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イグアナの娘 (小学館文庫)

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著者 : 萩尾望都
  • 小学館 (2000年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091913814

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イグアナの娘 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 萩尾望都の絵は上手い。ストーリーは天才だ。イグアナが可愛すぎて欲しいぐらいだ。

  • やっぱ萩尾先生は神だわ~。スゴすぎてあたまおかしくなりそうになるわ。
    イグアナの娘、最初読んだときは「お母さんイグアナだったんか。あ、そう」だったんだけど、二回目読んだらお母さん可哀想で泣けたよ。美容整形の暗喩? とか思ったけど、そういうわけじゃないんだよな。親または子を愛したいけど愛せない親子関係全体のお話なんだって思ったら、すごい不幸で切実だった。周囲に当然出来ると思われている(自分もそう思っている)ことがどうしても出来ないなんてね…

    あとのお話はやっぱり表題作に比べるといまいち。受験生の男の子が喫茶店に住み込む話は読み込んでいくうちに登場人物の印象が逆転するのがよかったけど、終わり方が微妙だったなぁ。

  •  ドラマ化もされたイチ作品。
     母と娘の確執。
     娘、長女がイグアナにしか見えない母親。普通の女の子が良い。次に生まれた次女は人間だ。嬉しい。夢見てたの、可愛い女の子、なんでも似合うのね。
     写真で見るぶんには普通の、人間の娘にみえる。でも、母親の目には、イグアナにしか見えない。
    「ブサイクなくせに化粧なんて!」
     もし他の人の目にも娘がイグアナに見えたら、『あたし なんて言われるか』
    「小学生のくせにませちゃって……!」
    「リカって頭いいの? あのブスいイグアナが? イグアナのくせになまいき!!」

     日々が過ぎ、大学受験の時期。
     馬鹿にしていた姉の行っている大学を受験したいと担当に伝えるマミ。
    「あなたの成績じゃ、もう二つほどランクを下げないと……」
     遊びに来たマミの恋人が言う、
    「美人の上に頭いいんだー」
     気づいてくる、母親による格差。

     リカは恋をした。イグアナなので食べてしまう!と恐れたが牛の彼は大丈夫。卒業と同時に結婚する。北海道と遠く離れた土地に彼と二人きり。母親の小言に悩まされずに済み、ほっとする。
     そして子供が生まれる。
     母親にどことなく似た女の子。
     イグアナか、夫に似た牛のような子供が生まれるかと思っていたのに、何故?と悩む。
     愛せない、と悩むリカ。
     そんなとき、マミから連絡が来る。
     母親が亡くなった、と。
     哀しくない。母親が亡くなったというのに哀しくない。それにショックを受けるマミ。
     家につき、顔を見てあげてと親戚に言われ、布をめくるマミ。
     顔を見たら、少しは悲しめるかしら?と思いながら、そうっとめくる。

     そこには、イグアナが居た。

     イグアナが、目をつむって、佇んでいた。

    「キャーーー」

     叫ぶ。人間であるはずの母親の顔がイグアナ。叫ぶ。
     落ち着いて!と親戚に慰められる。
    「わ わたしの顔に そ、そそ、そっくり そっくりよ!」
    「そうよォ、前から言ってたのよ、ゆりこちゃんとリカちゃんはよく似てるって。そう言うと、ゆりこちゃんは、怒ってたけど……」

  • 親になってから読むとイタイ内容だ

  • 家族って厄介だ。

  • 昔ドラマを観たのだが…。
    原作がこんな短編で、なのにこんな重いとは知らず…。

  • 2014年12月26日読了。表題作がドラマ化された、萩尾望都の短編マンガ集。後書きなどによると、「母と娘」がテーマの短編集なのだという、なるほど。ドラマは未見だが表題作はもっと連続した長編マンガなのだと思い込んでいたが、コンパクトで作品のテーマが分かりやすく、面白かった。(あとこの作者は男性なのだと思い込んでいた)「母と娘」と「父と息子」という関係って、何が違うのか・・・?自分が母なり父なりになって始めて、母や父というのは理解できるものなのだろうか・・・?

  • In this 52-page piece, Hagio portrays her emotion towar her mother straightforwardly for the first time. She shows how the mother affects the daughter's identity. After giving birth to an ugly baby, Rika, the mother avoids her and favors the normal, pretty child, Mami. The mother vies Rika as a hideous-lookiing iguana, and the child adopts this self-image herself; but when her mother dies at the end of the story, Rika views her death mask and realizes that she was daughter to yet another ugly iguana. This tragic reconciliation is carried out amid a beautiful lyricism; throughout the work, Hagio employs apt humor to ease the heaviness of the theme.

  • 家族がテーマ。家族って色々あるよね…(T_T)なんだか自分の人生を親の目線で振り返ってみたくなり、そしてあまりにも親不孝過ぎる自分の過去に泣けてきた。親と子供、夫婦の間の感情、みんなそれぞれの想いがあって、すれ違ったり重なり合ったり。人間って本当に複雑な生き物だ。

    私もきっとイグアナの娘なんだろう。

  • 意外とイグアナってかわいいよね?

