのは苦労でしょうね。完成図が見えていて、逆算するという天才の思考スタイルは、なるほどです。同じ天才でも霊仙は運に見放されていますね。