トーマの心臓 (小学館文庫)

  • 3950人登録
  • 4.06評価
    • (1001)
    • (335)
    • (822)
    • (15)
    • (5)
  • 513レビュー
著者 : 萩尾望都
  • 小学館 (1995年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091910134

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
松本 大洋
有効な右矢印 無効な右矢印

トーマの心臓 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 【レビューになっていないので皆さん、スルーで(笑)】

    えへへ・・・今回は題名の通りレビューになっていないレビューだったりして??

    正直に言うとね、お世話になってるフォロワーさんとちょいと思い出を話してたらそういえばってこのレビューに(笑)

    なので正直に言うとこの作品、私が子供の頃、父の海外赴任でオーストラリアに住んでた時に読んだけど内容をほとんど覚えていない・・・って、駄目じゃん(笑)

    ではなぜこの作品を掲載したのかって事だけど・・・それは読んでからのお楽しみって事で(笑)

    あはは・・・ここまで聞くと続きが知りたくなっちゃうよね??

    だけど最初に断っておきますが、異端な話が嫌いな方は即、退場してねっ!!

    Allez-vous-en!! Allez-vous-en!!

    もう・・・大丈夫かな??
    ここには破戒者しか残っていないよね??

    では安心して・・・興味津々で瞳を輝かせ続ける異端の皆さん、心臓は大丈夫ですかぁ~??

    では、いきますよぉ~!!

    【本文】
    さあ、まずは記憶を探りながら『トーマの心臓』の概要を・・・って、思ったけど、読んだのが中1の頃だったのでほとんど覚えてないっ(笑)

    この『トーマの心臓』って、1974年に『少女コミック』という少女向けコミック雑誌に掲載されてた、あの『11人いる!』なども執筆された超有名な女流漫画家の萩尾望都さんの作品で・・・

    前述したように内容は殆ど覚えていないけど・・・でも読んだ後のショックはいまだに忘れられないほど(笑)

    覚えていないからって今更、買って読むのも恥ずかしいので・・・取り敢えず概要を再確認する為にWIKIから転記っ(笑)

    ”ある雪の日、シュロッターベッツ・ギムナジウムのアイドルだったトーマ・ヴェルナーが陸橋から転落死し、ギムナジウム中が騒然となる中、委員長であるユリスモール・バイハン(ユーリ)のもとにトーマからの遺書が届く。
    事故死とされていたトーマの死が自殺であること、トーマが死を選んだ理由が自分自身にあることを知り、ユーリはショックを受ける。

    数日後、ギムナジウムに亡くなったトーマとそっくりの転校生、エーリク・フリューリンクがやってくる。エーリクを見るたびにユーリはトーマと重ねてしまい、怒りや憎しみをあらわにすることすらあるのだが、そこにエーリクの母の事故死の知らせが入り、悲しみにくれるエーリクをユーリは慰め、これを機会に2人は次第に心を通わせていく。

    エーリクはユーリへの気持ちを深めていくが、心の傷を呼び覚まされたユーリは再びかたくなな態度を取るようになる。しかし、ひたすらユーリを愛し信頼を得たいと願うエーリクの言葉から、ユーリは、トーマがユーリの罪を自ら引き受け、あがなおうとし、そのために自分の命を代償にしたのだと悟る。そうしてユーリは、自分を取り巻く多くの愛と幸福、そして自分を見守っていた周囲の人々に気づく。

    神はどんな人をも愛し、許していることを知ったユーリは、神父となるために神学校への転校を願い出、ギムナジウムを去る。”

    そうそう、こんな感じの話だった!!

    先入観なく読んでみると何だか普通の恋愛漫画っぽい雰囲気がするので問題は無いような気がしてくるけど・・・皆さんもそう感じたでしょ??

    でもね・・・本作を実際に読んでみると、ありゃりゃ・・・恋愛してるのはどちらも男の子じゃんってびっくりしちゃうのですっ!!

    これって本気モードの男の子同士の同性愛漫画・・・現在のBLの先駆けと呼べる作品で・・・何故か会社の宅配サービスの段ボールに入っていた本作を読んだ妹が怪しくにやけながら、”ねえ、これ面白いから読んでみて”って一巻を貸してくれたのがきっかけで・・... 続きを読む

  • この漫画の時代はいつの頃?

