きりひと讃歌 (1) (小学館文庫)

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著者 : 手塚治虫
  • 小学館 (1994年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091920010

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きりひと讃歌 (1) (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 全三巻。医者モノですが、ブラックジャックとは全く違います。

  • それでも。だからこそ。

  • 第1巻。面白い。
    巻末のエッセイは,2巻以降の内容に触れているので,全巻読み終わってから読んだ方がよい。エッセイの内容もピンぼけしている。

  • 医師でもあった手塚治虫ならではの作品。

  • 生きるとはどういうことか問いかけられる本。

  • 薬害エイズ訴訟を予言するかのような作品。いや、この手の腐敗構造は昔からあったのだろうな、きっと・・・。

  • 医療界の漫画
    フィクションだが現実の闇を覗く事ができて面白い

  • モンモウ病を発生させた村が何とも日本的な不気味さである。
    白い巨塔は未読であるが医療会の名誉と権力は生物の業のようなもの…とでも手塚氏は考えておられたのかは定かではない。

  • モンモウ病。病院内で蠢く、欲、権力、陰謀・・・・。真向から病に挑む桐人に対して、生々しいほど人間的な占部。レイプ、人身売買、見世物・・・ダークだ。巻末の養老氏のエッセイはネタバレ注意。

  • 「人類の贖罪」がテーマの作品。
    人間が人間であり続けるためには、表層的な面ではなくて、
    心の奥底に揺るぎない理念と行動力を持てという著者の読者へのメッセージ。

    …なんだけど、
    桐人(きりひと)のように、自らの使命感によって正義を貫けるほど強い人間などいない。
    桐人は一種のキリストであり、スーパーマンであり、アイドル(偶像)なのだと思う。
    むしろ、彼以外の人物の内面を詳細に描いているのが、この作品の芸術性を高めている。

    特に、占部が非常に人間らしくというか、
    天使と悪魔の両面を併せ持つキャラクターとして
    描かれているのが作品に深みを与えていて素晴らしいと思った。
    良心の呵責で揺れ動く気持ち。
    まるで、映画『アマデウス』の、モーツァルトにおけるサリエリのよう。

    正義とは何か。清廉潔白な人間などいない。
    それぞれが抱える苦しみがあって、
    日々追い詰められながらも何とか日々を凌いでいる。
    著者はおそらく、正義と欲望の狭間を生きる人間の姿を描き、
    何とか己の正義の部分を保とうとしてもがき苦しみ続ける、
    どこにでもいる「普通の人間」を描きだそうとした。
    「人間なんてそんなもんだ」という
    著者自身の深いペシミズム(悲観主義)がにじみ出ている。

    『人間ども集まれ!』(1967年~1968年)にも言えることだけど、
    『きりひと讃歌』(1970年~1971年)の出版当時は、
    クリスチャン・バーナード医師による世界初の心臓移植手術や、
    その後、和田心臓移植事件があり、社会全体で「人間とは何か」が問われていた。
    臓器移植にかかわらず、医療とは、社会風土や倫理観、人生観、宗教、博愛精神など
    たくさんの要素から成り立っているわけで、
    それらの当時の世相が作品に反映されていると思った。

  • 「白い巨塔」と同じく医学界における権力闘争を描いた作品。
    しかし、主人公・小山内が数奇な運命を辿る原因となる奇病・モンモウ病にかかり、犬のような風貌になり、「人間の尊厳」を失い絶望し、そして再生していく過程、舞台が台湾まで及ぶ辺り、スケールの大きな作品となっています。
    ……が正直、あまりに重すぎる内容なので通して読んだ回数は少ない作品。
    暗いシーンも多く、小山内の心の支えになる女性が数人亡くなるのですが、なかでも煮えたぎった油の入った巨大な鍋にてんぷらの衣でからだを包んで飛び込み、揚がったてんぷらの中から生還するという芸を持つ女性・麗花が失敗し、炭になってしまうシーンなどは衝撃的でした。

  • 2012/07/29
    2017/07/25

  • 尊厳、差別、権力など人間の業が短い話の中に濃密に凝縮されている.

