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残酷な神が支配する (1) (小学館文庫)

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著者 : 萩尾望都
  • 小学館 (2004年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091916112

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残酷な神が支配する (1) (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 罪の告白に
    変わらない愛で応えてくれたことに号泣した。

    ラストで登場人物全員好きになる

  • ・義父からの性的暴力的虐待。
    ・無垢なるものは犯され続けるしかないのだよ。
    ・救いも癒しもなく延々続くセラピー的会話。
    ・彼らはセックスや肌でわかりあうなどというイージーな終着点には収まらない。
    ・とことん会話によって愛と支配について考える。
    ・周囲に変奏曲的な人物たちも配置される。
    ・果たして母は……という懊悩が一番のポイントに。
    ・サクリファイスという概念。
    ・「漂流」という発想の勝利。
    ・母との対峙のシーンの凄まじさ。

  • 萩尾先生の短編ばかり読んできて、10巻も続く長編を読んだのはこれが初めてでした。
    グレッグサイテー!ですが、これをきっかけにおじさまが好きになりました。
    20年後、ジェルミとイアンはどんなふうに崖にいるのか、見てみたいです。

  • 学生の時読んで衝撃を受けました。
    読み終わった後、一週間くらい作品の世界から抜け出せずに暗い気持ちになってました;今でも気持ちに余裕のある時じゃないと読み返せないです。色々考えてしまって感想も上手く言えないんですが、でも絶対に手放せない大切な本です。

  • 読んでるだけで死ぬ思いをした。

  • 再読中。グレッグは最低だし大嫌いだけど、女性から見るとそれ以上に母親のサンドラのほうが腹立たしい。いつまでも少女のようにふわふわしていて、そこが可愛いという売りなのだろうけど、誰かに依存していないと生きられないこういうタイプはイライラする。そんな自己中な母親を庇うためにどんどん不幸になってゆくジェルミが不憫すぎる・・・

  • なにも知らないイアン

  • サイコサスペンス
    16.04.14 新規up

    全17巻 完結

  • 萩尾望都さんの作品を読んでいると、やっぱり萩尾さんにとって、家族、親と子供の関係というのは永遠のテーマなんだろうなと思います。
    「遭難」という言葉がすごく印象に残りました。東京事変の曲を思い出したりもして。

    ただすっごくもやもやする話なので、もし連載で読んでたら辛かっただろうなと思いました。
    キリのいいところまで読んだら寝ようと思ってるのにキリのいいところが全然来ない!
    結局全巻読んでもまだもやもやしてます。

  • タイトル通り残酷な内容のマンガ。
    あまりにつらい内容にエネルギーの少ない時は読みたくないと思うほどです。
    でもその残酷さ故にこの話は面白い。
    こちらにグッと伝わるものがある。

    ジェルミは15歳の少年。
    父親はおらず母親と二人暮らし。
    健康な青春を送っていたジェルミだったが、その生活がある日一変してしまう。
    それは母親とつきあい始めた中年男の出現。
    彼はイギリスの一見紳士風なお金持ちだったが、その実態は性格破綻者、そして異常者だった。
    一度は彼の魔の手から逃れたジェルミだったが、とうとう罠にはまり蟻地獄のように彼の支配から抜け出せなくなってしまう。

    ジェルミが最初と最後ではまるで別人のよう・・・。
    彼がどれだけ過酷な中で生き抜いてきたのかが分かります。
    心の傷というものは人格も根っこから変えてしまいます。

    そこまで彼を変えてしまったのはもちろん、義理の父親になる男。
    もうそれは言うまでもないわけだけど、それだけでなく、この話では全てを知っているのに見て見ぬふりをする周囲の人間たち。
    何があろうと実際に目の前で起こることしか見えない義理の兄も全てが残酷。
    そして何と言ってもジェルミの母親が残酷。
    自分が原因を作っておいたくせに感情的になってばかりの彼女に本気で腹が立ちました。

    ジェルミだけでなく、子供というのは親の庇護のもとに置かれます。
    その際はある意味支配されている。
    だけどそれが残酷なものだったら・・・逃げ場はないし救われない。