  • 妹が購入。読了後、「これ凄いよ、読んでみて。」というので読了。
    ドラマ化されたこともあり、タイトルと多少の内容は知っていたものの…ここまで重い話だとは知らず…何にも言えない…というのが、正直な感想です。
    なんというか、心理学の教科書を読んでいるようでした…。

  • イグアナはよかった。全体的に人間の心の葛藤。

  • 親になったら読み返したいです。

    現在は「子供」側の立場に近いので「そうだよね~」という印象なのですが、親になっても忘れないようにするために読み返したいです。


    『イグアナの娘』「子供を愛したいけど愛せない親と、そんな親を愛したいけど愛せない子供」の話。

    『カタルシス』
    面倒臭さから親の言うことを聞いてばかりいた少年が、友達の葬式に行くことを止められて行かなかったことを悔やみ、自立をめざす。
    都合の悪いことは全部忘れる母親、都合の悪いことは全部母親のせいにする父親。

    『午後の日差し』
    自分に恋してる年下の男性の愛を自分にしらんぷりしていたら、その男性は何事にもはっきりとした性格の自分の娘を好きになってしまった。

    『学校へ行くクスリ』
    『友人K』
    格下だと思ってバカにしていた相手だが、本当はかまって欲しいのも、相手にされない格下だったのも自分だった。

  • わたしもイグアナになりたい。…ってくらいイグアナが好き。…ってところから入ったけど何度読んでも必ず泣く。タイトルは巻頭の作品名。やっぱりこのお話がダントツです。人間になることを願ったイグアナの白痴的な浅ましさ。イグアナの娘を毛嫌いする母親のエゴイスティックな浅ましさ。愛情の裏側にあるカルマみたいなもののやるせなさがとてもリアルなんだな。だから泣いちゃう。…と思ってたけどもしかしたらあたしが大好きなイグアナが辛そうなのが悲しくて泣いたのかもしれないと今気づいた。動物にするの、ズルい。ふぬぅ。

  • 萩尾望都さんの作品によくみかける毒親のお話。コミカルにホラーで現実的なのにファンタジー。

    萩尾望都さんの表現はある程度理解出来てもある程度以上は不思議で仕方ない。
    なぜ比喩にイグアナを選んだのか……謎でありその辺りのセンスが刺さる。

  • 図書館 借

    想像してたのと違って、とても重かったです。
    収録作品も含めて、リアルな恐ろしさと迫力を感じました。
    この人と漫画をもっと読みたくなりました。

  • 表題の短編はよかった。
    70点

  • 女の子が誕生した。
    父親や周囲の目には普通の女の子に映るその子は、産んだ母親にだけはイグアナにしか見えない。
    さらに当の女の子も自分がイグアナだと信じて疑わない。

    その後、次女が生まれるが、その子は母親にも普通の女の子に見える。
    だから母親は妹ばかりを可愛がる。
    イグアナの女の子は自分がイグアナだから母親に好かれないのだと苦しむが、実はその母親には秘密があった・・・。

    何故イグアナ?というのはありましたが、イグアナというのはただ単なる象徴でしかないのでしょう。
    同じような経験をしてきただけに主人公の少女の気持ちが分かりました。
    何度も読んでは涙した作品。

    他の作品も最後の「K」以外はどこにでもあるような家庭を舞台にした話ばかり。
    どこの家庭にも見えない何かがある。
    秘密や触れられたくない事がある。
    そんな短編集です。

  • 母親と娘の関係がせつない。
    自分を愛せないことのメタファーが“イグアナ化”で表現されていて、悲しい孤独感に不思議なおかしみが漂うお話。
     
     
     
    母親は、実は自分自身を愛せないイグアナで、そのことをすっかり忘れたまま、自分に似ている娘を愛せない。そうしたら、母親に愛されない娘は、自分を愛せないイグアナになってしまう。それで母親はますます娘を愛せない。それだから娘は…。負のスパイラル。

  • リアルタイムではバカにしてたドラマの再放送が意外に面白かったので購入。
    ドラマ版はたまに映る異形の現実の姿として扱われるイグアナだけど、こっちのリカは基本イグアナ。だからなんかカワイく思えてくる。屈折したものを抱えて、それでも人間のなかで一人イグアナとして生きてやると前を向くリカがでっかい牛の存在に救われるというのは本当にイイ。牛がリカの悩みを知らず知らずのうちに解決してるとこが!

    母と娘の葛藤ってあまりよく分からないけど、母からしてみたらわたしに対してなんかあったのかな。まあ他がアレだしそれどころじゃなかったろうな。

  • ドラマ化の際に見て、不思議な作品だと思ったのがきっかけ。書店で見つけて、短編集だったのに驚いた。

    母は娘を愛せない。娘の上に、自分の中に存在する見たくないものを見てしまうからだ。イグアナの姿をした娘は、実は自分自身だということに、母は気づかない。
    母‐娘という関係は、世代間で連鎖していく。しかし、娘は母の死に際して、気づくのだ。母とのあいだに穿たれた溝の中にあるものに。
    そこに光明がある。

    その他「帰ってくる子」も、心に突き刺さる物語でした。

  • 久々に再読したのですが、あああああ。涙なしでは読めませんでした。「イグアナの娘」を自分の物語として読めたということは、少しは自分の葛藤を引き受けれたのかなあと思っています。併録の短編も親子の葛藤の物語ばかりで、どれも秀逸。この短編集は神がかってます。

  • 原作より先にドラマを見たパターンだったんですが、当時は毎週、菅野美穂が可哀想で号泣してました。短編である原作を連続ドラマまで膨らませた脚本がとても上手かったんですよね。逆にいえばこの原作のほうに、短編ながらものすごくたくさんの濃いエッセンスが詰まっているということ。萩尾望都にしては珍しく現代日本が舞台ということもあり、娘がイグアナにしか見えないというファンタジー要素もありつつ、母と娘の関係性はとてもリアル。個人的に萩尾作品はSFやギムナジウムもののほうが好きですが、これは名作だと思います。

    ※収録作品
    「イグアナの娘」「帰ってくる子」「カタルシス」「午後の日射し」「学校へ行くクスリ」「友人K」

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