ねじ式 (小学館文庫)

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著者 : つげ義春
  • 小学館 (1994年12月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091920218

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ねじ式 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  •  アックスの特集でコメントを書くように20年ぶりくらいで読み返した。『ねじ式』は改めてとても変でめちゃくちゃなのだが、めちゃくちゃなりに筋が通っていて、凄みがあり、何より絵にも凄みがみなぎっている。蒸気機関車の見開きがすごい。黒で描いた後にホワイトでヒッチングをしていて面倒な車輪のシャフトまで丁寧に書き込まれている。暗闇を走っているようだが、明暗が変で昼か夜かも分らない。どんな気合でこの絵を描いたのだろう。最後のモーターボートに乗って腕をかざしている堂々たる感じもかっこいい。そのコマの海原の波の書き込みもすごい。わずか22ページで世界をひっくり返してやろうとしているかのようだった。

     他の漫画も面白かった。旅情あふれる漫画と金属加工工場の話が多かった。絵の傾向が3パターンくらいあった。実体験がネタになっていそうだった。セックスがレイプ気味なのが多い。

  • 図書館で借りたこのバージョン。和綴じの本や貸本、見てみたかった。
    今更ながら、マンガは大人のものだったんだと新しい発見のような気持ち。
    つげ作品は作者の心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き綴っている徒然草。どんなに真面目くさっていても上品ぶっても人間の心に浮かぶことなど、たいていこれらの作品に現れる、突然なる濡れ場のシーンみたいなものなのでは?
    表層意識では理解不能や不快な表現も深層意識でみればすっと腑に落ちる。
    すごい。

    それにしても、つげさんはこのころの仕事で現在も食いつないでいるというのがすごい。一生分、表現し、発表したってことなんだろうか?
    狂気のような表現を冷静に描いてる感じがまた素晴らしい。

  • 不安定な世界観、芸術的感性かある人には傑作なのでしょう。
    読んだときに漫画というよりは絵画的な印象を受ける。

  • 「長八の宿」のジッちゃんが可愛い

    つげ先生は背景萌えの人だったのか

  • 未確認生物。人体構造。

    結論に至らぬ議論。

    死への不安。

    機械による破壊。


    だいじょうぶ?(恐れは未知の中にあり。)


    時々、彷徨っている目的も

    忘れるほどに困惑する時はないだろうか?


    ねじさえしめれば


    『日常』と言う不確かな秩序を保ち続ける事が

    出来るのだが。


    それこそが目的の『平穏』


    しかし、『平穏』はちょっとした事で

    ぶつり、と切れる細い血管の様…

  • ちくしょう
    目医者ばかりではないか

    わかりました
    ではお医者さんごっこを
    してあげます




    独特なタッチの絵で
    ふわふわふらふらしたお話が描かれています。
    どうして?
    なんて、考え出したらきりがないです。
    どうして、それが普通なの?
    そんなことあるわけない!が
    普通のコトとして
    受け入れられてて
    いつのまにかお話が終わっています。

    夢の中みたいに不安定で
    作者が云いたいことって何だろう
    なんてこと
    分からないというか
    そもそもそんなものは
    ないのかもしれません。

    ただただひしひしと
    雰囲気に圧倒されてしまいます。

  • すごくすき、全部すき、
    でもねじ式、チーコ、少年が特にすき。
    なんかもう独特の世界。
    ずっと鍵穴から覗いていたい。

  • 「ねじ式」「ゲンセンカン主人」「ヨシボーの犯罪」「チーコ」「初茸がり」「噂の武士」「長八の宿」が好き。
    ゲンセンカンはいろんな解釈ができそうで気になる・・・あとこの作品、間のとり方が映画みたいでいいです。特に前世について語り合ってるシーン。影の使い方に凄味がある。

  • これと「赤い花」の文庫が出たときの衝撃と喜びは忘れません。つげ作品って、やたら分厚い作品集ばっかりで(当時)、コレクターズアイテムみたいだったから、
    「これで人にもすすめられる!!」って嬉しかったな。つぎはマンガ家残酷物語を
    どっか文庫にしてくだされば・・・是非!!
    「そうだった、ぼくは淡々としていなければならないのだ・・・君は子どものくせに命の恩人だ」
    数あるセリフはほとんどそらで言えますが、どうしてもこのセリフがいちばん惹かれる。
    ちくしょう、目医者ばかりではないか!!

