ラヴァーズ・キス (小学館文庫)

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著者 : 吉田秋生
  • 小学館 (1999年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091911834

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ラヴァーズ・キス (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 高校の3年間というものは
    人生の中で一番美しくもあり醜くもあり綺麗であり汚くもあり純粋であり不純であり
    いくつもの矛盾と二面性を持った時期だと思う。

    あの時期にどんな経験をし何を感じ考え選択したかでその後の人生は大きく変わるのだと当時わからなかったことは今になって身に染みる。
    歳を重ねればこの先いくらでも過去は増え懐かしい思い出はできるだろうが高校の3年間というのは遠く神聖な別の記憶の箱にポツンと置かれているいるように思う。

    こういう気持ちを呼び起こさせてくれる漫画というのは何年たっても色あせず自分の中の、各々の中の記憶の箱を叩き開かせ優しく時に苦しく一番近いところで寄り添い続けてくれることだろう。


    この漫画の最後にある有吉玉青さんのエッセイがとても良かったので少しだけ。

    「高校時代というのは、不思議な感触を持って思い出される時代である。
    よく、わからないのである。あの時代はなんだったのか、よくわからない。
    それはもちろん、どの時代をとってみても、その日々はこのようなものであった、などとまとめることは安易ではない。
    けれど、こと高校時代に関しては、像があまりにも不確かで、つかみどころがないのである。
    高校時代に残してきた問題は、今なら、さっさとカタをつけることができる。
    そして「あの頃は、どうでもいいことで悩んでいた」と言うこともできるだろう。
    でも、それは、あの時代に対する冒瀆に違いない。
    あの時代は、何だったのか「わからない」、そのままの、いつまでもひきずっていたい、そんなふうに思う。」

  • 吉田秋生の最高傑作と言う気がします。 萩尾ファンの私ですが、萩尾センセーは恋愛モノが あまりお得意じゃないし、小説、漫画問わずとも ここまで女々しくなくでも繊細に、美しい恋愛を 描いたものはないんじゃないかとすら思います。 何かこう、しめつけられますよね。2011年5月25日

    再読2014年8月13日

  • ものすごく大好きな作品。
    boy meets girl、boy meets boy、girl meets girl。
    同じ時間を別の視点から切り取ることにより、複雑な心の綾を描いてる。
    せつなさだけが心を磨くなぁ、としみじみした。

  • 少女マンガから、すっかり離れてしまった私が
    唯一、愛する少女マンガかと。
    ちょっと内容はアレがアレで・・・アレ??(笑)

  • 鎌倉の県立高校を舞台に繰り広げられる男女六人の恋愛模様。

    初読の感想としては、登場人物皆スペック高すぎだし、主要人物六人中四人が同性に対して思慕の情を抱いてるしで、ちょっと入り込めない感じがあったのだが、読み進めてゆくうちに、内面描写の丁寧さと構成の巧みさにすっかりやられてしまった。

    まず内面描写だが、もはや吉田秋生さんのそれは職人芸の域だ。本当に10代後半から20歳前後の内面の揺れを、モノローグを駆使して見事に浮かび上がらせる。揺れ動き、刻々と変化する思春期の内面の模様を、まるでマーブリングでもするかのように掬い取る、とでも言おうか。

    そして、何よりもこの作品を傑作たらしめているのは、視点人物を各話毎に変えていくことで、一つ一つの恋愛上の事件の多面性を暴く構成力の高さである。他にもこうした構成を持つ作品はあるが、ここまでの精度でそれを行った作品はそうそうないだろう。

    同作者の「海街diary」もあわせてどうぞ。

  • ちょっと期待値が高すぎたwwたぶんいまいちノリきれなかったのは登場人物を誰も好きにはなれなかったことが原因かもしれん。あと、時代性?

