カムイ伝 (6) (小学館文庫 しB 6)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091920362

作品紹介・あらすじ

江戸時代の厳しい差別社会の中で、自由を求めて戦う人々を描いた大作!

▼第1章かくれみの▼第2章・助命金▼第3章・八方変現▼第4章・掟返し ●主な登場人物/カムイ(下忍となった夙谷の民)、正助(庄屋も一目置く貧しい農民の子)、草加竜之進(謀殺された次席家老の遺児) ●あらすじ/厳しい身分制度がしかれていた江戸時代の日置藩領。目付けの橘軍太夫と結託した悪徳商人による不当なマユの買い付けに農民の不満が爆発し、一揆に発展する。この「玉手一揆」は、花巻村の正助による巧妙な戦術により農民側の勝利で終わるが、その後の責任者の追及は厳しかった。一揆の首謀者として捕えられた正助は父・ダンズリと共に苛酷な拷問を受ける。が、苔丸らの尽力によって正助のアリバイが認められ、無罪放免となる。釈放された正助は、夙谷の娘でカムイの姉であるナナと愛しあっていることを公表する。この身分制度の壁を乗り越えた二人の愛は、領民の結束をより固めることになった。一方、カムイは、自分を忍者として育ててくれた赤目が“抜忍”となったことで、その殺害を命じられる。自由を求めて忍びの道に入ったカムイであったが、この世界にも自由が存在しなかったことを思い知らされ苦悩する。その赤目は新興商人・夢屋と組んで日置領内で秘かに活動していた……… ●その他の登場キャラクター/弥助(カムイの父)、ナナ(カムイの姉)、ダンズリ(正助の父)、花巻村の庄屋(正助の主人)、竹間沢村の庄屋(正助の良き理解物)、橘軍太夫(日置藩目付け役)、橘一馬(目付けの息子)、笹一角(元・日置藩剣法指南役)、水無月右近(剣豪の浪人)、横目(夙谷の頭)、サエサ(横目の娘)、赤目(抜忍。カムイの忍びの師で「日の市」と名を変えている)、日置藩主(暗愚な領主)、城代家老(目付けと対立している)、雲水(忍びの小頭)、スダレ(苔丸の変名)、夢の七兵衛(金が全てと考える、商才のある新興商人)、蔵屋(日置藩のご用商人)、鏡隼人(蔵屋の用心棒の美剣士)、キク、流人の娘)、小六(正助と暮らす元・農民)、権(正助の友)、山丈(山にすむ大男)、松林蝙也斎(城代家老の友人の武芸者)、風のトエラ(カムイの忍び仲間であったが、抜忍となる) ●歴史用語集/松林蝙也斎(P.60)、かけ入り(P.101)、伊奈半十郎(P.130)、江戸時代の身分制度(P.320)、新田開発(P.360)

感想・レビュー・書評

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  • 右近さんがだいぶ面白キャラなんだが。脳内CVは子安さんです。

    身分の壁を越えようとする正助とナナ。取り巻く村人達は体制の矛盾に気付いていく。夢家と正助は協力体制に。
    問題に一つ一つ向き合ってその間にも新たな問題が判明して道程は長くて…丁寧な展開である。

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