洗礼 (4) (小学館文庫)

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著者 : 楳図かずお
  • 小学館 (1995年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091910745

洗礼 (4) (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 楳図かずおはホラー漫画の第一人者として知られている。
    ホラー嫌いのわたしとしては、その為になかなか
    手が伸ばせずにいた。

    だが、今回『洗礼』を読んで愕然とした。
    彼の作品の本当の怖ろしさは、スプラッタ的な飛び散る血、
    ぐちゃぐちゃになった人間の内臓や恐怖に慄く少女の表情などにはない。
    (もちろんそれらも彼の作品を構成する重要な要素には違いないのだが)
    それは心理的にじわじわと責め立てられるような
    人間の内面にある恐怖なのだ。

    少女は母親を愛していた。
    彼女は母親に愛されていると思っていた。
    だが、自分が一番愛し信頼している人が、
    自分を自らの美貌を蘇らせる道具としてしか考えていないということを
    知ってしまったとしたら。
    その衝撃と哀しみはどれほど彼女を打ちのめしてしまうだろうか。

    人間の脳は自分の見たいものしか見ないように
    都合よくできているらしい。だからこそ、少女は自分の中にある
    「やさしいお母さん像」を壊さないために虚像をつくりあげ
    虚構の中を生きることを無意識に選んだ。

    彼女が先生の家のカーテンや布団カバーを自分色に
    飾り付けていくさまは『欲望という名の電車』のワンシーンのようで
    ブランチの`I don't want realism. I want -magic!`という
    台詞を想起させられた。

    母親と娘の間にある愛情と憎悪。
    大女優だった母が願う「普通になりたい」というあまりにも平凡な願い。
    誰がいびつで誰がそうでないのか。
    こちら側とあちら側にはっきりとした境界線など果たして存在するのか。

    楳図かずおはどうしてこんなに女の気持ちがわかるのだろう。
    何度も読み返したい傑作。

  • 面白かったー!でも最後の辺りは展開としてありがちな印象も。これなら、あとがきでネタバレしてなくても、驚きという点ではそんなに影響なかったと思う。楳図作品は全体的に強烈な個性があるだけに、作品の結末って難しいものがあるかも。

  • 楳図かずお初読。
    面白かった。ふつーに怖い。楳図かずおは女性の登場人物の心理を書くのが恐ろしくうまいと思った。
    虫が出てくるところも気持ち悪いわーヽ(;▽;)ノ
    オチにびっくり。

  • おもしろくないけど、読まされてしまう。
    「蛇」がこわい。
    解説は、呉智英。

  • オチ!!!
    貴志祐介さんの、黒い家ぐらい怖かったです

  • 途中までの展開がとてもよかったので、最後に少しでも「え…」って思ってしまったのは残念だなあ オチのつけかたも、嫌いじゃないけど、少し急いだ感じがしました

  • 4巻=気の毒なルポライター(笑)波多あきみの死(´Д⊂ヽ
    村上医師の正体と狂気のドラマの結末。
    オチがわかってても、何度でも読み返したくなる傑作。
    短編「蛇」「まぼろしの蝶」収録。

  • 持ってるのは違う版だけど、とりあえず。

  • 最後が色々と矛盾を感じた。
    土に埋まったまま何日も生きていられるかよーとか。
    でも、それすらも超越して、一種の狂気を感じた。
    本当に怖い。
    これ以上怖い漫画を私は読んだ事がない。

  • わけなんてないのよ だれだって子どもは親に似るしかないのよ ただそれだけよ

  • とんでもないどんでん返しに吃驚…でもお母さんは何で復活したんだろう?すごい。

  • 最後の終わり方が納得いかないが、これも相当おもしろい。

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