いたいけな瞳 (1) (小学館文庫)

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著者 : 吉野朔実
  • 小学館 (2004年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091915320

いたいけな瞳 (1) (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 一話完結のオムニバス作品。
    詩的であり、哲学的であり、絵本のようであり、でもやっぱり間違いなく少女漫画。
    繊細でありながら強く潔く、冷静でありながらロマンチック、現実の不条理も了解で含みこむシニカルさ。
    うまく言えないが、この人に見せられて学んだことは多い。
    12歳の時に初めて自分で意識して選んだ、思い出の作品。

  • むか〜しむかし、学生時代、「吉野朔美のまんがに出てくる感じに似てるね」と、友人に言われたことがある。とはいえ、その頃は読んだことがなかったので、どう思えばいいのかがわからなかったなぁ。「幼女誘拐」いきなりガッツン!いろんなとらえ方がある。読む度ごとに惑う。子供は嫌いだ。そして、自分もそんな子供だった。「愛の名のもとに」「自殺の心得」「愛が怖くてテロが出来るか」「おとうさんといっしょ」 これまた的を得ていて、こわいくらい。妻の出産前夜。思い出のピンポンダッシュ。誰が贈った?10万円の熊のぬいぐるみ。ホールのいちごケーキ、それ、フォークと包丁で食べてみる?ふふふ。「少女漫画家の瞳には三等星の星が光る」星の名は孤独。君の瞳に永遠に輝き続けるのを待っている。締切直前の漫画家うさ子、そうだ、描くしかないのだ!読む度に、唸ってしまう・・・どっぷりだったり、あっさりだったり・・・味付けも、設定も様々、毎回感じ方も変わるのって、不思議だ。

  • 何も言えない。はじめて真剣に読んだまんが。

  • 以前、購入して読んでいて、まあ、印象が残っているわけですが……。
    今、読んで見るとその時よりも、もっと理解できるなぁと思いました。

    短編集なのですが、最初の「ラブレター」なんかは、とてもよくわかる。それに、熊のぬいぐりみ10万円も、おもちゃのことに興味を持ち始めて、はじめて理解できる部分もあります。

    「いやあ、ああいうことって、よくあるよねぇ」

    と話したくなる子の顔が浮かぶ。

    きっとその子は、この本をそれなりに気に入るだろうということで、貸してあげよう(無理やり)と思って、それなら、カラーの入った文庫じゃない大判のマンガの方がいいだろうと、今、実家の本棚を探して見ましたが、見当たりませんでした。

    ……手放してる??

    うん。この本の価値が、その頃は、わかってなかったんだなぁと、改めて実感。

  • 1990年~1993年 ぶーけに連載された作品。
    今回、ブログ仲間の「asagiさん」からお借りして読んだ。
    物凄く面白かった。ありがとう~~~。

    ■いたいけな瞳:1巻■

    ○自殺の心得
    「私より好きな人が出来たのなら、それはいいから、それでもいいから
    私2番目でいいから…」
    そこまで言っても拒否をされ、彼の目の前で電車に飛び込み自殺を図ろうとした彼女に
    1人の男性が声をかけた。「背中、押してやろうか?」
    彼女にフラれ、彼女を殺して自分も死のうと思っている男と
    彼氏にフラれ、彼氏の目の前で飛び込み自殺を図ろうとした女が、駅のホームで出会った。
    でも、前向きに歩いて行こうと思い始めた二人には、決定的な違いがあった。
    駅のホームに落ちていた花束が生と死を分ける。

    ※若いころは2番目なんて絶対に嫌!っと思っておったが…。
    最近は妻が大勢いる夫もエエかも? っと思っている自分が居る。
    人の考えなんぞ、変われば変わるもんだとつくづく思う(笑)

    他、ラブレター・幼女誘拐・愛の名のもとに 4収録。

    ■いたいけな瞳:2巻■

    ○おとうさんといっしょ
    「ほんとうは ぬいぐるみが欲しかった。
    百科事典が欲しいといったのは そういえば父が喜ぶと思ったからだ」
    もうすぐ父親になる男は、妻が出産のために実家へ帰っている間、子供になった。
    昔、父親の顔色ばかりをうかがい出来なかったことを、次々と決行していく。
    もうすぐ自分が父親になる。あの怖かった父親に…。
    「いやだなぁ おとうさんになんか なりたくないな」
    なる、ならない。欲しい、欲しくない。
    好きじゃない方でも、それが正しいと感じたなら、人は迷いながらも選ぶ
    そうして人は、大人になっていくのだろうか?

    ※子供の頃、親に言われた言葉
    「迷っている2つがあったら、嫌いな方を選べ。それがお前の身になるから」と。
    塾へ行きたくない、塾へ行く。嫌いな方は塾へ行く。
    選ぶ能力が劣っている子供に対しては有効な方法かも。
    でも…付き合う人は、私しゃ好きな方を選んだがの(笑)

    他、愛が怖くてテロが出来るか・少女漫画家の瞳には、三等星の星が光る・橡(ツルバミ)4収録

    ■いたいけな瞳:3巻■

    ○ささやかな不幸
    「不幸によって人格は形成される
    好き嫌いはいけないという脅迫観念から、ついつい嫌いなものばかり取ってしまう」
    そんな新郎が選んだ嫁は誰もが羨む美人。
    結婚式場に見え隠れする終わった恋に続いている恋、はたまた秘めた恋。
    嫌いなものを選ぶことも必要だけれども、好きなものを選んだ時に感じる…
    あの至福を諦めてはいけない。皆が幸せになるために。

    ※好き嫌いはいけないと言われて育ったので、
    嫌いなものを先に食べ、好きなものを最後に食べる癖がある。
    だもんでよく夫に「嫌いなの?」っといわれ奪われる。私の好きなものは、体に悪い。
    ヘラっと奪い続ける夫の体が心配だ。

    他、ギブニーシェルター・ローズフレークス・本物の贋物 4収録

    ■いたいけな瞳:4巻■

    ○恐怖のおともだち
    「おとうさんも嫌がるゴキブリを瞬き一つせず一撃で叩き殺す
    怖いもの知らずの独眼竜」そんな家政婦の白玉が
    人一倍怖がりで常備薬を手放せないほど弱虫のボクの家に居る。
    家政婦の白玉がボクに教えてくれたこと。
    恐怖を受け入れた時、恐怖と仲良くなった時、いじめっ子を撃退する力が付いた。
    あの家政婦のミタを彷彿させるが…こちらの方が古いし好き。
    今でも常備薬を手放せない私だから(笑)

    ※子供の頃に、我が家にも家政婦が居た。小太りな弱々しい人だった。
    突然辞めたのでどうしたのかと思ったら、父に手籠めにされたとか…。。... 続きを読む

  • イチゴジュースをからだにかけてちょっと死んでみる。
    お母さん、おどろいて。どうしたのって、いって。

  • 短編集のような本。どの物語もいろんな方向から考えることができそうで、できなさそうで。
    何回も読み返しました。

  • 漫画連作短編集その1。毎月読みきりと言う形で連載されたもの。内容はバラエティに富んでいてどれも面白いです。とくに面白かったのはコメディタッチの「少女漫画家の瞳には三等星の星が光る」かな。

  • ずっと文庫化を待っていたので嬉しいー。

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