  • 初めて読んだ時は正直よくわからないなーという感想で終わっていたけど、周期的に手にとってはその不思議な魅力に感動するようになった。

  • 味があると言えば、そうかもしれないけど、よくわかりませんでした。

  • ????……みたいな感じだった。

    面白く感じる話もあれば意味深なのも多い。『オンドル小屋』や『長八の宿』はなかなか良かった。あんな風に騒がしく雰囲気を壊す連中っているし、そういう記憶はいつまでたっても腹立たしいままだ。ただ表題作の『ねじ式』はなんなのかよくわからんかったなぁ。なにかを暗喩しているのか。『ゲンセンカンの主人』は輪廻だとか人の業を表してるのだろうか。

    全体的によくわからん

  • 二十数年振りに買い直し。
    今、読み返すと、振り幅がけっこうあったのね。
    抽象的なタイトル作、得意の旅情モノ、町工場モノ、退廃系……。
    自分はベタに「ねじ式」と「ゲンセンカン主人」、「長八の宿」がお気に入り。
    個人的評価は『無能の人』→『紅い花』→『ねじ式』の順は変わってないみたいだ。
    昭和エロス漂う『紅い花』も買い直さねば……。

  • 初めて読んだときは、ねじ式の世界に何か意味があるのだろうと思って何度も読み返した。単に不安で不快にさせるための描写だとは思えなかった。そして、不自然に出てくる多くの看板や海に浮かぶ軍艦など意味を求めて細部を読み返した。
    でも、ようやく最近になってそれらには特に意味がないのだろうと気が付いた。男はメメクラゲに触れて、血管をやられ、医者を探して(眼医者ばかりで)手術してもらって、ボートで帰る。ねじ式の世界ではこのストーリーは合理的に完結しているようだが、読者にとっては何一つ理解の点で解決していない。
    そして、今の自分がねじ式を通して抱く感情は日常における異世界の近さだ。日常におけるボタンの掛け違えや、触れてはいけない個所をめくってしまうことによる異世界へのリンク。こんなところに異世界があったのだという存在への驚きを予感させる。

  • なんにも考えたくない時、ふと読みたくなっちゃう。
    「山椒魚」の胎児が流れてくるくだりが好き。

  • 有名なねじ式がいまひとつピンと来なかったが、他の作品が独特の世界で引き込まれる。しばらくつげ義春にハマりそう。

  • 不思議な絵の質感と物語・言葉のセンス。そのちぐはぐささえも作品の中にストンと収まっていて奇妙なバランス感にとらわれる。珠玉の短篇集!

  • 本当に読んだのは「ねじ式・紅い花」だけど…。一編一編読んだあとに心にぽっかり穴が空く感じ。で、考え始めるとダムみたいにぐるぐるそのなかへ渦巻いていく。よくわからなくて抜け出したいけどどんどんページが繰れてしまう。いままで読んだ中で一番わからなくて妖しい本。

  • 土曜日の小春日和。その爽やかな気持ちを一気に不安の底に落とすこと間違いなし!でも、日向でしか読めないような気もする。つげさんはもうこれでお終いにしましょう。

  • 誇り臭い、旧校舎の図書室

  • コミック短編集。ある1コマに、ねずみ男みたいなのがいた。……自分にとっては、息苦しい。心地悪い。閉塞感。気が滅入る。そんな感じであまり好きじゃない。でも、こういうの好きな人がいるのは確かだろうな、という作品。……漫画太郎氏の作品を読んだ時に近い。要するに、自分は苦手……

  • 本当に読んだのは「ねじ式・紅い花」だけど…。一編一編読んだあとに心にぽっかり穴が空く感じ。で、考え始めるとダムみたいにぐるぐるそのなかへ渦巻いていく。よくわからなくて抜け出したいけどどんどんページが繰れてしまう。いままで読んだ中で一番わからなくて妖しい本。

  • ゆるやかに張りつめていたい

  • ずれをつくる。

    完結させないで相手の心に残りつづけるものをつくる。

    張りつめながら、ゆるくはなく、つっこみどころがある。

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