トーマの心臓 (小学館文庫)

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著者 : 萩尾望都
  • 小学館 (1995年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091910134

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トーマの心臓 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 【レビューになっていないので皆さん、スルーで(笑)】

    えへへ・・・今回は題名の通りレビューになっていないレビューだったりして??

    正直に言うとね、お世話になってるフォロワーさんとちょいと思い出を話してたらそういえばってこのレビューに(笑)

    なので正直に言うとこの作品、私が子供の頃、父の海外赴任でオーストラリアに住んでた時に読んだけど内容をほとんど覚えていない・・・って、駄目じゃん(笑)

    ではなぜこの作品を掲載したのかって事だけど・・・それは読んでからのお楽しみって事で(笑)

    あはは・・・ここまで聞くと続きが知りたくなっちゃうよね??

    だけど最初に断っておきますが、異端な話が嫌いな方は即、退場してねっ!!

    Allez-vous-en!! Allez-vous-en!!

    もう・・・大丈夫かな??
    ここには破戒者しか残っていないよね??

    では安心して・・・興味津々で瞳を輝かせ続ける異端の皆さん、心臓は大丈夫ですかぁ~??

    では、いきますよぉ~!!

    【本文】
    さあ、まずは記憶を探りながら『トーマの心臓』の概要を・・・って、思ったけど、読んだのが中1の頃だったのでほとんど覚えてないっ(笑)

    この『トーマの心臓』って、1974年に『少女コミック』という少女向けコミック雑誌に掲載されてた、あの『11人いる!』なども執筆された超有名な女流漫画家の萩尾望都さんの作品で・・・

    前述したように内容は殆ど覚えていないけど・・・でも読んだ後のショックはいまだに忘れられないほど(笑)

    覚えていないからって今更、買って読むのも恥ずかしいので・・・取り敢えず概要を再確認する為にWIKIから転記っ(笑)

    ”ある雪の日、シュロッターベッツ・ギムナジウムのアイドルだったトーマ・ヴェルナーが陸橋から転落死し、ギムナジウム中が騒然となる中、委員長であるユリスモール・バイハン(ユーリ)のもとにトーマからの遺書が届く。
    事故死とされていたトーマの死が自殺であること、トーマが死を選んだ理由が自分自身にあることを知り、ユーリはショックを受ける。

    数日後、ギムナジウムに亡くなったトーマとそっくりの転校生、エーリク・フリューリンクがやってくる。エーリクを見るたびにユーリはトーマと重ねてしまい、怒りや憎しみをあらわにすることすらあるのだが、そこにエーリクの母の事故死の知らせが入り、悲しみにくれるエーリクをユーリは慰め、これを機会に2人は次第に心を通わせていく。

    エーリクはユーリへの気持ちを深めていくが、心の傷を呼び覚まされたユーリは再びかたくなな態度を取るようになる。しかし、ひたすらユーリを愛し信頼を得たいと願うエーリクの言葉から、ユーリは、トーマがユーリの罪を自ら引き受け、あがなおうとし、そのために自分の命を代償にしたのだと悟る。そうしてユーリは、自分を取り巻く多くの愛と幸福、そして自分を見守っていた周囲の人々に気づく。

    神はどんな人をも愛し、許していることを知ったユーリは、神父となるために神学校への転校を願い出、ギムナジウムを去る。”

    そうそう、こんな感じの話だった!!

    先入観なく読んでみると何だか普通の恋愛漫画っぽい雰囲気がするので問題は無いような気がしてくるけど・・・皆さんもそう感じたでしょ??

    でもね・・・本作を実際に読んでみると、ありゃりゃ・・・恋愛してるのはどちらも男の子じゃんってびっくりしちゃうのですっ!!

    これって本気モードの男の子同士の同性愛漫画・・・現在のBLの先駆けと呼べる作品で・・・何故か会社の宅配サービスの段ボールに入っていた本作を読んだ妹が怪しくにやけながら、”ねえ、これ面白いから読んでみて”って一巻を貸してくれたのがきっかけで・・・

    正直、最初は普通の恋愛ものかと・・・でも読み進めていくうちに、何かおかしいなぁ~~~~~~って、違和感がっ(笑)

    思い込みって怖いもんだねぇ~!!

