マージナル (3) (小学館文庫 はA 16)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091912565

感想・レビュー・書評

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  • 終わり方もよかった。これ、「百億の昼と千億の夜」に通じる終わり方かも。でも、「百億…」は原作者が光瀬龍だけど。

  • ファンタジー?
    SF?

    この発想力はどこから来るんだろう。
    マージナルそのもののマルグレーヴ。
    死ぬ直前も死んだ跡も泣けた。

  • ・壮大な世界感なのに設定が現実的で説得力がある
    ・美しい描写
    ・流れが自然で読んでいて突っかかるものがない
    ・メッセージ性が強い、現実に訴えかけてくるものがある

    萩尾望都先生の作品全て素晴らしいですが、読み終えた後の余韻が特に残ります。
    もう一周する事で話の構造が見えてくると思います。

    グリンジャ、アシジンのキラへの愛情が尊い!

  • 概念になる、キラ

  • 西暦2999年
    世界は静かな消滅にむかっていた。赤く汚染された海、不妊を引き起こすウイルス。人は生殖能力を失い、世界はただ一人の聖母マザと彼女の産んだ数万の息子たちでかたちづくられていると信じられていた。
    そのマザを暗殺したグリンジャ。疫病神と恐れられるアシジン。
    夢の子供キラ。
    彼らが出会い運命が動きだす…

    誰の夢で世界はつくられているのか。
    子宮は思考するのか。

    着眼点がすごい。でもそれが何十もの層になって結末を素敵な終わり方にしている。
    これから始まる世界にみな同じ方向を向いて、それぞれの想像力で終焉を迎えられる感じ。
    ほぅ。
    やはり、
    一緒にいたいと思う人と一緒にいれることが一番なのかな。

    受け入れる強さと抗う強さ弱さも含めてグリンジャもアシジンも大好きだぁぁ!

  • 不治の病を治す為に投与された女性ホルモンが死ぬ行く己の胸をふくらませる。その命のしくみの馬鹿馬鹿さに疲れてしまうメイヤード。
    ナースタースは彼の「愛」だけほしかったけど、あげられないからそれ意外のものはと告げられ「全部貰う」と叫ぶ。強い愛情。

  • エキゾチックな世界観が好きらしく…
    スターレッドに近いモノがあるので大好きです^^*

  • 細かい好きなシーンいっぱいあるけど、絶対にラストがもってかれない。すごい。

  • 男だらけの不毛な世界。メイヤードの負った使命とナースタースとの関係にほろりときます…気が付けばこの二人とアシジン・ミカルに夢中でした。洋服や建物とディテールにまでこだわっているのにはもう感服いたします。

  • ハッピーエンドに繋がるのかもしれないけれど、やっぱり淋しい。彼らがこれからどんな、世界にして生きて行くのか。そこから、始まりなんですよね。

著者プロフィール

漫画家。1976年『ポーの一族』『11人いる!』で小学館漫画賞、2006年『バルバラ異界』で日本SF大賞、2012年に少女漫画家として初の紫綬褒章、2017年朝日賞など受賞歴多数。

「2022年 『百億の昼と千億の夜 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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