    現代のヨーロッパにもこのような完全なる寄宿学校があるのかな。もっと若いうちに読んでおく本だと思う。

    現代だと同性愛も倒錯した愛情表現も作者がこの本を書いた時よりかなり風通しの良いことになっている。そういう頭で読むと、主人公たちの行動や純粋性、心に傷を持たせるような自分自身の悪や罪が想像から遠くなる。

    だけど、古い時代、閉鎖的度合いが強烈な世界で、同性のみの空間では起こりうる世界なのだろう。
    純粋に主人公たちの気持ちに感情移入できたならと悔やまれるな。

    友人に「え?読んだことないの!?もったいない」と言われたので読んでみた。
    萩尾先生、25歳くらいでこんな作品を・・・すごい。
    でもこれが小説だったらもっと詳細でもっとスゴイ世界になったのかも!

  • 一度読んだだけじゃ完璧には理解できないほど深い。
    純愛、という一言で片付けてしまうには勿体ないくらいの少年たちの儚く繊細な愛と死。哀しくも美しい。
    トーマが数えるほどしか登場しないにも関わらず、存在感がすごい。

  • トーマの死の真相。
    まっすぐな無償の愛を身を挺して伝えたトーマ。
    しかし、心を閉ざしたユーリには届かない。
    彼の気持ちを気づかせてくれたのは、ユーリを愛するオスカーやエーリクなどの仲間たちだった。
    たくさんの人の愛に触れ受け入れることで、ユーリの内にある罪の意識から許されたのかもしれない。
    トーマの死をちゃんと受け止めることが出来たユーリは、彼の想いを抱えてこれから生きていける。

  • 以前からチャレンジしてみたいと思っていた、
    荻尾作品デビュー。

    哲学的少女マンガの代表格?

    こういうこってり(?)した少女マンガは
    あまり経験が無く、
    あまりに「少年らしくない」「少年たち」にまずびっくり。
    男性でも女性でも無い、少年たち…

    ストーリーの伏線の散らし方、
    回収の仕方がとても美しい。

    テーマ的には、
    「あっち(闇)の世界に、落ちてしまった主人公は、
    こっち(光)の世界に戻れるか」で、
    舞台を現代の日本の高校にした「彼氏彼女の事情」を思い出した。
    愛する主人公を見守り、助け、待ち続ける、
    友人(恋人?)たち…。

    もしかしたら、「カレカノ」の著者は
    荻野さんに影響を受けているのかな?
    知的なキャラクター達や舞台的な台詞まわしなど、
    共通するところをいくつも感じた。

    印象に残った台詞。“彼の感情はすなおでぜいたくだ”

    “すなお=贅沢”ととらえる感覚にすごく、同感。

    ねじれて、闇に心がつかっている
    “すなお”に手が届かない者の言葉だな、と思った。

  • 優等生の委員長ユーリを慕う、女の子のようにかわいらしく素直な少年トーマが死んだ。トーマの遺したユーリへの遺書「これが僕の愛、僕の心臓の音、君には分かっているはず」。しかしユーリはトーマの真意が分からず、苦しむ…そんな中ユーリの目の前に現れたトーマそっくりの転校生…
    ユーリの罪悪感と心の闇、ユーリを想う大人びた少年オスカー…思春期で出会う想いの形全てを深く深く洞察した作品。
    少年の等身大な愛情が、自己犠牲の愛、人間愛にまで昇華されていく。自分が愛されることでなく、相手の救済を望む。自分の命の犠牲をもって、相手の魂の救済を望む。真に純粋で無私な愛情。

    キリスト教を知らない方でも勿論読み込める作品なのですが、キリスト教について詳しい方は「なぜトーマが死んだのか」について、より多くの視点からアプローチできる作品なのではないでしょうか。

    「トーマがなぜ死んだのか」ユーリは最期に理解しますが、読み手の数だけ答えはあるようです。読むたび別の答えが見つかる、そんな稀有な作品です。

  • ユーリの罪の意識、トーマの真意を多少なりとも理解するまでには、かなりの時間を要しました。初読は中学生の時ですが、物語の本質を全く捉えられていませんでした。
    何度も読み返し、その度に新しい発見があり、それぞれのキャラクターを好きになります。一番好きなのはユリスモールです。訪問者も読むと、また違った視点から楽しめます。
    キリスト教の知識がなくとも、自己犠牲の精神、純粋な愛に胸をうたれる作品です。

  • ギムナジウム好きには聖書と言っても過言でないぐらいの名作。少年愛という言葉がしっくりくる。
    こんなにも美しい愛があるのかとトーマのユーリへの愛に胸がしめつけられました。そしてその愛を理解し受け止めていくユーリの姿がたまらなく美しかった。まさに耽美。この年代で寮という世間から少し隔離された閉塞的な少年達だからこそ繰り広げられた世界だったと思います。
    愛とはなんなのか、いつの時代も色んな形でテーマになるものだけれど、私が今まで感じ触れてきた作品の中で最も美しい愛だった。