    名前も設定も全て男性であるのにも関わらず、妹に二巻目を借りるまで、同性愛って事に全く気付いてなかったかも(笑)

    その時のショックって・・・それまで推理小説や歴史小説など、お堅い本しか読んだ事が無かった私にとって、まさに天地がひっくり返るほどの衝撃・・・って、想像つくでしょ??

    恥ずかしすぎてしばらくの間、妹の目をまともに見る事が出来なかった・・・って、いやあ~、女の子は男よりも成長が早いっていうけど・・・ホント、怖いっ、怖いっ(笑)

    暫くして妹に何故、読ませたのか聞いてみたら、あっけらかんと”お兄ちゃんの学校って男子校でしょ、だったらこんなこともあるんじゃないの?”って(笑)

    ”冗談でしょ”って、その時は笑い飛ばしたけど、気になって同級生たちの言動を観察してみると・・・ひぇぇぇぇぇ~~~、現実は漫画よりも奇なりで・・・実際にあっちゃったりして???

    そんな”気がある男の子”に一番人気だったのは、卒業までずっと同じHRにいて親しかったスチュアートで・・・

    彼って学校全体でも下から数えた方が早いほど、ずっと背が低く、いつまでも華奢(きゃしゃ)で女の子みたいな声質で・・・産毛など全く存在していない静脈のか細い蒼いラインが微かに浮き出た透き通った肌に、爽やかな蒼い宝石のようなつぶらな瞳、少しの風にもそよいでしまう綿のような細毛の金髪で・・・彼が微笑むだけでその気が無い人でも思わずドキッとときめいちゃうほどのキュートな男の子!!

    そんな彼が髪を伸ばせば、本物の女性の中でも断トツの美少女風の顔立ちをしてて・・・ブルーの瞳なので太陽光アレルギーを持ってて、いつも校舎壁際の日かげのベンチに、女の子のようにちょこんと座って広場で遊ぶ私達を静かに見てたかも!!

    そして二番人気は赤毛の・・・誰だっけ・・・名前を忘れちゃった(笑)

    彼もスッゴク可愛くて、薄い赤毛なので健康的に日焼けした肌・・・って、言っても日本人とは比べ物にならないほどの透き通った白い肌・・・でもスチュアートとは違って腕や顔にそばかすが沢山あるけど・・・に緑の瞳・・・そうそう、芸能人のベッキーを子供にして華奢にした感じの明るい子で、彼も髪を伸ばせばスチュアートには負けるけど、それでも一般的な女の子よりもはるかに可愛らしい容姿をしてて・・・

    そんな男の子たちがいれば・・・そりゃ、人気が出るよね・・・って、女人禁制の男子校だしっ??

    そんな当時の私のハイスクールって”美少女にしか見えない男の子”達がかなりいて・・・道路を挟んでチョイ行ったところに女子校があるんだけど、そこの女の子たちが霞んで見えるほどレベルが高いって巷では評判だったほど・・・(笑)

    そういえば一般的に、”女の子はお父さんに似て、男の子はお母さんに似る”ってよく言われてるよね??

    実際、授業参観時の彼らお母さんが絶世の美女ばかりで・・・お姉さんじゃなくてホントにママなの?って訊いちゃうくらいの美少女って感じ!!

    なので、あれって真実だって確信できるよねっ!!

    そんな可愛い男の子達の周りにはひっきりなしに”その気がある男の子”が集まってて・・・驚くべきことにスチュアート以外、みんな男子と付き合っているのがおぼろげに判明・・・って、性に大らかすぎるでしょ・・・的な(爆笑)

    でも一番人気のスチュアートだけは結局、どんなに言い寄られても卒業まで誰とも付き合わず、結局、親しい友人は私だけ??

    うわぁぁぁ~~、当時は何とも思わなかったけど、今から思えばスチュアートって・・・いやいやいやいやいや・・・ノーマルだっただけでしょ・・・多分??

    でも、向こうの学校ってメンバーが固定されたクラスってHR(ホームルーム)しか無くて、授業は全て選択式なんだけど、英語以外全ての科目が同じだったような??

