半神 (小学館文庫)

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著者 : 萩尾望都
  • 小学館 (1996年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091910172

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半神 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 題作「半神」のみについて。永井均の『マンガは哲学する』に書かれたあらすじだけで泣き、もしかしたら元を読まない方がいいんじゃないかとも思ったのですがどうしても読みたくなって読みました。
    で、結局は構成・演出を中心に読み切ってしまったのですが本当に素晴らしい。読後、当時のノートに写し書きした覚えがあります。
    素晴らしい!16ページの奇跡。

  • 読了:2011/4/9

    「半神」と「偽王」がすごい話だ。

    妹を切り離して、今まで妹に与えていた養分も、美貌も、周りからの愛も、妹から取り返した。
    それは同時に、「妹に与え続けていたわたし」を失うことでもあった…。

    偽王は難しいよ〜。
    加害者の罪なのに、被害者がそれを負わされてしまうことって多々ある。児童虐待において親をかばい自らを責める子、性犯罪における被害者叩き、etc.…
    そんなことを連想した。

  • 表題作の「半神」は怖い、ともかく怖いです。この作品の怖さを語る言葉が欲しい。

  • シリアス寄りの短編集。
    衝撃的な話が多いので一度に読むと疲れるかも。

    偽王は軽くトラウマ。

  • あえて表題作「半神」の感想のみ。
    どこでも書かれていることだが、16ページでここまで描ける、というお手本。
    かつて鈴木光明に萩尾が「新人マンガ家に16ページとか32ページとか、投稿作に
    ページ制限を設けるのはいかがなものかしら? 私たちのころはみんなページにとらわれず自由に描いていたでしょ?」と電話をしたとき、鈴木が「近頃の投稿者はページ制限を設けないと、何ページ描けばデビューに有利になるかとか、長いと不利かとかそんなことばかり聞いてくるから、あえて設けている」
    と答えたのを聞いてうーむと考えた、というエピソードがあったのだが、
    そりゃ天才とそうでないものは違うさ、と思わざるを得ない。
    努力でどうにもならないものはある。この16ページを読めばまざまざと見せつけられる。

  • 読み終えて「!?」という気分になる短編が多い。
    けど、それは決して不愉快な感覚ではない。
    思い出して読み返し、また「!?」な気分に浸ることができる。
    読み終えた時「ああ、なるほど」と思える日はくるのだろうか?

  • 短編でこんなに感動できる,素晴らしい作品。
    「作品」と言える貫禄と品のある物語。

    これに出会ったのは20年ほどまえになると思うが、これ以上の作品に出会える気がしない。

    愛情の葛藤の、短く凝縮された。

  • 表題作の『半神』は読んでいて切なくなる

    私と腰のあたりで繋がった妹
    私の栄養を取って美しく輝く妹
    その美しさと知能が低いゆえに天使と褒められる妹
    私を邪険にする妹

    このままでは二人ともの命が危険と判断され、二人を切り離す手術が行われ、元気を取り戻す私と反対に、どんどん衰弱していく妹
    栄養を作れずに朽ちていく妹
    それは以前の私そっくりの姿
    亡くなったのは「妹」なのか「私」なのか

  • 「半神」「偽王」あたりが小生の好みだが……今、このようなSF(と敢えて言いますが)を描ける作家は少なくなったなぁ(遠い目)。

    本文庫の解説で『戦慄の絆』に言及しているが、これ、どちらかつーと『バスケット・ケース』だな(^^;

  • 短編10コ入り。こんな少ないページ数でオチがよめない…どころか次の展開もよめない。なので1度読んでもう1度読む。腑に落ちる。半分がそんな調子。一体どういう脳の構造なんだろ?ぐらいまで思う。

  • 長編にできそうなほど濃い題材を僅か数ページにおさめる萩尾望都先生。流石神ですね。
    半神も好きですが、個人的に酔夢が好きです。絶望と美しさが共存していて、萩尾望都先生の中でもトップクラスで好きです。

  • 16頁の中にすべてが凝縮されている傑作と名高い半裸。
    短編じゃ物足りない~。
    映画”戦慄の絆”を思い出した。

  • とりあえず表題作の短編を読了。たった16ページの作品だけど、西洋的・近代的な人間観の矛盾を抉っていて、内容はとても深い。やっぱり萩尾望都と竹宮惠子は別格だね…。

