MW(ムウ) (1) (小学館文庫)

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著者 : 手塚治虫
  • 小学館 (1995年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091920041

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MW(ムウ) (1) (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 14.dec.1

    映画版を見てからどうしても原作が読みたくなって、Amazonで注文。笑

    映画版とはかなりストーリーが別物。
    でも結城のビジュアルが映画の玉木宏そっくりでした。玉木宏は女々しくないけど。

    結城と賀来が愛し合ってる描写があり、これが結城の行動原理というか狂ってる感じをより出してる気がする。
    あと賀来が結城を止められない理由にもなってるから、映画ではよくわからなかったモヤモヤ感が晴れた。

    原作ではちょくちょく結城が女装してるシーンがあるんだけど、ここは再現不可能なのかな…

    日本はまだまだ同性愛への理解が進んでない国だけど、この作品が世に出たころは今よりももっと遅れてただろうということを考えると、確かに問題作とも言えるかも。

  • 人から借りて、文庫版で2冊読みました。
    映画公開記念で、丁度テレビで特集を組んでいたので俄然興味がわいて読み始めたわけですが、
    まず1巻の最初、「抱いて!」にはびっくりしました。笑。
    びっくりしたけれども読み勧めていくうちに、この結城という男はセックスを手段としてしか用いていないので、そこはどうでもよくなりました。
    (ですが、けっこうきわどい表現があるので、なれない人には厳しいかもしれません。あ、いや、私がなれているとかいうことではなくて。笑。)
    「MW」を読む上で、いちばん大事な所は、結城美知夫がいかに非道で、残虐で、凍てついた心の持ち主かということです。
    彼は呼吸するように人を殺していきます。
    また「手段」としてしかセックスを用いません。
    ゲイの真似事をしてまで中年男性に抱かれるのも、熟女を相手取るのも全部「手段」であって、そこに愛や、快楽は存在しません。
    美しい女の子たちに求められて応じるのも、すべては計画遂行の為。MWを手に入れるためです。
    そんな結城美知夫の頭の中をトレスするように、物語は進んでいくので、「もう何人殺せば気がすむんだろう」と気分が悪くなる事もあるでしょうが、読み終えた後には、どうしようもないさびしさに似たものが残るかもしれません。

  • 映画化されるので気になって手にしたマンガ。

    うーん。
    私にとっては、正直よく分かりませんでした。
    どんな話か全く知らなかったので、かなり期待して読んでしまったせいもあるかも。

    同性愛・殺人ガス(武装)・陰謀・恨み その中のタブーをごっちゃまぜ。

    昔にかかれた作品だと思えばスゴイのかもしれませんが。
    2人のLOVEシーン、そんなに必要?

  • 手塚治虫の異色作。当時流行っていた24年組の少女漫画に嫉妬して「俺だってBLを描ける」と奮起した作品であるという逸話が。

  • 手塚治虫(黒)のピカレスク的漫画。
    ページのわりに内容がものすごく濃い。
    社会派な内容だけどセクマイ面の感想だけ書きます

    主役の男二人がほのめかしじゃなく性的な関係を結んでいる。
    現在のセクマイがうんざりして闘っている『セクマイ(=ゲイ&トランスおよびレズビアン)キャラは悪役か被害者』な話だし、二人の関係も全然幸せじゃないエログロな描き方だけど、でも二人ともちゃんと人間だ。
    かたっぽは希代の極悪サイコパスな大量殺人者で、もう片方は口ばかり立派な偽善者でチャイルドマレスターのクズだけど。
    …なんでこんなひどいキャラクターなのに魅力的だったり理解できちゃったりするんだろうな。不思議。

    で、こいつらは救われないけれども、ほんのすこし行き掛かりにすれちがうだけの脇役に格好いいレズビアンがでてくる。
    しかも夫婦的存在の彼女持ち。この人たちは普通に幸せに力強く生きていけそうなんだよね。
    同性愛=モンスターな話ってわけでもないってところに驚いた。

    男役女役がきっちり決まっていたり、謎の想像ゲイバーみたいなところがでてきたりするのは時代かな。
    こういう、理解の助けにはならないかもしれないけれど気づいた当事者の命綱になるような作品を見つけるたびに、セルロイドクローゼットを観返したくなる。

  • テンポよく進む物語で一気読みしてしまった

  • 全2巻読了。エロスと猟奇と偽善の比重が高く全ての人の感情に影や闇や矛盾があり面白かった。つくづく人間は歪みながら揺れながら生きていくのかと思った。1976年掲載当時に読めたらもっともっと面白く読めたかも。

  • この時代にこんなストーリー作れるのがすごい!!