  • 『櫻の園』に引き続き、限られた年代・環境での同性愛第二弾。
    のちに『海街diary』にもキャラクターが引き継がれるが、あまり同じキャラの使いまわしはしない方がいいのではと個人的には思う。

  • 鎌倉を舞台に、男女6人のそれぞれの視点からのキスのお話。
    幼い頃の男性教師のいたずらから、本当は怖くてたまらないのに男遊びを繰り返す川奈里伽子、家庭の深刻な事情から女遊びを繰り返す藤井朋章(海街の佳乃とも交際)は海で出会い、次第に惹かれ合うが、先へ進むため智章は家族から離れ小笠原へ行くことになる。
    里伽子を好きな親友の尾崎美樹(海街の風太の姉)、美樹に惹かれていく今は仲の悪い里伽子の妹の絵理子、朋章を好きな中学からの後輩で今は疎遠な里伽子たちの幼馴染・鷺沢高尾、高尾に惚れてる大阪からの転入生で絵理子と親友の緒方篤志(海街の将志の兄で本人も登場)など、いろいろな視点からみる同じ期間の物語の構成が、海辺の街の情景といろいろな形の恋を浮かび上がらせている。

    高校生の時、姉の専門の寮へ遊びに行った時、本が置いてあって読んだ。
    現在連載中の海街ともリンクしていて、面白い。

  • ひとつの事件を登場人物、それぞれの視点から、話は進行する。

  • 好きすぎて、漫画持って長谷まで行きました。

  • 『海街diary』ともリンクしている連作短編集だけど、20年前の作品ということで、読んでて遠い目になっちゃってる(笑)。高校生男女の愛と性の物語として幕を開けながら、男子に愛を向ける男子、女子に愛を向ける女子と狭い間柄でも展開が広がり、最後で語られる事実には衝撃。恋愛下手でも人に愛を向ける喜びっていいな…と改めて思う。大好きな『桜の園』にも通底するテーマでこれまた嬉しい。

  • 吉田秋生の名作「BANANA FISH」と「海街diary」の間に執筆された全6話のラブストーリー。鎌倉・湘南を舞台に、男×女、男×男、女×女の様々な恋愛模様(片想い率高し)が描かれている。絵柄としては「BANANA FISH」の終盤のタッチが色濃く表れているものの、「海街diary」にも登場するキャラクターが複数登場しており、吉田秋生が巨匠として新境地を切り開くキッカケとなった重要な作品だと思う。

  • 『あさのあつこのマンガ大好き』より、あさのさんと長男さんのお気に入りのマンガ。
    これはすごいいい。

  • 少し絵が気になるけど、ストーリーは、すごく丁寧で面白い。
    映画は「どうしてこうなった」。

  • 素晴らしいです。出会えて良かったなと思いました。登場人物みんなかわいくていとしくて震えた。藤井が、中学の同級生ととても重なって見えて、登場人物みんな、身近な人に重ねられて見れて感動した。

  • 何度読んでも、切ない話(T-T)それにしても複雑な恋愛模様だ(--;) 「すずちゃんの鎌倉さんぽ」借りたので、久しぶりに読んでみた(^^ゞ

  • 男物の漫画と比べると狭い世界での恋愛に終始しててきつかった。

  • 各話の扉絵が好き。オムニバスで、前の話の登場人物が次の話の主人公になって、見えなかった一面を知ったり。当たり前のことなんだけど上手く描かれているなと思うし、吉田秋生さんだからこそとも思う。

  •  初版1999年、鎌倉舞台の6話。「海街diary」の原点みたいな筋と人物だなあと思って読んでいて、頭に浮かんだのは村上春樹著「色彩を持たない~」。決して意外な取り合わせではないと思う。この6話の構成が面白い。オムニバスとも少し違う、同じ時間の出来事を登場人物を変えて描く手法は新鮮。力が無ければできない。★★★評価は、「海街diary」に比べての意味合いも。

  • 空気感を出すのが本当に上手。初夏で学生時代。せつない。

  • せつない。
    トキメキを大事に。

  • すごくモテるけど闇を抱えてる男性は海街ダイアリーでも出てくるけど、好きなモチーフなんでしょうね。
    アッシュしかり。

  • やっぱりいいですねー♪ 吉田秋生、全部読んでみたくなったw

  • 高校生の、いろんな恋愛の、いろんなキス。
    キュンとしたり切なかったり。

    今話題になっている同著者の『海街diary』と登場人物がちょっぴり被っているので、その違いを楽しむのもいいかも。
    (設定は若干違っておりますが)

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