玄奘西域記〔小学館文庫〕 (1) (小学館文庫 すA 1)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091913210

作品紹介・あらすじ

三蔵法師のモデルとされる玄奘。若き玄奘が天竺めざしてシルクロードをかけ回る、ファンタジック西域記。

感想・レビュー・書評

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  • 【内容】
    西遊記もの。
    1巻では後の玄奘三蔵と思われる主人公は身体の弱い兄の長捷さんの通訳兼ボディーガードとして天竺の旅へ出る。よくできた長捷さんにひきかえ玄奘は語学力と体力こそあるものの気が短くて乱暴者(もっとも実は学力も高い)。
    長捷さんは(おそらくは目的があって)彼をそういうふうに育てたわけだしあたたかく見守ってくれている。
    途中、悟空っぽいキャラ(ハザク)や悟浄っぽいキャラ(ブラジュニャーカラ)に出会いながらなんとか旅を進める。
    そして長く続く宗教がしだいに歪んでいく様を見つめ悩む。
    気になるのは、
    長捷さんはいつまで生きられるのか?八戒っぽい人物は出てくるのか?

    【感想】
    玄奘三蔵のイメージとは随分異なるが拳銃振り回して妖怪を撃ち殺すほどにはぶっ飛んでいない。等身大の青年として悩み成長していくところが現代的だがおそらく実際の玄奘もそうであったのではなかろうかと感じさせるのは著者のチカラか。もっともこの主人公、なかなか成長せず行きつ戻りつしてくれるので前途遼遠・・・
    (2017年10月1日読了)

  • 全4巻。文庫版全2巻。1991年。

    また新しいイメージの三蔵法師がここに!

  • 内容が深くて読むのに時間がかかった。
    悩み完璧でない玄奘が魅力的。
    色んな哲学や学問が詰まってる作品。

  • 新しい西遊記が新鮮で読み応えがあった。 泣きそうになった。

  • いろいろ考えさせられます。

  • 三蔵法師こと玄奘の西天取経の旅を題材にした歴史ファンタジー。「宗教とは何か」というテーマを一貫して問い続ける、読み応えある作品。

  • いい漫画でした。いろいろ考えます。

  • これは、三蔵法師のお話で一般に知られている話とちょっと違います。が文献によるとこれが本当だそうです。三蔵法師=悟空だったんですね。
    一般に言われる三蔵法師はお兄さんで根っからの仏のような人です。しかし、途中、病に倒れその志を継いだのが通訳としてついていってた弟の玄奘なんです。この玄奘がえらく強い野生児だったそうです。その玄奘が経典をもって帰ってくるまでの話です。
    ちょっと読み直したので、追加感想を。
    登場人物が他に、突獗のハザクというのがいて、このハザクと玄奘との友情物語でもあるんですよ。
    登場当初は、二人ともおまけ的存在に悩んでるんですね。同じ境遇にあるからかお互いのことを気遣い互いに相手のためなら命も惜しくはないと言うくらいの絆を築くまでになるんですよ。常に相手のことを思いやり、相手のことを一番に考える。最後は、ハザクは突蕨の王となり、玄奘は唐に経典を持ち帰るという生きる道が違ってしまうんですが、たぶんこの二人は死ぬ直前まで、お互いのことを一時も忘れたことはなかっただろうと思います。
    本当の西遊記にはこのハザクの存在はないんですが、このハザクがいなかったらたぶん途中で終わってしまっていたことでしょう。

  • 友人に「買っても絶対損はしない」と薦められて買った本。そのとおりでした。

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