  • やっと読み終わり。読みにくくはなかったし、さすが手塚治虫面白い笑 どうなるんだ?どうなるんだ?とゾクゾクした。

  • 人間が怖い

    手塚治虫の大人向けの漫画には露悪的な印象や変態嗜好、残酷さを感じることがままあるのですが、この作品は本当にどす黒い部分をオブラートに包まず差し出されています。
    人の中の悪を引きずり出す話

  • 良心を失った青年のピカレスクロマン。
    悪党にハマる女性も描かれています。

  • 映画のDVDを観たので原作も読んでみました。映像化困難と言われていた理由がわかりました。同時に、何十年も前にこれだけメッセージ性のある作品を描いていたことに驚き。
    手塚先生が訴えたかったことは、今、この国に反映されているのでしょうか。

  • いつか規制されてしまうんじゃないかと思う作品。

    だけどこれを手塚治虫がその時代に
    描いてたってことに毎回驚くんだよね。

    最後まですっきりしないけど
    一番最後の一コマは想像できちゃったかな。

    実写映画化もされてるはずだから、
    まさかこんなに重たいテーマとは知らず読み始めた…。

    でも映画版では主人公が同性愛であることなどは一切描かれていないらしい。

    一体どこを切り取って映画にしたのだろうか、笑


    気になるような、
    落胆しそうだから観たくないような。

  • 個人的手塚ブームで『奇子』を読んだので、次は『MW』と『きりひと讃歌』かなぁと思いつつ、古本屋で安かったんで『MW』を購入。
    『MW』が映画化されたのが今調べたら2009年、もう6年も前ですか、映画化されて「へ〜手塚治虫のヤバい方の話か〜。読んでみたいな〜。」と、この作品を知ったんです。
    それから6年、この作品のことは頭の片隅には常にありながらもなかなか読む機会がなく、今回ようやく読む気になったんで購入後久しぶりにワクワクしながら読み始めたんです。


    そしたら、バリ既視感…バリ読んだことあったわ…。
    今まで一度読んだ漫画を忘れたことはなかったんですが、けっこうショックでした。読んだのはたぶん17年くらい前。

    個人的には『奇子』より『MW』の方が好きで、面白かったです。手塚先生は負けず嫌いだったことで有名ですが、竹宮惠子の『風と木の詩』に対抗してBLものである『MW』を描いたらしいですね。
    (レビューは下巻に続く…かも)

  • まあ要するにヤバい科学兵器と昔見た地獄のせいで頭おかしくなった受(誘い受けで襲い受け)が、「それを奪って世界中皆殺しだーっ!!」とか考えて色々暗躍するお話し。(端的過ぎる説明)

    攻めは幼い頃の受けを襲っちまって後悔で宗教に走ったり、犯罪者と知りつつ未だ肉体関係を拒めない流され系へたれガテンタイプである。

    ぶっちゃけ、説明は「エンターテイメント的ピカレスクロマン(悪役活劇)ストーリー」で全て片付くんじゃないかと思うんだよね、コレ。
    つまりは、ストーリーとかよりも、ピカレスクロマンを楽しむという事が主題?

    しかしあの後の結城が何をしでかすかすっごい気になる。何食わぬ顔で生き続けるのか、また何かやらかしてくれるのか……。

    まあ、後者だろうなぁ。ただ、結城は色々な取り換えの利かないカードを使い果たしちゃった節があるから、今後の暗躍は難しいだろうとは思う。

    とりあえず結城が悪に徹した理由がよく分からないせいで、悪役としての魅了がちょっとマイナスになってる気がする。まああれこれ理由があって「悪役にも深い事情が~」というのが一概に魅力的とも言えないが。

    「ピカレスクロマンを楽しむ」というのが主題だとしたら、結城に明確な理由付けがないのも頷ける。「こまけえこたァどうでもいいんだよ。このノリを楽しめよおまえら」と手塚先生は言いたいのでは……。(極論)

    ただ結城の悪に走る理由は、本当にないのか、はたまた見せてないだけなのか……。

    個人的には強がってるだけだと萌える(腐女子的発想)。MWの影響で発作を起こした時に賀来神父にはまるで演技みたいに振る舞ってみせたりとか、なんとなくMWに魅せられているというよりは憎んでそうな感じがした。BL怖いwww

    もっとBL的に話すなら、「悪魔!悪魔!!」と結城のやってる事に反発しながらも、結局結城から離れられずにずるずる肉体関係を続けて、しかも結城が死にそうになった時に超心配しまくってる賀来神父とかも超萌える。

    結城もなんだかんだやっといて、賀来神父の事は運命共同体というか、自分の半身並みには想ってたんじゃないかなあ。あんな酷い事色々やっといて賀来神父自体には何もしてないしね、結城。