    そういえば私が『CADET(豪州軍の士官候補生)』をクラブ活動で選んだ際も、アレルギーを持ってる彼は入部を許可されず、それでも教官にゴネて、みんなの前で泣きだしちゃったことがあったっけ??

    それからしばらくして私は10年生の時に向かいの女子校の子と付き合ったんだけど・・・しばらくの間、スッゴクそっけなかったような??

    ありゃりゃ・・・勿体ない事したかな~、って、無い、無い、無い、無いっ・・・ホントにノーマルなので誤解しないでね・・・って、地球上に存在しない会話をしてるよねっ(笑)

    もしかしたらスチュアートって私のブサイクな顔が好みだったかもしれないし・・・って、あはは・・・悲しくなるからこれくらいにしとこっと(笑)

    それで学校内で付き合ってる人たちだけど、その行動はかなり大胆で・・・校舎に囲まれた広場の端に図書館、兼、礼拝堂があるんだけど、空いた授業の合間にそこに入り浸っては・・・とか、テニスコートの裏の土手でとか・・・いや、何をやってるかは知らないよ、興味もなかったし・・・でも、今から思えば・・・的な??

    そういえば面白い事があって、オーストラリアって猛毒を持った動物が多くて・・・そんなある昼休み、”蛇だ~”って、土手から必死に駆け上がってくる三人を見て思わず口があんぐり・・・全員がズボンを履いてなかった・・・って、こわぁぁぁぁぁぁぁ~~(笑)

    そんなハプニングがあったけど当時、地域では最高レベルの学校で・・・いやぁ~、文化の違いって怖いですなぁ~(笑)

    まあ、そんな感じで思い出話だけしかしてないけど・・・『トーマの心臓』って、画がスッゴク綺麗で・・・こうやって思い出を掘り返す為にネットで出てくる絵を見てると、ノーマルな私でもそうなっちゃうよなぁ~って、妙に納得しちゃったりして(笑)

    でも、彼女がいる男性にはきついよぉ~!!
    だって作品の男の子たちが可愛いすぎるっ!!
    なので同じ男性として自信喪失・・・的になっちゃったり??

    あはは・・・でもまあ、良いんです!!

    限りある人生、その瞬間にしかできないことが山のようにあるので、その瞬間を思いっきり自分の好きなように生きれば良いんです!!

    かと言って・・・相手を傷つけるようなことは絶対にNGだけどね!!

    男女ともに本作のような傾向が強まれば、少子化対策には絶対にならないけど・・・でも、幸せならそれもハッピーって事で(笑)

    一応、言っときますけど・・・本作に興味が出たからって頭が固い人や純粋な方は読まない方が良いよ??

    忠告を聞かないで暴走した挙句、ショックで暫く立ち直れなくなっちゃってもしらないからね!!

    彼女には絶対に読ませたくない・・・むうでした!!

  • この漫画の時代はいつの頃?

    現代のヨーロッパにもこのような完全なる寄宿学校があるのかな。もっと若いうちに読んでおく本だと思う。

    現代だと同性愛も倒錯した愛情表現も作者がこの本を書いた時よりかなり風通しの良いことになっている。そういう頭で読むと、主人公たちの行動や純粋性、心に傷を持たせるような自分自身の悪や罪が想像から遠くなる。

    だけど、古い時代、閉鎖的度合いが強烈な世界で、同性のみの空間では起こりうる世界なのだろう。
    純粋に主人公たちの気持ちに感情移入できたならと悔やまれるな。

    友人に「え?読んだことないの!?もったいない」と言われたので読んでみた。
    萩尾先生、25歳くらいでこんな作品を・・・すごい。
    でもこれが小説だったらもっと詳細でもっとスゴイ世界になったのかも!

  • 一度読んだだけじゃ完璧には理解できないほど深い。
    純愛、という一言で片付けてしまうには勿体ないくらいの少年たちの儚く繊細な愛と死。哀しくも美しい。
    トーマが数えるほどしか登場しないにも関わらず、存在感がすごい。

  • トーマの死の真相。
    まっすぐな無償の愛を身を挺して伝えたトーマ。
    しかし、心を閉ざしたユーリには届かない。
    彼の気持ちを気づかせてくれたのは、ユーリを愛するオスカーやエーリクなどの仲間たちだった。
    たくさんの人の愛に触れ受け入れることで、ユーリの内にある罪の意識から許されたのかもしれない。
    トーマの死をちゃんと受け止めることが出来たユーリは、彼の想いを抱えてこれから生きていける。

  • 以前からチャレンジしてみたいと思っていた、
    荻尾作品デビュー。

    哲学的少女マンガの代表格?