    読んでいてつらくなる話ですが、一度は読んで欲しいと思う作品です。

  • 養父グレッグを、そして母サンドラを殺したという罪の意識
    グレッグに犯され続けたという性と暴力のトラウマ
    愛し、愛されいたと信じて疑わなかった母の裏切り
    これがジェルミという少年の心を縛り、
    人を愛することの恐怖を感じるようになる。
    このATフィールドをこじ開けようとする義兄弟のイアン。
    そして、そのイアンさえも信じいた父グレッグの裏切りを知り、
    自分にグレッグの影を見つけ、怯えています。
    恐ろしく繊細なテーマを恐ろしく緻密なプロットで描いた傑作。

    作中、母サンドラはジェルミによって、心の弱い人と何度も語られてきた。そのサンドラが死ぬ間際の車に乗り込む際に「大切な話がある」と強く告げる。おそらくこれはジェルミとグレッグの関係について以外の何物でもなく、そしてサンドラがヤケドの際に「ジェルミ、おまえと一緒にボストンへ帰る!」と言ったことから考えると、ジェルミが車を弄らずとも、サンドラは自分の意思でジェルミを救っていたのではないかと描き方になっており、そして作中でそのことをジェルミが知りえなかったこともジェルミの不遇さがより際立つ作りになっている。
    本当に萩尾先生は天才なのではないかと思う。

    確かにテーマや作品を構成する要素が実に重いものであるため、手に取るハードルも高く、読破にエネルギィを要する作品なのは間違いないが、そのハードルを越えてでも読む価値がある。

    94点

  • 文庫版全10巻。登録はこの1巻のみで。

    対話しつづけることを考える。

    読み終わるのにすげー時間がかかった。寝る前に少しずつ読んでいたというのもあるけれど。半年以上かかったと思う。でも面白かった。ショッキングなテーマを扱って、ショッキングな結末を…と思いきやそこから話は続いてゆき、そして思わぬ方法でカタルシス!とはいかないあたりが読むのにすげー時間がかかった理由のひとつなのかもしれない。衝撃展開で道が開けない、ということが逆に衝撃的(いや、衝撃展開がないことはないか、どうだろ)で、ははあ、さすがに萩尾望都センセイ、一筋縄ではゆきませんなあ。と。でも漫画として読める、漫画にしてしまえる、このひと、やっぱりすげえな。少し前に「漫画家」の高野文子が文章で、漫画にできること、苦手なことについて多少のあきらめも交えて書いていたのを読んだのだが、まあ、あのひとだから言えることだとは思うし、一理どころか二理三理あるのだけれど(なんておっさん臭い言い方だ)、この漫画のようなものを読んでいると、漫画は漫画で、その中でできることはたくさんあるじゃあないか、と思ってしまうのだ(たぶん高野文子が言いたかったこととはちょっとちがうだろうけど)。

  • ぜーぃぜぃフラバりながら 大変な想いで(笑)読んだ 
    今までで こんな気持ち悪い想いをしてまで読んだ本はないかも

    作品としての「残酷な神が支配する」が気持ち悪いのかと思う人も
    いるかもしれないけど そういう意味ではなく こちとらの問題である、

    傷があるものにとってはトラウマが反応してしまう感じ
    2巻くらいで もうギブアップしかかったけど(コミック17巻 文庫だと10巻です)吐き気をもよおしながら何日もかかり 読み進めた