  • モンモウ病とは、突然恐ろしい頭痛とともに生肉を食べたくなり、やがて体中が麻痺して骨の形が変わり、犬のような風貌になる原因不明の奇病である。
    モンモウ病患者を担当していた青年医師小山内桐人と占部は、この病気が川の水や土質に由来する中毒だとする仮説を立てる。しかし、ウイルスによる伝染病説をとなえる竜ヶ浦教授の策略で小山内は現地へ調査に赴き、自らもモンモウ病にかかってしまう。
    大きな医療現場の圧力と裏工作の中、小山内は自分のすべきこと、生き方、医療、医者のあり方について悩み苦しんでいく。

    と、暗い。暗すぎる。絵も劇画タッチで可愛らしくない。ブラック・ジャックと同じように医療をテーマにしていたり、医療現場の確執や握力をテーマにしていますが、ぐっと大人向け。
    面白い(読み止まらないという意味で)のですが、嫌なやつ、悪いやつが多すぎて読みながら胃が痛くなるような漫画でした。読みなおすには勇気がいります。人間の、そしてオトナの汚いところが盛りだくさんです。

  • カフカの変身を思わせるなにか。
    なにかとても感じるかと思ったら、たいして感じず、私がまだ未熟だからなのかなんなのか。
    ただ何度か男女の交わりのシーンが出てくるがその描写がとても芸術的で個人的に気に入っている。
    いやらしくなく、かつ物語にも馴染んでいる。
    医者としての苦悩、人としての苦悩
    もう少し成長したらもう一度読みたい

  • 登場人物
    小山内桐人
     M大病院の医師。モンモウ病の調査に四国へ行くも
     モンモウ病に掛かってしまう。その後台湾に売り飛ばされ
     見世物にされるも脱走し、世界を放浪する。
    吉永いずみ
     桐人の婚約者。桐人の行方を追い続けるために
     占部と架空結婚を企てるも、失敗。
     桐人と再会するためひとり旅に出、ヘレンの病院で看護婦となる。
    占部
     M大病院の医師。桐人とは小学校時代から学友。
     桐人の行方を追いながらモンモウ病を独自に調査する。
     修道院に訪れた際にヘレンと出会う。
     そこの院長に殺され掛けるが生き延びるが
     やがてトラックに轢かれて死亡する。
    ヘレン・フリーズ
     モンモウ病に掛かった修道女。院長に殺され掛けるが
     占部によって生き延びる。
     たまたま通り掛かった町の病人を見受け
     教会で病院を開き、そこで子どもを産む。
    たづ
     犬神沢の娘。桐人の妻になり看病するが
     ヤクザに殺されてしまう。
    麗花
     台湾の女芸人。4歳の頃から人間テンプラの芸を習わされた。
     桐人と豪邸を逃げ出し、桐人と共に世界を放浪する。
     砂漠の町で人間テンプラを披露したところ失敗し死亡した。

  • 白い巨塔の世界観で渦巻く人間の尊厳を描いた作品。モンモウ病に侵され獣になってしまうのだが、人間とは何か?という人としての本質を突き詰めた作品になっている。描写は精神世界を描くものが多数見られ肉体のみでなく精神(心の深層)をも巧みに表現し、コマ割りに至っても今からみてもかなり挑戦的な描き方をしている。進化を止めない漫画の神様の傑作だと思う。

  • モンモウ病に限ったコトじゃないけど、風土病ってコワいよなぁとしみじみ思った。

  • 変身ネタです。キリスト的な「負えない咎は負わせない」感じの物語でしょう。他作品にも出てくる、隙をついてやることやっちゃう、ヤな男に憂鬱を憶える。一つの意味での他種、他世界との共存。いつもながら、健全な主人公がすがすがしい。

  • 昔の奇病の捉えられ方
    医学界の裏の姿
    現在はどうあるのだろう

  • さすがです。手塚さん。

  • 後で書きます。

    全3巻 所有

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