    こういうこってり(?)した少女マンガは
    あまり経験が無く、
    あまりに「少年らしくない」「少年たち」にまずびっくり。
    男性でも女性でも無い、少年たち…

    ストーリーの伏線の散らし方、
    回収の仕方がとても美しい。

    テーマ的には、
    「あっち(闇)の世界に、落ちてしまった主人公は、
    こっち(光)の世界に戻れるか」で、
    舞台を現代の日本の高校にした「彼氏彼女の事情」を思い出した。
    愛する主人公を見守り、助け、待ち続ける、
    友人(恋人?)たち…。

    もしかしたら、「カレカノ」の著者は
    荻野さんに影響を受けているのかな?
    知的なキャラクター達や舞台的な台詞まわしなど、
    共通するところをいくつも感じた。

    印象に残った台詞。“彼の感情はすなおでぜいたくだ”

    “すなお=贅沢”ととらえる感覚にすごく、同感。

    ねじれて、闇に心がつかっている
    “すなお”に手が届かない者の言葉だな、と思った。

  • 優等生の委員長ユーリを慕う、女の子のようにかわいらしく素直な少年トーマが死んだ。トーマの遺したユーリへの遺書「これが僕の愛、僕の心臓の音、君には分かっているはず」。しかしユーリはトーマの真意が分からず、苦しむ…そんな中ユーリの目の前に現れたトーマそっくりの転校生…
    ユーリの罪悪感と心の闇、ユーリを想う大人びた少年オスカー…思春期で出会う想いの形全てを深く深く洞察した作品。
    少年の等身大な愛情が、自己犠牲の愛、人間愛にまで昇華されていく。自分が愛されることでなく、相手の救済を望む。自分の命の犠牲をもって、相手の魂の救済を望む。真に純粋で無私な愛情。

    キリスト教を知らない方でも勿論読み込める作品なのですが、キリスト教について詳しい方は「なぜトーマが死んだのか」について、より多くの視点からアプローチできる作品なのではないでしょうか。

    「トーマがなぜ死んだのか」ユーリは最期に理解しますが、読み手の数だけ答えはあるようです。読むたび別の答えが見つかる、そんな稀有な作品です。

  • ユーリの罪の意識、トーマの真意を多少なりとも理解するまでには、かなりの時間を要しました。初読は中学生の時ですが、物語の本質を全く捉えられていませんでした。
    何度も読み返し、その度に新しい発見があり、それぞれのキャラクターを好きになります。一番好きなのはユリスモールです。訪問者も読むと、また違った視点から楽しめます。
    キリスト教の知識がなくとも、自己犠牲の精神、純粋な愛に胸をうたれる作品です。

  • ギムナジウム好きには聖書と言っても過言でないぐらいの名作。少年愛という言葉がしっくりくる。
    こんなにも美しい愛があるのかとトーマのユーリへの愛に胸がしめつけられました。そしてその愛を理解し受け止めていくユーリの姿がたまらなく美しかった。まさに耽美。この年代で寮という世間から少し隔離された閉塞的な少年達だからこそ繰り広げられた世界だったと思います。
    愛とはなんなのか、いつの時代も色んな形でテーマになるものだけれど、私が今まで感じ触れてきた作品の中で最も美しい愛だった。

  • ひとりの少年が愛を理解するまでの物語。
    ユーリには必ず理解できると信じたから、トーマは死を選んだのだな。
    と、大筋はこれなのだけど、彼らを取り巻くそのほかの少年たちの様々な心の葛藤も丁寧に描かれていて見所満載。

  • 純粋でひたむきで真っ直ぐだからこそ頑なにもなる、透明なガラス細工のような少年の心の時間。
    誰かの悲しみを憂い、誰かの幸福を祈る――簡単そうで、時にすべてを投げ出す覚悟を求められさえする。

    読み返すほどに、静かに心に降り積もる――さらさらと輝く結晶のような名作。

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