  • 10代のころに一度読んだ記憶がありますが、そのときはわからなかったし、怖いと思った気がします。いまでも「スロー・ダウン」とか読んでると、密室で麻痺する感覚に共感して怖くなる。
    「金曜の夜の集会」は大人たちだけがそれを知っている、滅びる直前の1年をループし続ける村の話。死んでしまうとしても明日がほしいという台詞からは、生きる意味について何かつかめた気がします。

  • 10の短編。
    読んだあとになんとなく思いにふけったり、考えさせられたり。
    どれもが心にぽとっと何かを置いていくよう。
    とても短いのに、その短さを忘れてしまうような作品集だった。
    特に表題作、ぐっときた。
    また読みかえしたい。

  • 表題作が大好きです。

  • やっと見つけた…
    『マンガは哲学する』で紹介されていた。
    表題作の「半神」は本当に一人称の死と三人称の死を見事に描き出している。これはマンガだからなし得るものだと改めて感じる。
    他の作品でも時間や存在を難しいこと問題に取り上げることなく、SFの中でうまく紛れ込ませることで、どこか不思議で怖い感じを与えていると思う。
    ただ、本質かと言えば、そうではない。「偽王」のようにどこか尻切れとんぼになってしまったり、「スロー・ダウン」のように現実と幻の差をあたかもあいまいにしたかのように見せかけていたり、金曜の集会でなぜか大人たちが時間が戻ることをわかっていることなど…
    紙面があればもっと書けたのだろうか?
    それはともかく、単なる恐怖ものでは収まりのつかない作品であることは確かである。

  • 漫画です。作者は萩尾望都。

    短編集ですが、表題作は16ページ。凄いインパクトです。

    ユージーとユーシーは、腰でくっついている双子。美しい妹ユーシーは自分では栄養をつくれず、姉の栄養を吸いとっている。おかげで、ユージーは痩せてボロボロ。―この妹のために、私は誰からも愛されないのだ―ある日、ユージーは生きるために妹を切り離すことに…

    『イグアナの娘』もそうなのですが、姉妹とか親子の、愛情とも憎しみともつかない感情を描くのが、本当に巧いと思うのです。

    私の場合、姉妹というのは、両親の愛情を奪う邪魔者でもあり、誰より愛しい家族でもあり…初めて読んだときに号泣したのが忘れられません。

    私にとっては姉妹の話ですが、命の尊厳とか美しさとはなにか?とか、いろいろな読み方ができる話だと思います。

  • ユージーとユーシー

  • 感想というかメモ
    http://booklog.jp/users/huka/archives/1/4840128677
    http://booklog.jp/users/huka/archives/1/4093871965

    当時の日記でもう少ししっかり書いてたかな?どうだったろう
    ブクログだけ見るとあまりにお粗末過ぎるので…

  • このページ数の短編に、これだけのテーマを凝縮して表現されているのがすごい。夢の遊民社の舞台も良かった。

    ※収録作品
    「半神」「ラーギニー」「スロー・ダウン」「酔夢」「ハーバル・ビューティ」「偽王」「温室」「左ききのイザン」「真夏の夜の惑星」「金曜の夜の集会」

  • 半神16Pの中でこれほどの話を展開させるなんてやはり萩尾望都先生は天才です

  • ユーシーとユージーは双子の姉妹。
    天使のように愛らしいユーシーは足腰が弱く、知能も低いため一人では何もできない。
    一方ユージーはユーシーに養分をとられるため、髪はバサバサで天使のようなユーシーとは似ても似つかない顔。
    だけど頭がよくいつもユーシーの面倒をみている。
    ・・・というか、みざるをえない。
    何故なら二人は腰のあたりでくっついてはなれられない一卵性双生児だから。

    したい事があってもユーシーのため行動が制限され、しかも美しさも奪われているユージーは日々いらだちをつのらせる。
    二人が13歳になった時、医師が告げた。
    ユーシーは自分で自分の栄養分を作れない。
    このままだと二人とも死んでしまう。
    二人を切り離す手術をしなければならないと。
    それにいちも二にもなく同意するユージーだったが・・・。

    十年以上ぶりに読んだ萩尾望都さんのマンガ。
    読み終えて「すごい!」のひと言。
    その後乱読しましたが、作品は好き嫌いがまっぷたつに別れて、好きでないマンガはすぐに売ってしまいました。
    それでいうとこれは大当たりでした。
    この深いテーマのお話を短編で仕上げられるというのがすごい。

    この本にはSF、ファンタジー、サスペンスと色んなジャンルの短編マンガがつまっていてどれもそれぞれ素晴らしいです。

  • 表題作は永久保存版の16ページ。あの衝撃ったらない。それなのに萩尾望都は自分が天才だということを分かってないらしい。おおおい…。

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