    そこまでして読むか?!分からないけど 読んだ以上
    途中で終われなかった

    舞台はボストンだし、ただの物語として読むのなら 
    どうのこうの言えるだろう 

    でも虐待ということに関して
    まったく幼いときに同じ運命を辿っている者がいたら・・・?
    これってまんまだよね・・・って 正直 きつかった

    後は漫画という手法はすごいな、って思った 

    もうフラバ描写が絵だから もちろん 絵的にはキレイなんだよ

    でも、自分まで持っていかれそうになる
    あっと気づくと 自分の方がフラバってしまう幻想におちいる 

    渦中から出たあと、というのか?生き延びたあと
    ・・・この漫画の場合 ただ生き延びたのではないんだけど
    コロすしかなくなるし

    もう一気に主人公の落ちるとこまで堕ちていく感じとか、最後も救われていない感じが まったくもってリアルすぎて 落ち込む 

    そうそう 簡単に救われてハッピーはっぴーなら嘘くせっ!と思うし
    もしそうなら 逆に距離感を保てたかもしれん、私的には
    (作品としては 引っ張るだけ引っ張って 何 あの結末って思う人もいるかもしれないけど)
    現実は【こんなもん】だ、って正直に思うよ
    そんな簡単に救われないさ

    設定そのまま リアルで似た体験してれば 読み方も当然 違う訳で
    そんなもんじゃねーよな、でもそこをぐるぐるやり続けていった先に 
    いつか傷はだいじぶ、になるかもしれない、かも かも
    逆にあの終わり方だからこそ ある意味希望が見えた←どんな読み方だよ???

    堕ちて堕ちてそのフラバ渦中 助けようとするものが現れて 
    周囲もろとも巻き込みながら みんながみんな壊れていく

    解説などを見ていて 
    甘美なあぶない世界、にあこがれ的なことを言う人がいて
    えっ?!絶句した
    でも これをやおい(BL)、だとか 
    こんなんやおいじゃないとか どうだ、こうだというなら 
    ああ、そういうことかって思った

    深い傷を負い その過去が過去として機能していなくて
    フラバが破壊的で どんなにしんどいか、リアル体験してないとわからん、
    けど 体験していると 絵が迫って来て 呼吸が出来なくなる 

    あ、でもSとかサイコ系 暴力的や性的に支配されて 洗脳や
    いけにえにされてない人だったら 普通に読めるのかな・・・。

    なにがしかの傷がある人にはキツイけど 
    あるある、そうそうって世界かも
    脳内はこんな感じ

    私自身は日本人の設定で描かれていたら 読めなかったかもしれん
    そんな作品

  • 義父に迫られる息子の苦悩って・・・
    話が重すぎる(涙)

  • 冒頭でグレッグが死ぬというネタバレシーンを持ってくるのは凄いと思った。このシーンが無ければ、主人公がいつ救われるのか怖くて最後まで読めなかったかもしれない。

  • 萩尾望都の「残酷な神が支配する」全17巻を読んだ

    この「残酷な神が支配する」というタイトルは、アイルランド人イェイツの詩から
    アルヴァレズという人が「自殺の研究」という本に引用したものである。
    それを萩尾氏が読み、タイトルとして10年ほど温めておったとか?

    またこの漫画には「春の祭典」というタイトルと、「残酷な神が支配する」と
    どちらのタイトルを使うか迷ったとか…(?)
    「春の祭典」といえば…
    別名「春の虐殺」と言われたあのバレエ組曲のことだろうか…(?)

    しかし…萩尾氏は、なんという幅広い分野の本を読んでおるんだ。。。。
    ま、だから、彼女の漫画を読むと、頭が腐りそうになるのかもな~(笑)

    太宰治「人間失格」の一節、
    「神に問う、無抵抗は罪なりや」 を
    この漫画を読んでいる間中、思い出していた
    太宰治の小説の中には、幼児期の性的虐待についての記述が時々現れる
    それは、太宰の経験によるものではないか?と考える研究家も多い

    そのイメージが浮かんでは消え、消えては浮かび
    押さえ切れなくなりそうになった所で、漫画が終わった(笑)

    1992年から2001年まで「プチフラワー」で連載され
    萩尾望都の新刊だ!っと嬉しくなり、1巻から3巻まで買ったのだが…
    あまりの内容の厳しさに…中古買取店へ売っぱらった私である(笑)

    だから…正直に言うと…私の嫌いな部類の本なのだ(アハハハハハ)

    今回、何時もブログで遊んでもらっておるトミーさんから全巻借りることが出来た
    最後まで通して読めるのなら、なんとかなるじゃろうっと思ったのである
    先に言わせてもらえば…確かになんとかなった(笑)



