恋愛的瞬間 (1) (小学館文庫 よE 4)

著者 :
  • 小学館
3.88
  • (25)
  • (24)
  • (35)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 260
感想 : 19
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091913944

作品紹介・あらすじ

「すべての幸福は恋愛的瞬間から始まる」という、心理学博士・森依四月。彼の恋愛クリニックを訪れる患者は、皆風変わりで…。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 漫画家・吉野朔実さんの突然の訃報から5年『恋愛的瞬間』に散りばめられた恋愛指南 | ふたまん+
    https://futaman.futabanet.jp/articles/-/120471?page=1

    恋愛的瞬間〔小学館文庫〕 | 書籍 | 小学館
    https://www.shogakukan.co.jp/books/volume/13998

    恋愛的瞬間 1 | 小学館
    https://www.shogakukan.co.jp/books/09191394

  • 「人は幸福になる義務がある。」

    これは、とてもいい言葉だ。

    森依のいう「恋愛的瞬間」というのは、今ひとつよくわからないけど、恋愛そのものではなくて、その刹那、刹那に幸福感があるというのなら、なんとなく理解できる気がします。

    結局、人が納得する形が「しあわせ」ではなくて、自分が(または自分たちが)、納得する瞬間が「しあわせ」なわけです。

    好きな話は、「螺旋の中に住む」です。
    誘拐された女の子の話。実は、わたしのとっては、この話の救いの部分は、付け足しにすぎないのかもしれません。
    でも、それでも、物語の終わった後も、こんな風に、物語が続いていったら、幸福かも。

    含蓄があるなぁと思ったのは、「恋をしたことがない」かなぁ。

  • 1/9 再読
    大学のカウンセラーである恋愛心理を専門とする森依(もりえ)先生が、訪問してくる様々な人の恋愛に関する相談を受ける話。
    未だに、恋愛感情って一体何なんだ…と創作物を読むたびに首を傾げているタイプの人間なので、結局人それぞれで、第三者から見て妙に思うものでも、周りを害せずに二人で成り立っているなら構わないんだなと色々な相談を読んで思った。他者があって自分があるので、恋愛をすると必然的に自分と他者について深く考えるようになるのが面白い、それが言語化されているので興味深く読める。恋をするのは人が言うほど当たり前のことではなく、だからこそ映画やTVに恋愛物が多い、多くは“はずだ”や“つもり”で幸福になっている、という話は納得。

  • 台詞、演出が秀逸、良作。

  • <うーん すばらしい…! 思った以上の歯ごたえ!!> 男の子になりながら、女の子になりながら、ヒトの深層心理を大胆にめくり上げてゆく。絵も可愛らしい。第4話「大胆不敵な男」の、舞台劇のような構成が面白かった。

  • これ、すごく好き。見透かされそう。どんな感情も執着もある意味恋愛的瞬間なのかなぁ。

  • 自分の感情を自分で分析できる。
    でも、それだけでは解決できなくて、
    他の人に分析して、そのうえで存在を認めてもらわないと
    どーにもこーにも、わだかまりって消えないのが人の感情というもの。

    心理学って奥深いよなー

  • これまた好きなのに、☆の数はあがらない不思議。
    最初の恋愛的瞬間、いつか酷い目にあえるよ、運命を踏みつけにする、そういった部分が鮮やか。

  • 作家買いしてしまう人がリストにまた一人加わった。

  • 恋愛クリニックを舞台にした短編集。
    女性作家の短編は、ラディカルで切れ味鋭くて好きだ。(意外に男性作家の短編の方が割り切れない話が多い気がする。そしてそれもまたそれで好きだ)

    ”先生、私保母に戻ることにしました。
    たぶん私はずっと問題から逃げてばかりいたんです。
    それでその逃げ回っている弱さが、追いかけたいと思っている人たちを引き寄せてしまうのじゃないでしょうか?
    私、あの時誰があの手紙を書いてもおかしくないと思いました。
    誰もが書きそうで、誰も信じられなかった。
    私は犯人を捜すより、信頼できる人間を決めなければなりませんでした。
    他人を信頼するためには、自分を信頼できなければいけないのだと知りました。
    そうしてはじめて私は、他人(ひと)を愛することが出来るでしょう。”

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ラディカルで切れ味鋭くて好きだ」
      吉野朔実のマンガを読まなくなって久しい。読んでて辛くなるのは何故だろう?
      ラディカルと言うより、ドライな...
      「ラディカルで切れ味鋭くて好きだ」
      吉野朔実のマンガを読まなくなって久しい。読んでて辛くなるのは何故だろう?
      ラディカルと言うより、ドライな感じ(10年以上前の記憶だから変容してるかも)。
      軽い軽いエッセイは読みます(本や映画の紹介は視点が面白くて好き)。
      2012/07/31
全19件中 1 - 10件を表示

吉野朔実の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×