  • ひとりの少年が愛を理解するまでの物語。
    ユーリには必ず理解できると信じたから、トーマは死を選んだのだな。
    と、大筋はこれなのだけど、彼らを取り巻くそのほかの少年たちの様々な心の葛藤も丁寧に描かれていて見所満載。

  • 純粋でひたむきで真っ直ぐだからこそ頑なにもなる、透明なガラス細工のような少年の心の時間。
    誰かの悲しみを憂い、誰かの幸福を祈る――簡単そうで、時にすべてを投げ出す覚悟を求められさえする。

    読み返すほどに、静かに心に降り積もる――さらさらと輝く結晶のような名作。

  • 長野まゆみ先生が好きな私が、この作品を好きにならないわけはありませんでした。
    少年のリボンタイとか、全寮制とか、つまりギムナジウム好きには元祖と呼べる作品なのでしょうか。
    年代を感じさせる独特な画風ですが、繊細で美しく世界観に惹きこまれました。
    物語も続きが次々知りたくなる展開で飽きさせません。
    少年たちの日常に垣間見る心の移り変わりや愛に、特に最後に感動しました。

  • 深すぎて何度も読み返さないと分からないことがある。
    少年の持つ繊細な心が深く描かれていて残酷で美しいお話です。



    ”ぼくは讃美歌を歌い神を語るふりをする
    でもぼくはすでに天使の羽根をもたない(88ページ)”


    登場人物の全員が愛おしい。
    でもオスカーが一番好きです。(番外編も読みたい!!)
    読み終えたら涙がぼわ~~~と出てしまいました。
    やはり永遠の名作だと思います。

    ブックオフで105円だったのでお買い得でした♪

  • これがぼくの愛 これがぼくの心臓の音 君にはわかっているはず

    もう、こんなに力のある言葉は今の少女漫画では見れないと思う。
    ドイツ、ギムナジウム、当然出てくるのは男の子ばっかり。
    自分とは一切接点がない。でも、目の前で彼らの息遣いが聞こえてきそうなぐらい、彼らの生はリアル。傷つけあって、支えあって、それぞれの『愛』にむきあっていく彼らをBLとか、そういう言葉で片付けたくない。
    最後まで読むと、この「トーマの心臓」というタイトルが別の意味をもつことになる。

    岡崎京子がリバーズエッジでいっていた「僕たちの短い永遠」を、もっと、ずっと前に、しかもこんなに美しく描いてたなんてモー様さすが。

    BLに抵抗がある人も、ぜひ読んでほしい。

    あと、オスカー萌え。

  • 読み終えて、思わず涙がこぼれた。間違いない。名作。
    少年の時ならではの純粋な気持ち、相手の立場をよく分かっているけれど、むき出しの感情をぐいぐい押し付けてしまう。それが故に傷ついたり苦しくなったりする心情の変化に痛いくらい共感できる。それぞれのキャラクターの描き方が本当に上手。
    最後は誰の望みも叶わない。それなのに、読み切ったあとのじわじわと心に沁みてくこのあったかい気持ちはなんだろう。
    それぞれの「好き」という感情は叶わないけれど、お互いの事をわかりあっているからこそ、相手を思いやって、自分の感情をしまいこんで。そうやって全員が納得できる選択で物語が終わる。
    うまく書けない!ともかく素晴らしい!文句ない!お金払ってでも読んでほしい一冊。

  • すごーく、心に残った少女漫画です。
    普段はあまり少女漫画を読まないのですが、父がこれを買ってきたので読んでみたら、こういう少女漫画はありだな、と思いました。

    内容が薄っぺらくないし、読み応えもあったので、すごい満足感でした。
    大好きな漫画のひとつです。

  • 少女漫画というより「作品」として、私の中で最高峰。

    初めて読んだ時の気持ちを、いつまでも大切にしたい漫画。

  • 萩尾先生の作品は全部名作ですが、
    これはその中で二番目に好きな作品です。

    内容を知った時は、
    ちょっと少年愛みたいなものに抵抗を感じたんですけど、
    きちんと読んでみると、今流行ってるボーイズラブとは違って、
    すごい純粋で、崇高な雰囲気がありました。

    トーマという少年のユーリに対する純粋な愛とか、
    ユーリのトーマに対する密かに抱いていた想いとか、
    いい意味で鳥肌が立ついい作品だと思います。
    これこそ本当に純愛なんだなって思いました。

  • 読み終わった瞬間、うはーーーーーー。ってなる。
    きっと息を止めて読んでいたんだ。

    実際トーマはほとんど出てこないのにものすごい存在感。

    トーマが伝えたかったことを理解するのが難しかったけども
    とてもきれいで切ないお話だった。

  • 友人に強く勧められたので読みました、萩尾望都さんは初めてです。

    以前、羽海野さんの三月のライオンは漫画における文学だと友人と話していたことがあるのですが、それが文学ならこのトーマの心臓は古典文学。

    まぎれもない名作であり、読むためにはものすごくエネルギーのいる作品でした。
    テーマは愛、宗教的で哲学的な愛です。僕らが常日頃唄う愛とは一線を画しています。そんなテーマを巧みに取り込み綺麗にまとめる。この技量には感服でした。

