青頭巾: 夢の碑☆(いしぶみ)☆ 2 (1) (小学館文庫 きA 12 夢の碑 2)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 92
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091912220

作品紹介・あらすじ

古今東西幻想綺談、夢の碑シリーズ第二弾。

時は平家の天下の世、秋篠という名の若き没落貴族がいた。桜の精に魅入られるほどのその美貌。だが野心に眩み2人の女を修羅に落とした秋篠に、桜は凄惨な運命を用意する…。 雨月物語に題材をとった表題作ほか、帝位奪回を悲願とする南朝の皇子・紗王の心に巣喰う深き闇「水面の月の皇子」、19世紀のプラハを舞台のゴシック・ロマン「影に愛された男」など、珠玉の5編からなる「夢の碑」第2集。

感想・レビュー・書評

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  • これに収録されている「影に愛された男」が大好き。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「青頭巾」って、『雨月物語』ですよね。「影に愛された男」ってシャミッソー(違いますねシャミッソーは「影をなくした男」でした)?
      気になるマ...
      「青頭巾」って、『雨月物語』ですよね。「影に愛された男」ってシャミッソー(違いますねシャミッソーは「影をなくした男」でした)?
      気になるマンガです(木原敏江って、読んだコトない)。。。
      2014/04/22
  • 頃は平安時代。
    落ちぶれた貴族、秋篠は御家再興と出世のために、栄華を誇る平清盛の孫、照日の愛人となる。
    その後もその美貌を武器に、出世のため強かに立ち回る秋篠。
    やがて、秋篠の許婚、颯子と照日の間で秋篠をめぐる嫉妬と憎悪は高まり、さらに秋篠は照日の夫に捕らえられてしまう。

    桜に願をかけた美しい秋篠は、桜に愛され、桜に取り込まれてしまう。
    そして、とうとう桜の精となった秋篠。
    美しくも凄惨で幻想的なお話です。

    他に、
    打倒足利幕府の復讐の念に燃える南朝の皇子、紗王と物の怪の話(水面の月の皇子)
    竜田姫と行者の恋物語(読み人知らず)
    中世ヨーロッパを舞台にした、美しい貴族の兄弟の倒錯的なお話(封印雅歌)
    19世紀のプラハを舞台にしたホラー(影に愛された男)
    が収録されています。

  • (2011-10-01L)

  • 50ペンス

  • 桜の花を美しくも怖ろしいと思う人にお薦め。
    「桜喰う鬼」秋篠誕生話が表題の青頭巾です。あ、こういっちゃ身も蓋もないけどホモもフツーに出てくるので注意。

  • 中世和風幻想奇譚。

  • 夢の碑シリーズ。『青頭巾』『水面の月の皇子』『読み人しらず』『封印雅歌』『影に愛された男』の5編を収録。『水面の〜』は、観阿弥・世阿弥の『夢幻花伝』と関連する作品。『夢幻花伝』を読んだ時はイケ好かない野郎だと思ってた紗王も、こっちを読むと切ない気持ちになるから、不思議。ごく短い短編なのに。この中では『読み人知らず』が一番好きです。いちばん軽く読めるからか(笑)上人が異形の姫を追っかける、ろまんちっく・コメディー。

  • 併録の影を失った男が好き。

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著者プロフィール

木原敏江

1948年(昭和23年)、東京生まれ。1969年「別冊マーガレット」に掲載された『こっち向いてママ!』でデビュー。77年、旧制高等学校に通うふたりの少年を描いた『摩利と新吾』を発表する。この作品は、その後7年間にわたって描き継がれ、明治末から大正、昭和と、三つの時代を舞台に展開する一大大河ロマンに結実した。84年『桜の森の桜の闇』『とりかえばや異聞』の発表で始まった連作「夢の碑」シリーズも、97年まで執筆が続いた大作。85年、同シリーズにより第30回小学館漫画賞を受賞。『アンジェリク』『大江山花伝』『紫子―ゆかりこ―』は宝塚歌劇団で舞台化された。そのほかの作品に『どうしたのデイジー?』『エメラルドの海賊』『銀河荘なの!』『天まであがれ!』『杖と翼』などがある。

「2021年 『ワイド版 マンガ日本の古典28 雨月物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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