     内容の紹介(多少ネタバレあり)

    ボストンの高校に通うジェルミは、8歳の頃に父親を病気で亡くしていた
    夫が死に、先行きが不安なのか…その不安を打ち消すために
    幼い息子を頼り、やたら息子にベタベタと接する精神的に弱い母との二人暮しを
    ジェルミは、それなりに楽しんでいた

    そんな頃、母の勤め先のアンティークショップに
    英国紳士のお金持ちグレッグ・ローランドが現れる
    程なく母とローランドは婚約するのだが…
    何かに頼っていないと安心出来ない母は、婚約者のローランドが全てとなっていく
    そこに付け込むローランドは、ジェルミに肉体関係を迫り、強要する。
    母親の幸せのためにと「一度きり」の約束で身を投じたジェルミは
    この後、無頓着な母の犠牲となり、ズーっと性的虐待を受け続けるのである

    無事、ジェルミの肉体的及び精神的犠牲のもと
    母とローランドは結婚し、イギリスへ渡るのだが…そこでも虐待は続く
    ジェルミだけならどうにか逃げられるのだが
    母を人質に捕られている以上、ジェルミに逃げ場はなかった

    イギリスのローランド家には、
    ローランドの先妻の子「イアン」と「マット」という息子が二人居る
    また、先妻の姉も通いで来て居た。執事も居るしメイドも居た。
    ローランドによるジェルミへの虐待は、エスカレートし暴力の域に達するが
    誰も気付かない。何か気付いたとしても、誰もが「ありえない」と打ち消し
    ジェルミの犠牲による家庭内の平和に身を委ねる

    精神的に追い詰められたジェルミは、ローランド氏の殺害を企てるのだが
    大きな誤算が生じ、ジェルミの最愛の母親までもが死んでしまう

    ローランドの息子「イアン」は、
    ジェルミが父の死になんらかの関わりがあると感じ、ジェルミを追い詰めていく
    ローランド氏の真実の姿が明るみに出ると共に、
    この家に誰一人として、正しい判断、正しい精神を持っていた者が
    一人も居なかったことが判明していく
    もちろん、ジェルミをも含めて・・・

    と... 続きを読む

  • 寒くなると読みたくなる本。
    開始5分で話の大筋につくというショッキングさ、電車の中で読んでたら驚きのあまり慌てて本を閉じた。
    内容は切ない、どうするすべもなくただ辛い、いったい何時になったら主人公は報われるのかと読んで憂鬱になった。こんな漫画二度と読むもんかと思ったりしたが、最後の最後に全て許せた。
    クリスマスがくる頃また憂鬱なこの本とゆっくりと生暖かい時間を過ごしたい

  • 読んでいる最中は徹底的に打ちのめされるんだけど、読んだ事を決して後悔はしない作品。

  • 作品としては素晴らしいのでしょうが、
    またこの手の話か、という気になってしまい、
    読む気がしない。

  • 読んだ後、しばらく思考が働かず、翌日のゼミの報告も何の準備できなかった。
    まじで、読後感も残酷な神に支配されるみたいな☆

    って☆じゃないよ☆じゃ。


    早く読まないと、読まなかったことを公開しますよ

  • 萩尾もとさんの漫画のテンポが自分のテンポと似ているので、読むと同調しすぎてしまう。
    そこで、この漫画の内容が合わさると、もう、それは大変なことに。。
    この漫画を読んでいる間(途中で読めなくなった!)、色んな思いにからまれてしまって、すごく大変でした!
    ここまで、読者を追い詰める漫画ってすごすぎる。。。!

    すごいすぎて、大変だったので、☆一個です(笑

  • かなりショッキングな内容だが、萩尾さんの柔らかく優しい絵柄がクッションになっているので臆せず読める。

    ジェルミとビビのやり取りが幸せそうで、微笑ましくて、それが余計に辛い。

    作品は以前に読了済みだが文庫サイズが出ていると知り、現在買い揃え中。

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