    どうでもいいが澄子さんが何故結城に惚れたのかイマイチ分からないんだが……なんで獣姦見てホレるのよ……。ホレてる振りして何かしでかすのかと思ってたのに、何もないしなァ。
    それとなんで結城が澄子に手を出したのかも分からない。(彼女が結城の計画の中で、そんなに重要な存在とは思えない)

    まあ賀来神父の葛藤とか憎しみ的な物の急かし展開のためかなあと思ったり。
    BL的な脳内では神父様とくっつかれる位なら自分に感心を向けさせようみたいな、そんな歪んだ嫉妬に見えなくもない。

    個人的には賀来神父と結城の切ないもどかしい恋愛発展で計画断念→限り無くグレーに近いハッピーを希望したい所。まあBLが中心じゃないから仕方ないか。

    しかし結城が度々可愛くて困る\(^o^)/
    特に賀来神父に迫る時の結城の可愛さは異常。

  • まだ様子見、な感じ。結城がここまで大胆な犯行に及んでも足がつかない(ように今のとこ見える)のはなんでかなーとか気になりながら。

  • さすが手塚先生〜。

    一本の映画を見終わった気分。
    一気に読んでしまった。

    こんなサイコパスも描くとはー。

  • 手塚先生は何でも描けるんだな

  • ユーキミチオに魅せられました。
    もちろん、彼の美貌も彼の奇妙な引力の一つなのですけれども、人間、毒のあるものの方が美味しそうに見えてしまう。MW全体に蔓延している毒霧が読者を捕えて離さず、否応が無しに作中の問題に向き合わせられてしまう。陳腐でごく普通のことを言ってしまいますが、手塚治虫さんという漫画家さんの偉大さを目の当たりにしました。
    作中では、小学4年生だった当時のユーキミチオ君を純粋な少年としていましたが、女の子みたいな可憐さが毒となって、フーテン族が惹きつけられています。ただ、そもそも彼が親戚のお兄さんと二人きりで島へとやって来たこと自体が、結構異様だと思うのです。穿ち過ぎな考えになりますけれど、あの事件の前から、ユーキミチオ少年はすでに甘美な毒を備えていたのではないでしょうか。
    MWという架空の(架空であってほしいですけれど)ガス兵器も、重要なポイントですよね。MWもやはり不思議な引力を持っている。そして、ユーキミチオが賀来神父以外に執着している、稀有な対象の一つでもある。あの利口な巴の死にだって、涙一つ流さなかった、あのユーキミチオがです。MWはもちろん毒そのものであり、人間の非情な一面から生み出されたものでもある。戦争が終わっても廃棄されず(廃棄しようがないのかもしれないですけれど)、ひっそりと受け継がれていく。平和を誓っていながら、毒を所持しつづける。おおっぴらに存在しているわけではないが、原発のようなものでしょう。
    現実世界には、綺麗なものがあるっちゃああるのですが、それも一面的なものに過ぎず、どこかに探せば特有の毒がある。MWは物事の一面的把握の危険性に限らず、そこから派生して社会問題を多面的に、しかし、全ての面を晒さず、実に巧妙に描いた漫画だろう。

  • 読みながら、悪の経典、悪人、悪女についてなど
    悪をテーマにした他の作品を思い浮かべていた。

    どういうラストになるんだろう。
    図書館でかりたので、2巻がいつ巡り合えるか謎。(予約はいれないという)

  • ここのところ先天的に感情の欠落した人間が繰り広げる、無差別殺人劇がやたらに流行っている。サイコパスに殺させまくって人間の善悪を問うだけでは如何にもお粗末、作り手の明確な社会観や時代観が反映されているか否か、こういった作品の成否はそこに懸かっているのではないか。

    手塚治虫の『MW』が色褪せないのは、二人の男の人生が化学兵器「MW」によって善悪に分かれるところにある。片方はそれこそサイコパス的な悪人に、もう一方は過ちを悔いる聖職者として善人に。先天的にではなく、時代のあだ花が端緒になって人間ドラマが展開されていくのである。

    戦後社会において正反対の道を志向しながらも、彼等は過去と肉体によって分かちがたく結び付いてしまっている。性愛に関するくだりからは三島由紀夫を、聖職者の苦悩からは遠藤周作を彷彿とさせられた。彼等がいったいどういった運命を辿り、物語は善悪どちらに傾くのか。何か問い掛けて締め括られるのか、これは続きが気になる。

  • 急展開。猛スピードで進んでいく。
    手塚先生の中には描きたいものの筋がひとつあって、ただ猛然と描きつづけたという勢いのようなものを感じた。
    個人的に一番おもしろかったのはあとがきの言葉。

  • 罪と罰というべきか。過去との因縁から神父は犯罪者をかばい愛し、業に焼かれるのだが…。うーん、手塚治虫が同性愛を表現するとこうなるのか!と新たな発見。でも、パンツの描写が残念!色気を感じないのだ(笑)

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