  • とても漫画だとは思えない!
    計算なしの愛や信仰、自分のなかに混在する善と悪。
    少年たちの一途さ純粋さ、生きること愛することへの真摯な姿勢に涙せずにはいられない名作。

  • 萩尾氏は天才だなあ。
    何度読んでも新しい発見があるし、そのたびに新たな解釈を生み出すことができるなんて。なんてすごい話だろう。

    一度目に読んだときはまだ分からなかった。でも何回も読んでいってようやく「なぜトーマは自殺したのか」という理由が分かった。トーマはユーリを救いたかったんだね…。これは心に傷を負ったユーリが、「自分も救われてもいい」と気づくための話だろう。私の解釈では!その過程がとても素敵。オスカーや、エーリクやトーマが、ユーリをとても愛しているのにユーリ自身だけがユーリを愛してないんだよ…切ない。でも素敵。天才…。これは間違いない日本少女マンガ史の歴史にがっつり載っちゃうバイブルだろー!!

  • 萩尾望都が「トーマの心臓」で語る聖書から離れた普遍的な愛というテーマは心に響いてきました。
    人間の愛という掴みきれないものを、独特のみずみずしい世界観で成熟途上にある少年の繊細で緻密な心理をたどりながら物語っていく作品としての完成度は、非常に高い文学性を備えています。
    愛:異性愛に限定しない幅広さ
    友情:相手を思いやり見守る勇気と激しく求める勇気
    家族:求めることと失うこと、新たな獲得
    人種:西欧社会の北方と南方の人種的な葛藤は理解が及びません
    信仰:イエスの犠牲とその愛にどう応えていくのか
    など壮大なテーマを、一人の少年の死をめぐる挿話で織り成していきます。

    死をもって現実から遠のいた愛を、瓜二つの少年を登場させることで現実の愛との直面化、
    より深い心情的な愛へと対面させ、避けることの出来ない人間愛への問いかけをさせます。

    少年の心性をもって“愛”を表現する作者の意図は、“愛”が普遍にまで高められるプロセスが、人としての成熟であることと理解しました。

    「トーマの心臓」の前哨的な作品として「11月のギムナジウム」があります。
    それを踏まえて「トーマの心臓」を読むと、理解が深まります。
    また、事後の物語として「エーリク 14と半分の年の夏」も興味が尽きません。

  • 「ユリスモールへ最後に。これがぼくの愛、ぼくの心臓の音。君にはわかっているはず」
    一度読んだだけでは理解できない、難しいけれどとても好きな作品。トーマの行動はキリスト教に基づいていると最近知りました。

  • 「これがぼくの愛 これがぼくの心臓の音 」
    遺書をのこしドイツのある冬の日にトーマ・ヴェルナーは自殺した。

    圧倒された。トーマの愛に。
    これをもしボーイズラブだと言い捨てる人がいるのであれば、
    あまりに浅はかすぎると思う
    この作品はそれ以上、もっと深く。
    傷ついた友人への愛、弱い母への愛、神への愛。
    純粋に愛するというのはこういうことであると、恐れすら抱くほど。

    そして宗教というものはこれほどまでに人を縛るのか。
    なぜ無邪気に愛することができないのか
    信仰は時に人間を少年を盲目的にすると感じた。

    「ユーリ、少しでも僕のことがすき?」というシーン
    1コマではあるがこの回想の破壊力はすごかった
    なぜか私は切なく胸が締め付けられた

    罪を背負う(と本人は思っている)ユーリは葛藤し己を偽るが、
    トーマの自殺、エーリクとの出会いをへて彼は再生に踏み出す。
    そして忘れてはならないのは、
    自らも心に闇を抱えつつ彼を見守るオスカー。

    毎ページとても綺麗で、丁寧で、
    少年たちの美しさ、清い心が、にじみ出ている。
    今の漫画と比べるまでもないハイレベル、間違いなく名作。
    わたしの中で1番になった作品。
    ただ読む人によっては感じ方がまた違うかもしれませんが…。

  • 自分で自分を許し、愛していかないと、生きていけないんですよね。
    どうにもこうにも。

全513件中 1 - 25件を表示

トーマの心臓 (小学館文庫)に関連するまとめ

トーマの心臓 (小学館文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

トーマの心臓 (小学館文庫)のKindle版

ツイートする