- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091910059
感想・レビュー・書評
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この人、女性なのによーく男のことをわかってるよなぁ。。すごいと思う、その視点。。というか、ずっと男だと思ってた。「あきみ」ではなく、「あきお」だと勘違いしてた。失敬。河は上流の方はきれいかもしれないけど流れが急で幅も狭い、海に近くなると汚れるけど深くて広くてゆったりと流れる。かぁ。で、ここでもまた登場人物の会話の中に大島弓子が出てきたりするわけですよ、ひょっこりと。どれだけ大島弓子(のもつあの異質さ)が他の漫画家に影響を与えてたか。与えているか。底知れない。両者ともに。(06/1/23)
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吉田秋生の代表作と言えばやはり「BANANA FISH」だろう。私自身、最初にこの漫画家の名前を知った作品でもある。しかし別作品を読むにつけ、「ごく普通の人たち」を主人公に据えた彼女の作品の方が、何故か強く印象に残るのに気づいた。それは恐らく内面描写の巧みさによるのだろう。
これは横須賀に住む男子高校生たちの物語。しかし根幹となるストーリーがあるわけではない。彼らの「青春の日々」を一部切り取って見せているだけだ。大きな事件もなく、ただコミカルに、また時には淡々と話は進む。その作風と独特の「間」の取り方が、私には文学作品めいて感じた。
思春期男子の性があまりに赤裸々に描かれていて最初は抵抗があったが、大人になった今となっては好きな作品。まだ垢抜けていない絵柄がこの物語によく合っている。(全1巻完結) -
もう何度も繰り返し読んでいる本。吉田秋生の作品は読むたびに感触が違う。それが嬉しくて、何度も繰り返し手に取る。そして、彼女の作品を読むことが出来ることを心から感謝する。
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櫻の園とは逆にアホでスケベで、でも逆境に負けず前向きに生きていく男子高校生の話。 吉田秋生ホントに女かよと思う作品。 面白いけど読んだあとには何か残ります。 少女漫画なのかなコレ・・・
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気楽に読めるのに、強く生きなくては、と思わせてくれるマンガ。
少し時代は感じるけれど、気付くとつい読みなおしている。 -
明るくエッチなトシちゃんと仲間の青春グラフィティ。テンポの良い会話に、時折絡むブルーな現実、意味がないようで彼らを短い期間に確実に成長させているストーリーはさすが。台詞は古くても「高校生の男子」が考えてることがリアルで男性が読んでも楽しめるはず。こんな楽しいんだったら私も男になりたい!!
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一昔前の男子高校ってこんな感じだったのかな?理性と欲望の狭間に揺れる?
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文庫版の表紙の写真はアラーキー。これは今は無き電話ボックスのピンクチラシを写したもの。そして電話ボックスのガラスには隋園別館の看板が映ってる!(@新宿)
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実は、この漫画リアルタイムの連載で読んでいた。
友達のお姉さんだかが、『小コミ』だったと思うけど、ちょうど買っていて遊びに行く度、読ませてもらったものだ。
これが、実際に吉田秋生という作家との出会いだったわけなのだが……。
一応、代表作と呼ばれるものは一通り、読んだ。最近の作品にはとんと縁がないけれども。手元に残っているコミックスはこれ一冊てのが……(笑)
結局、あたしの中の吉田秋生の代表作はコレなのかもしれないとかとかと、思ったりもするわけなのだ。
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「夢みる頃をすぎても」と並び、吉田秋生の‘若さ‘と‘現実‘を描いた物語です。
こちらは男子高校生もの。日常の高校生活と、シビアな学外生活。作者は女性ですが、そうとは思えないほどリアルな男子高校生像が描かれています。すぐ隣に米軍基地がある舞台、両親が離婚し姉と二人暮らしの主人公。夜のバイトや彼女との関係など、描かれた時代は古いのですが、今に通じる鮮やかさがあり、厳しい現実の中で明るくたくましく生きる若者の姿に、一種の感動を覚えます。